子どもが嫌がる「歯磨き」ママたちの知恵袋！便利グッズ・専門家の解説も

子どもをなんとか寝かせたい夜。クタクタのママには歯磨きを頑張るHPがもはや残っていない。昨日上手くいった方法が今日は通じないなんてこともザラ。毎日続く地味なツラさを楽にするべく、同じ悩みを持つママたち同士、アイデアをシェアしませんか……！今日効く一手を探せる知恵袋です。

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今日使えた手が、明日も通じるとは限らない… 地味にツラい「子どもの歯磨き」 みんなの知恵袋

「悩みも効く方法も子どもの反応も、 三者三様です！」

8歳・6歳・3歳のママ
イラストレーターむぴーさんも
「3きょうだいの歯磨きに苦戦中！」

「あらゆる手を尽くしてきた母9年目。三児子育てで目下悩んでいるのは、末っ子のなが〜い食事タイム。“ダラダラ食べ”は虫歯の原因になると知り、食卓から離れるために公園へ連れ出しています。「とりあえず水を飲めばいい」という歯科医の言葉は心のお守り（笑）。子どもたちは、悩みも方法も反応も三者三様です。SNSにアップしている日々の絵日記は「今日の私はダメだった」という行き場のない感情を描くと同時に、こんなにも尊いことが隠れている日々に気づく作業でもあります。VERYを読んでいるママたちと歯磨きのあれこれも共有させてください」

PROFILE

漫画家・イラストレーター。三児の子育て体験を綴るSNSはママたちから共感の嵐。Xのフォロワー数は9.3万人を誇る。@mupyyyyy

今日はもう何もできません… セルフ磨きor前歯だけフロスで 消耗せずに“歯磨き生命線”をクリア

❝歯磨きの先導をキャラに
委ねる日があってもいい❞

「息子が小さい頃、ヘトヘトで帰ると歯磨きする気力はゼロ。白目寸前の限界状態、『自分で磨いてくれ…！』と念じながらスマホを見せると歯磨きをすんなりクリア。口元にかざすとキラキラ〜！シャラララ〜ン！と鳴る音が効きました」編集H（9歳男の子）はみがき勇者／LITALICO

 

「ゲーム感覚で歯磨きをクリアしながら、アドバイスまでもらえるアプリ。歯磨きを上手にできるとポケモンを捕まえられる仕組みで、“ハミガキマスター”を目指して嫌がらずに磨いてくれるように」梶谷瑠美さん（3歳双子の男の子ママ）ポケモンスマイル
©2020 Pokémon. ©1995-2020 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc. ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。

 

❝歯ブラシが苦手なら
フロスから始めるのも手❞

「カラバリ豊富な味つきフロスを導入して以来、娘の歯磨き嫌いが一変。『今日はどの味にする？』と聞くと、喜んで選んでくれます。娘的に、『とてもおいしい』そうです（笑）。今では、歯ブラシもフロスもどちらもさせてくれるように！」宮下美奈さん（3歳女の子ママ）
6種のフルーツ味のフロス。
フロッシィ￥770（UFC SUPPLY CUSTOMER CENTER）

どうしても難しい日は、フロスをシュッと前歯に通してもらえればOK！唾液が回らず自浄作用があまり期待できない前歯はケアが必要です。できれば翌朝は、歯ブラシで磨いてあげてください。−−by 土岐志麻先生

 

今夜も繰り広げられる 「やりたくない～」の押し問答は “甘～いご褒美”で華麗に回避

❝ケアのできるタブレットなら
ご褒美方式でも罪悪感なし❞

「3人の歯磨きは毎日バタバタ。そこでたどり着いたのがタブレット。ご褒美方式の習慣に最初は迷いましたが、将来の口腔環境のためにむしろいいと知り、安心してあげることができています。『もう 個！』の攻防戦を回避するのが今の課題です（笑）」岩城郁子さん（0歳、4歳女の子、2歳男の子ママ）
L8020 乳酸菌タブレット各参考価格￥540（チュチュ）

 

食べやすい穴あきタイプ。
キシリトールタブレット オープン価格（ロッテ）

 

❝おいしいもケアも叶える
スプレーで一石二鳥❞

「それほど歯磨きを嫌がるタイプではありませんでしたが、歯磨き後の甘いスプレーを使うようになってからはよりスムーズに。最後の“シュッ”は、娘目線ではご褒美の甘さが楽しみ。親目線では罪悪感なく甘さを味わわせてあげられるのが嬉しい」中村のどかさん（ 2歳女の子ママ）
ハミケア￥648（タンペイ製薬お客様相談室）

 

ちょっとだけ気力がある日は なりきり＆ごっこ遊びで 子どもの歯磨きモチベをUP

❝子どももノリノリ♪
20秒磨きに今をかける！❞

「スマホで20秒のタイマーをかけ、数字が減っていく画面を見せながらタイムキーパー役をお任せ。終わりが見えると我慢できるようで、スムーズに磨かせてくれます。『ママ、あと10秒だよ』『わかってる！汗』と私が焦る日々（笑）」久名木優子さん（11歳、8歳男の子ママ）

 

❝「自分で選ぶ」が子の“やらされ感”を解消❞

「気分にムラがあり一つの方法では立ち行かなくなった1歳8カ月頃。本人に選んでもらおうと歯ブラシと歯磨き粉を揃えてソムリエごっこを開催したら、これが効いた！『お客様、本日はどれになさいますか？』とお伺いを立てています（笑）」林綾子さん（2歳女の子ママ）

 

❝ぬいぐるみ→息子の順で。
自然な流れで歯磨きに誘導❞

「うまく進まない歯磨きがストレスになってきた頃、息子が大好きなぬいぐるみの歯を磨くフリをしました。『ちいかわ〜シャカシャカ。ハチワレ〜シュッシュ。次の人〜？』というと『はーい』と、お膝にゴロン。今現在に至るまで歯磨きが超スムーズ！土岐先生曰く、『モデリング法』という有効な方法だそう」本企画ライター・藤井そのこ（2歳男の子ママ）

 

ママの仕上げ磨きを 楽にするグッズたち

「今日完璧に磨けなくても、 明日虫歯になるわけじゃない」

虫歯の主な原因は食生活。甘いものを習慣にしなければ心配は減ります。3歳半頃からは、歯磨きの意味や大切さを理解できるように。ママの苦労は永遠じゃない、安心してください！

Q.歯磨きを嫌がる子には、どんな声がけが有効ですか？
A.「虫歯になるよ」ではなく、「お口をきれいにするんだよ」と伝えてほしい。自分の体をきれいにする＝大切にすることという“意識”を教えましょう。

Q.毎日必ず歯ブラシで磨かなきゃだめですか？
A.できれば毎日が理想。機嫌のいい時に少しずつ、1日の中で全体を磨き切れればOKです。全部磨けない日があったなら、翌日カバーを。

Q.何歳から自分で歯磨きできるようになればいいですか？
A.離乳食が始まったら歯磨きを。4歳頃から自分で磨ければ大丈夫。子どものセルフ磨きは、3割しか磨けていないのが現実なので、仕上げ磨きをしてください。

Q.おすすめの歯磨きアイデアはありますか？
A.歯ブラシを嚙んでブロックしてしまう子には、ブロック用の歯ブラシを一本嚙ませて、空いた隙間からもう一本を入れて磨くとスムーズですよ。

答えてくれたのは

土岐志麻先生 青森県青森市・とき歯科副院長
全国小児歯科開業医会会長／（公）日本小児歯科学会常務理事／専門医指導医。全国で「小児歯科」等について講演を行う。

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撮影／前千菜美〈光文社写真室〉 取材・文／藤井そのこ イラスト／むぴー 編集／清水環
＊VERY2024年10月号「地味にツラい「子どもの歯磨き」みんなの知恵袋」より。
＊掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。