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「電気ガス水道はなし」60人大家族の水上の自宅に衝撃!夫婦の寝室や台所も公開

  • 2025.1.5
【写真・画像】「電気ガス水道はなし」水上生活を送る60人大家族の自宅に衝撃!夫婦の寝室や台所も公開 1枚目
ABEMA TIMES

カンボジアに位置する東南アジア最大の湖・トンレサップ湖で水上生活を送るチャム族の人数は、およそ1万人。彼らが暮らす水上の家に、電気・ガス・水道は存在しない。総勢60人の大家族の家にカメラが潜入し、水上でのリアスな暮らしぶりが紹介された。

【映像】大家族が暮らす水上の自宅

1月4日、東野幸治とあのちゃんがMCを務める番組『国境デスロード』#5が、ABEMAにて放送された。『国境デスロード』は、世界各国にある国境を命がけで越える人々の生活に密着する、ドキュメントバラエティ。本番組の企画・総合演出を手がけるのは、『不夜城はなぜ回る』(TBS系)で知られる、大前プジョルジョ健太ディレクター(以下、プジョルジョD)。プジョルジョDが各国の国境地帯に赴き、なぜ人々は危険を冒しながらも国境を越えなければいけないのか、その真実に体当たりで迫る番組だ。

【写真・画像】「電気ガス水道はなし」水上生活を送る60人大家族の自宅に衝撃!夫婦の寝室や台所も公開 2枚目
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今回スポットを当てたのは、ベトナムとカンボジアの国境。ベトナムからメコン川を進んで国境を越え、カンボジアのトンレサップ湖へやって来た、チャム族の暮らしを取材した。チャム族はかつてベトナムにチャンパー国という国家をつくったが、ベトナム人の侵略を受け、1832年に滅亡。その後も複雑な歴史に翻弄され、行き場を失ったチャム族の一部は、現在も国籍を持つことができず、水上での生活を余儀なくされている。

【写真・画像】「電気ガス水道はなし」水上生活を送る60人大家族の自宅に衝撃!夫婦の寝室や台所も公開 3枚目
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今回プジョルジョDは、チャム族のコーンさん一家を密着取材。コーンさんの子どもは12人おり、孫まで含めると総勢60人にもなる大家族だ。彼らは5軒の家に分かれて暮らし、それらはすべてドラム缶を敷き詰めることで湖に浮かんでいる。番組で紹介されたのは、父親家族と長女家族が暮らす自宅。コーンさんと息子の寝室の奥に、台所と長男家族の寝室がある間取りだ。収納スペースが少ないためか、壁には服やバッグなど、さまざまな物がかけられていた。

【写真・画像】「電気ガス水道はなし」水上生活を送る60人大家族の自宅に衝撃!夫婦の寝室や台所も公開 4枚目
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その後は、電気・ガス・水道がない水上の家で、一家がどのように生活しているのかが紹介された。「湖の水で食器を洗います。残飯も流して魚のエサになる」と教えてくれたコーンさん。しかしここでは、湖の水が下水であり上水。トイレは無く、排泄物も垂れ流しだ。さらに、メコン川上流からの水質汚染も問題となっており、チャム族の子どもがコレラなどの感染症にかかり、命を落とすこともあるという。電気はソーラーパネルを使用しており、「晴れなら1日、電気を使える」とのこと。しかし雨季は、電気を使うことができない。

【写真・画像】「電気ガス水道はなし」水上生活を送る60人大家族の自宅に衝撃!夫婦の寝室や台所も公開 5枚目
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トンレサップ湖における生活の苦労は、これだけではない。なんと1年に10回、家を移動しなければならないのだという。トンレサップ湖は雨季と乾季で水量が大幅に変わり、乾季は湖の面積が3分の1に。そのため、家を湖の中央に移動しなければならないのだ。

【写真・画像】「電気ガス水道はなし」水上生活を送る60人大家族の自宅に衝撃!夫婦の寝室や台所も公開 6枚目
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苦労の多い水上での暮らしを、なぜ続けているのか。その問いに、コーンさんは「私たちは国籍がない。堂々と地上では暮らせないんだ」と答えを返した。「カンボジアの国籍を取得するのは難しいんですか?」との質問には「自分を証明する書類がない」と返答。どこの国へ行っても、チャム族が暮らせる地上はない。自身の民族が置かれた状況を、コーンさんはそう語っていた。

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