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【東京都目黒区】劇団「87 Degrees Theatre」が東京で新作上演!台詞なしで物語を紡ぐ欧州発の舞台芸術

  • 2025.1.5

イギリスを拠点に活動する劇団「87 Degrees Theatre」の最新作『織 -Ori-』が、1月18日(土)・19日(日)に、東京都目黒区勤労会館で上演される。チケットは500円で、事前予約が必要だ。

「87 Degrees Theatre」について

「87 Degrees Theatre」は、イギリスで活動する日本人の演出家、ムーブメントディレクター/振付家、俳優によりプロデュースされている劇団。イギリス・ロンドンを拠点に、日本の「侘び寂び」など古き良き伝統文化から現代の日本文化までを世界に発信することを目的として設立された。

設立間もないながらも、海外の観客の需要を熟知する彼らの活動には期待が寄せられているそう。

『源氏物語』の愛憎劇に着想を得たフィジカルシアター

『織 -Ori-』は、日本を代表する古典文学『源氏物語』の、葵上と六条御息所の愛憎の物語に着想を得たフィジカルシアターだ。

フィジカルシアターとは、ダンス、マイム、パントマイム、サーカス技術などを融合し、身体表現だけで物語を紡ぎ出す舞台芸術。『織 -Ori-』では、セリフを一切使用せず、俳優の動きや音楽のみで愛憎のストーリーが描かれる。

あらすじは「暗闇の中で蝋燭の光が揺れ動くとともに、二人の運命は静かに動き始めた。責任を全うしながらも、光源氏との愛に隔たりを感じていた正妻・葵上と、彼に深く愛されながらも曖昧な立場に苦しんだ愛人・六条御息所。

交わるはずのなかった二人の糸は一針一針丁寧に織り込まれるたびに張り詰め、やがてほつれ、そして新たな模様を紡ぎ出す。愛、階級、立場、そして孤独絡まりそうな想いが糸車にかけられ、見えない手によって紡がれるのは、消えゆくものへの追憶と、解き放たれた魂の織物。

———織り込んでいた運命が今、ほつれて絡まる」というものだ。

舞台は「和室」

イギリスでは近年、教会や美術館、駅舎など劇場以外の空間を使った公演がトレンドとなっているそう。

「87 Degrees Theatre」は今回、『織 -Ori-』の舞台として日本の和室を選び、日本独自の文化や空間に根ざした表現を磨くことを目指した実験公演を行う。

同公演では、ヨーロッパスタイルの現代的な表現が和の空間と見事に融合し、そこに生まれる緻密な動き、音楽、光と影、そして香りまでもが共鳴し合い、作品のメッセージに深みと奥行きをもたらすだろう。

「87 Degrees Theatre」は、和室という日本特有の空間でのパフォーマンスを通じて、日本の観客のリアルな反応を得ることで、作品にさらなる深みを加え、異文化との融合をより洗練されたものに仕上げることを目指す。

現代の欧州スタイルと日本の文化が交差する、驚きと感動の舞台を鑑賞してみては。

■織 -Ori- 会場:東京都目黒区勤労会館 和室(目黒区民センター内) 住所:東京都目黒区目黒2-4-36 日時:1月18日(土)19:30~20:30/1月19日(日)14:00~15:00、17:00~18:00 チケット:500円(要事前予約) 予約リンク:https://87degreestheatreoritokyo.peatix.com/view

(Higuchi)

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