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物乞いの小学生に金配る観光客…水上で暮らす子どもたちを取り巻くグロテスクな現実に「気持ち悪い」井上咲楽も衝撃

  • 2025.1.5
【写真・画像】物乞いの小学生に金配る観光客…水上で暮らす子どもたちを取り巻くグロテスクな現実に「気持ち悪い」井上咲楽も衝撃 1枚目
ABEMA TIMES

約1万人のチャム族が水上生活を送るカンボジア・トンレサップ湖では、深刻な水質汚染が進んでいる。それによって引き起こされるのは、貧困を生む負の連鎖。小学校で物乞いをする生々しい映像に、井上咲楽もショックをあらわにした。

【映像】「気持ち悪い」子どもたちに金を配り撮影する不気味な観光客

1月4日、東野幸治とあのちゃんがMCを務める番組『国境デスロード』#5が、ABEMAにて放送された。『国境デスロード』は、世界各国にある国境を命がけで越える人々の生活に密着する、ドキュメントバラエティ。本番組の企画・総合演出を手がけるのは、『不夜城はなぜ回る』(TBS系)で知られる、大前プジョルジョ健太ディレクター(以下、プジョルジョD)。プジョルジョDが各国の国境地帯に赴き、なぜ人々は危険を冒しながらも国境を越えなければいけないのか、その真実に体当たりで迫る番組だ。

【写真・画像】物乞いの小学生に金配る観光客…水上で暮らす子どもたちを取り巻くグロテスクな現実に「気持ち悪い」井上咲楽も衝撃 2枚目
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今回スポットを当てたのは、ベトナムとカンボジアの国境。ベトナムからメコン川を進んで国境を越え、カンボジアのトンレサップ湖へやって来た、チャム族の暮らしを取材した。チャム族はかつてベトナムにチャンパー国という国家をつくったが、ベトナム人の侵略を受け、1832年に滅亡。その後も複雑な歴史に翻弄され、行き場を失ったチャム族の一部は、現在も国籍を持つことができず、水上での生活を余儀なくされている。

【写真・画像】物乞いの小学生に金配る観光客…水上で暮らす子どもたちを取り巻くグロテスクな現実に「気持ち悪い」井上咲楽も衝撃 2枚目
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トンレサップ湖で暮らすチャム族の人々は、古くから漁によって生計を立ててきた。漁業を中心とした生活は、現在も続いている。しかし、トンレサップ湖が豊かな漁場だったのは、過去の話。プジョルジョDが漁に同行し、水質をチェックすると、水深2メートルでも視界が悪く、魚の姿は見当たらなかった。1回の漁で約100キロの魚が獲れるそうだが、それでも売上は20ドル(約3000円)ほどにしかならず、大半がガソリン代で消えてしまうという。

その後もプジョルジョDは、厳しい現実を目の当たりにする。「1回で約100キロ獲れる」と聞いていたものの、別の船の網にかかっていた魚は、わずか5キロほど。「この量で生きていける?」との質問に、12人の子どもを持つ大家族の男性は「家族総出でもギリギリ。でもまだ飢え死にはしていない」と答えた。

【写真・画像】物乞いの小学生に金配る観光客…水上で暮らす子どもたちを取り巻くグロテスクな現実に「気持ち悪い」井上咲楽も衝撃 3枚目
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水質汚染が魚に与える影響はどれほど深刻なのか。船の運転手に話を聞くと「最悪の状況です。彼らは何も対策ができていない。10年以内に魚がいなくなります。毎年絶望が続くでしょう。でも彼らは漁しかできません。それが大きな問題です」と危機感をあらわにした。事態はかなり深刻なようだ。

【写真・画像】物乞いの小学生に金配る観光客…水上で暮らす子どもたちを取り巻くグロテスクな現実に「気持ち悪い」井上咲楽も衝撃 4枚目
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次にプジョルジョDは、湖に浮かぶ小学校を訪れた。この小学校は、3年生が最上級生。ここの子どもたちは漁師になる以外の選択肢がなく、4年生以上の学力は求められていないのだ。子どもたちに将来の夢を聞いても、返ってくるのは「ありません」「漁師になる」という答えばかり。教師は「もっと教えたいけど、教えられる先生がいない」と現実を嘆いた。

【写真・画像】物乞いの小学生に金配る観光客…水上で暮らす子どもたちを取り巻くグロテスクな現実に「気持ち悪い」井上咲楽も衝撃 5枚目
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その後、プジョルジョDは異様な光景を目撃する。小学校を訪れた観光客の前に子どもたちが集まり、歌を披露し始めたのだ。観光客は、小学生にスマートフォンを向けて動画を撮影。歌が終わると現金を配って歩き、滞在時間15分ほどで去って行った。ガイドによると彼らはベトナムからの観光客で、このように時々小学校にやって来て、現金を配るのだという。観光客が帰る際には、「この子のために1ドルください」と物乞いをする、幼子を抱えた女性の姿もあった。

【写真・画像】物乞いの小学生に金配る観光客…水上で暮らす子どもたちを取り巻くグロテスクな現実に「気持ち悪い」井上咲楽も衝撃 6枚目
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水質汚染と乱獲により、漁獲高が激減。その結果貧困が進み、観光客からの支援なしでは生きていけない家族が増えているのだという。この負の連鎖を断ち切らなければ、水上の村は衰退の一途をたどり、子どもたちの未来も失われてしまう。今、彼らは大きな分岐点に立たされているのだった。

【写真・画像】物乞いの小学生に金配る観光客…水上で暮らす子どもたちを取り巻くグロテスクな現実に「気持ち悪い」井上咲楽も衝撃 7枚目
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トンレサップ湖の水上生活者が直面している現実に、ゲスト出演した井上咲楽も大きなショックを受けた様子。「ちょっと言葉を失いますね。ギラついたサングラスしてスマホで撮って、本当に気持ち悪かったですね」と、観光客の様子を振り返りつつ、率直な心境を明かしていた。

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