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幻の男性3人組アイドル「解散するって言ってない」“伝説的な一夜”とその記録の意味

  • 2025.2.18

人気男性アイドルユニットとして2000年代後半に活動し、中山優馬、山田涼介、知念侑李の3人で構成されたNYC。山田と知念がHey! Say! JUMPとしての活動に専念することになり、事実上の活動休止となって以来、3人が揃うことは稀少な出来事となっていた。

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(C)SANKEI

そんな中、グループの一員として活動してきた中山優馬が独立を決意し、そのラストステージでNYCの奇跡的な再会が実現。山田涼介と知念侑李の登場に、会場の空気は一変した。3人は即座にグループの代表曲を披露し、懐かしい振り付けと共に息の合ったパフォーマンスを披露。その奇跡の瞬間、長い時を経ても失われない絆が、そこには確かに存在していた。

明かされた秘話、紅白初出場時の緊張と若さ

ステージ上での思い出話は、3人の関係性をより鮮明に浮かび上がらせる。特に印象的だったのは、野球大会でのエピソード。マウンドに3人で駆け上がった瞬間を、まるで昨日のことのように生き生きと語る様子からは、彼らにとってNYCでの活動が特別な意味を持っていたことが伝わってきた。

また、紅白歌合戦の初出場時の裏話も披露された。緊張の中、代表者を決める際の押し付け合いの様子は、当時の若さと初々しさを感じさせる

「Nが1番だから優馬だろう」「Yが一番でかいから」と、文字の大きさで代表を決めようとした思い出話に、会場は笑いに包まれた。

独立発表と変わらぬ絆、「解散」を強く否定

中山は独立の決意を語る際、最初に連絡したのが山田だったと明かす。その後の知念への連絡の流れを話す場面では、知念から「順序通り踏んでんじゃねえよ」というツッコミが入り、3人の変わらない関係性が垣間見えた。

特に印象的だったのは、3人が「解散」という言葉を強く否定した場面だ。「解散するって言ってない」「チューブラ(中ぶらり)の状態」という独特な表現を使い、いつでも集まれる関係であることを強調した。これは、不安を抱えているファンに対する、最高の形でのメッセージとなった。

新たな挑戦への期待と確かな絆

ステージ後半、山田と知念は中山の新たな挑戦を温かく見守る姿勢を示した。「今後も頑張っていくんだろうなという感じが一瞬ステージに立って感じた」という言葉には、長年の仲間だからこその信頼が込められていた。

そして伝説的な一夜となったこのステージを目にしたファンたちからは、様々な想いが寄せられていた。

中山優馬がなによりも1番幸せそうで、その隣で幸せそうに歌ってる山田涼介と知念侑李がいてステキだなNYC
東日本大震災後のMステ、勇気100パーセント歌ってたね。10代の3人のアイドルに救われた人絶対にたくさんいるよ。忘れない
優馬のYouTubeに残してもよかったのに、JUMPのYouTubeに残してくれたから、ここにずっと残しておけるということですよね?! 誰になんと言えばわからないけど感謝しかない

これらの声が物語るように、NYCは多くのファンの人生に寄り添い、時に支えとなってきた。そして今回、この貴重なステージの模様はHey! Say! JUMPの公式YouTubeチャンネルに投稿された。これは単なる動画アーカイブ以上の意味を持つ。グループの公式チャンネルという場所に残されることで、この思い出深い瞬間がいつまでも記録として残り続けることを意味している。ファンにとって、これ以上ない贈り物となった。

最後に交わされた「また会えるかも」という言葉には、未来への希望が込められている。それぞれの道を歩み始める3人が、いつかまた同じステージに立つ日を、ファンは心待ちにしていることであろう。

※記事内の情報は執筆時点の情報です。