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「知らないと恥ずかしい…!」お土産を渡す際の【マナー】

  • 2025.2.28
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出典:photoAC(※写真はイメージです)

社会人になると、取引先や知人宅を訪問する際に手土産を持参する機会が増えます。その際、手土産選びに気を取られ、渡し方がおろそかになってしまうことも。せっかくの手土産を好印象につなげるために、この機会に正しいマナーを押さえておきましょう。

手土産は日持ちのする個包装のものを選ぶ

親しい間柄でない限り、手土産に生ものを選ぶのは避けるのがマナーです。少なくとも1週間程度日持ちする、個包装のものを選ぶとよいでしょう。

また、個人宅への訪問では、あまりに多すぎると持て余してしまうため、多くても12個程度の詰め合わせが適切です。一方、取引先を訪問する場合は、相手の部署全員に行き渡る量のものを選ぶと喜ばれます。

また、あまりに安すぎるものや、高価すぎる手土産も失礼に当たるため注意が必要です。何を選べばよいか迷った場合は、デパートに入っている有名な菓子店などで相談するとよいでしょう。訪問の目的や相手の人数を伝えれば、適切な手土産を提案してもらえます。

手土産を渡すタイミング

訪問の目的によって、手土産を渡す適切なタイミングが異なります。

  • 一般的な挨拶や訪問の場合
    挨拶を済ませた後、イスや座布団に座る前に渡します。
  • 要冷蔵・要冷凍の手土産(アイスクリーム・生花など)の場合
    玄関先で渡しても問題ありません。その際、「暑い日が続いていますので、冷たいアイスクリームをお持ちしました」といったように、中身を伝えると相手も対応しやすくなります。
  • 謝罪の訪問の場合
    話が終わった後に渡すのが基本です。最初に渡してしまうと、「物で解決しようとしている」と受け取られる可能性があるため、注意しましょう。

手土産の上品な渡し方

手土産は、ほこりや汚れがつかないように紙袋や風呂敷に包んで持参します。ただし、小さいからといってビジネスバッグに入れて持ち運ぶのはNGです。書類や事務用品と同じ扱いになり、手土産としての格式が下がってしまいます。

手土産を渡す相手は、その場で最も立場の高い人です。訪問者が複数いる場合は、最も立場の高い人が渡すのがマナーです。たとえ部下が用意した手土産でも、上司が渡すようにしましょう。

手土産の渡し方(基本の流れ)

  1. 紙袋や風呂敷から取り出す
  2. 品物の正面を自分に向けて、包装に汚れや傷がないか確認する
  3. 時計回りに90度ずつ、2回回転させる(品物の正面が相手の方を向くようにする)
  4. 両手で丁寧に差し出す

外で会った相手に手土産を渡すこともあります。その場合は、紙袋がないと相手が持ち帰りにくくなるため、「袋のままで失礼します」と一言添え、紙袋に入れたまま渡しても問題ありません。ただし、紙袋はできるだけ手土産を購入した店のものを使いましょう。

手土産を渡すときの一言

以前は「つまらない物ですが」と言うのが一般的でしたが、最近ではへりくだりすぎる表現として敬遠される傾向にあります。

代わりに、以下のような言葉を添えると上品な印象になります。

  • ほんの気持ちです
  • 心ばかりの品ですが
  • お口に合うとよいのですが

手土産のマナーを押さえて好印象に!

手土産の渡し方ひとつで、相手の受ける印象は大きく変わります。マナーを守ることはもちろん、相手の気持ちを考えた一言を添えることで、さらに好印象につながるでしょう。

せっかく選んだ手土産ですから、相手に気持ちよく受け取ってもらいたいもの。そのための一番の近道は、基本のマナーをしっかり押さえておくことです。

この機会に、手土産のマナーを見直してみませんか?


ライター:noiz