1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 災害時の寒さ対策は命を救う! 防災グッズを紹介

災害時の寒さ対策は命を救う! 防災グッズを紹介

  • 2025.1.16
写真:PIXTA

寒さで体が冷えると体調を崩して、最悪の場合命にかかわることもあります。冬の災害時には暖房器具を思うように使えないこともあり、寒さにさらされやすい環境になります。寒い時季の災害に備えて、対策グッズをしっかり準備しておきましょう。

今回は、寒さ対策のためのおすすめアイテムを紹介します。

災害時の寒さ対策が命にかかわるほど重要な理由

寒い時季の災害では、低体温症が心配されます。真冬に発生した能登半島地震では低体温症により亡くなった人もいたことが報告されています。

低体温症は深部体温が35℃以下になった状態のことで、意識障害、心臓や肺の機能低下などを引き起こし、最悪の場合は死に至ります。乳幼児や高齢者は特に低体温症になりやすいとされているので注意が必要です。
低体温症を起こさないためには、体を温めること、濡らさないこと、保温することが大切です。
災害時の寒さに対処することは、命を守ることにつながります。低体温症のリスクはもちろん、寒さに耐える苦痛を少しでも減らすために準備をしておきましょう。

寒さ対策のグッズ一覧

ここからは寒い時季の災害に備えて準備しておきたいアイテムを紹介します。

防寒着

まずは防寒着。冬はコートやマフラー、手袋、帽子といった防寒着を、玄関などすぐ手に取れる場所に準備しておきましょう。非常用持ち出し袋やヘルメットと一緒に置いておくとスムーズに避難できます。

身体が濡れると低体温症になるリスクが上がるため、雨や雪に備えて防水の衣類があると安心です。
スタンダードなレインコートは季節を問わず使えますし、レインコートと比べると防水機能は下がりますが、冬ははっ水加工が施されたコートも使い勝手が良いですね。

キウ ニュースタンダード レインポンチョ

防災ニッポン

ナノ・ユニバース ロングダウンコート

防災ニッポン

アルミブランケット・段ボール・新聞紙

防災グッズの定番アルミブランケットは軽量でコンパクトなため、防災ポーチに入れるのもおすすめです。
羽織ってみると見た目以上に温かく過ごせます。テープを一緒に用意しておくと、ずり落ちやめくれることを防いで快適に使うことができます。

Eco Ride World アルミシート

防災ニッポン

物資が不足する非常時には、身近な物をできる限り活用したいですね。段ボールや新聞紙を敷いて床からの冷気を遮断することや、体に巻き付けて保温に役立てることもできます。電気が不要で簡単に使えるので使い方を覚えておくと便利です。

新聞紙を使った防寒について、詳しくはこちらの記事でも紹介しています。

寝袋・毛布などの寝具

寝袋などの寝具も備えておきましょう。
避難所では備蓄の毛布が配布されることもありますが、寒い時季に毛布一枚では身体を温めるには不十分です。そこで、家族全員分の寝具の用意があると安心です。

こちらは防災用に開発された寝袋です。普段はクッションとして使え、貴重品を入れられる隠しポケットなど、避難所で便利な機能も備えています。

PROIDEA(プロイデア) SONAENO クッション型多機能寝袋

防災ニッポン

床からの冷気を遮断し、床の固さを軽減できる空気で膨らませるマットもおすすめです。持ち運びもしやすく、睡眠環境の改善に役立ちます。

簡易 エアーマット 2個セット

防災ニッポン

防災用の寝具についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。

電気・ガス不要の暖房器具

停電の際には電気やガスが不要な電池式のストーブも便利です。
こちらは単三電池で稼働し、燃料にはカセットコンロと共通のカセットボンベを使います。備蓄アイテムを増やさず、コンロにもストーブにも使えて便利です。

イワタニ カセットガスストーブ マイ暖III

防災ニッポン

普段から灯油ストーブを利用している人には電池式の灯油ストーブも良い選択肢です。

コロナ 石油ストーブ

防災ニッポン

また、非常時には昔ながらの湯たんぽも活躍します。ポリ袋調理後のお湯を使いまわして湯たんぽに入れたり、湯たんぽのお湯を身体拭きに使ったりと、お湯も無駄にせず活用できます。

マルカ(Maruka)ポリ湯たんぽ 3L 袋付

防災ニッポン

電池式ストーブであれば替えの電池やカセットボンベ、灯油などの燃料、湯たんぽであればお湯を沸かすためのカセットコンロも必須です。それぞれのグッズを活用できるように周辺のアイテムもあわせて準備をしておきましょう。

使い捨てカイロもぜひ備えておきたいものの一つです。手軽に使えて、コンパクトなので防災ポーチに入れるのにもぴったりです。

ホカロン 貼るカイロ 10個入

防災ニッポン

使い方を誤ると低温やけどになることもあるので、注意書きをしっかり読んで使用しましょう。

より温まる使い方や注意点はこちらの記事で詳しく紹介しています。
「こうすればもっと温かい!使い捨てカイロの効果的な貼り方と、使い方の注意点」

カセットコンロ

カセットコンロとカセットボンベは自宅避難の際には必須の備えです。温かいものを食べたり飲んだりして、体の中から温まりましょう。食事を摂ると体温を上げることができ、低体温症の予防にもつながります。

コンロを使えば非常食の温めはもちろん、家の中にある食材を無駄にせず調理できます。災害が起こるとカセットボンベが入手しにくくなることが多いので、あらかじめ十分な量を用意しておくことをおすすめします。
また、カセットボンベはカセットコンロと同じメーカーまたは指定の製品で揃えるようにしましょう。

イワタニ カセットフー 達人スリムIII

防災ニッポン

イワタニ カセットガス 専用ボックス入り 12本組

防災ニッポン

カセットコンロとカセットボンベの使用期限は、それぞれ製造から10年と7年ほどです。家にあるものが古い場合は、新しいものに交換しましょう。

また、カセットボンベの備蓄本数についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

除雪用具

雪の降る地域では、除雪用具も必須の備えです。車を動かすためにも必要になりますね。地震が起きた場合でも取り出しにくくならない場所に置いておきましょう。
また、車中避難する際には、排気口(マフラー)が雪で埋もれないように除雪する必要があります。積もった雪が排気口をふさぐと一酸化炭素中毒になる恐れがあるので注意しましょう。

アイリスオーヤマ 雪かきセット(スコップ+プッシャー)

防災ニッポン

濡れた衣服は要注意

体や衣服が濡れた状態だと、乾いた状態と比べて低体温症になるリスクが何倍にも上がってしまいます。東日本大震災の際に低体温症に陥った人の中には、津波で身体が濡れ、避難所などにたどり着いた後に亡くなった例も多くありました。

津波や、雨、雪などで衣服が濡れたらそのままにしておいてはいけません。避難先に着いたらすぐに乾いた衣服に着替えることが重要です。着替えの衣類を持ち歩く際はビニール袋に入れて水濡れを防ぎましょう。
ビニール製の衣類用圧縮袋に収納するとコンパクトになって水濡れも防げるのでおすすめです。

衣類圧縮袋 圧しゅくるん(XL5枚)

防災ニッポン

冬には冬の対策を!

季節ごとに防災アイテムの見直しをするのはとても重要です。冬には冬の、夏には夏の気候に対応したアイテムが必要になります。
ライフラインが絶たれ資源が限られる中で、寒さ・暑さに対処するのは本当に大変ですが、事前にできる限りの準備をすることで、避難生活をより快適に送ることができ、さらには命を守ることにもつながります。
備えを見直すタイミングは、季節が変わるころ、衣替えの機会にあわせて行うのがおすすめです。季節に合わせた防災グッズを準備しましょう。

<執筆者プロフィル>
シマサキアヤ
フリーランスライター

元記事で読む
の記事をもっとみる