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太っている=悪ではないが、今の自分を好きではない。だから脱却する

  • 2025.1.5

万年ダイエッターとは私のことだ。肥満体型からどうも抜け出せない。それどころか、年齢と共に最高体重を更新し続けている。
高校生頃までは、周囲から細い細いと言われ続けていた。しかし私は自分の体型に納得していなかった。社会人になってすぐ、ジムに通い始めた。

が、今思うと、それほど思い悩んではいなかった。体重が減らなかったのは、きっと適正体重だったからだろう。

◎ ◎

今となっては、あんなに痩せていたのに、それでも尚痩せようとしていた自分が信じられない。というのも、あれから5年経った今、20㎏ほど太ったのだ。

職場が変わって環境に慣れず、仕事の合間にお菓子をぱくり。昼休憩ではお弁当を食べても満腹にならず、カップラーメンをぺろり。21時まで残業し、22時頃に母の作った晩ご飯をお腹いっぱい食べ、すぐに布団へ。

そんな生活を続けていたら、あっという間に10㎏増量していた。

二度目に10㎏太ったのは、幸せ太りだった。

毎週末彼氏の家に通い詰める日々。美味しいものに目がない彼との美味しくて幸せな日々。彼の家にいる間はほとんどが外食、さらに肉、炭水化物、ジャンクフードの数々。

片思い期間に2㎏くらい減らしたはずが、気づいたら体重計には見たことのない数字が並んでいた。

◎ ◎

私は決して、太っていることがイコール悪とは思わないし、人によって太っている体重、体型のラインは違うと思う。

それを踏まえたうえで、今の私は完全にデブだ。そして私はデブを続けたくない。

急激に太った弊害は沢山ある。以前よりも足の裏が疲れやすくなった。お腹の脂肪が邪魔をして、立ったまま靴下を履くことができなくなった。

何より辛いのは、今まで普通に着ていたお気に入りの服が入らなくなったり、似合わなくなってしまったことだ。去年着ていた服を着ようとしたら入らず、外出前に急いでコーディネートを変更したことは、一度や二度ではない。

通販で服を買って届いてすぐ着てみたら入らず、泣く泣く妹に譲った。友人とアウトレットに買い物に行ったら、試着した服がひとつも入らず、何も買わずに帰った。

◎ ◎

前述した通り、太っていること自体は悪ではない。だが人生最高体重を更新した私は、自分が好きではない。太ったことで日常のストレスが多くなってしまった。

自分を好きでありたい。思う存分好きな服を着て、人目を気にせず外を歩きたい。
そんな思いを抱えた私にダイエットスイッチを入れてくれたのは姉だった。

姉も同じく太っており、そんな自分に嫌気がさしている。いい加減2人揃ってデブから脱却しようということで、ダイエットバトルが始まった。期間内により体重を減らせたほうが勝利となる。

これにはさすがの私もスイッチが入った。姉には勉強でも運動でもゲームでも、何一つ敵わない。が、今回こそ姉に勝てるチャンス。ずっと姉に対して劣等感を抱いてきたが、ここで逆転できるかもしれない。

◎ ◎

現在、ダイエットバトルは残り1ヶ月となった。昔通っていたジムを再契約し、足繁く通っている。夜食を食べるのをやめた。間食はヘルシーお菓子や果物に替えた。
そうして私はほんの少しずつ、少しずつではあるが、自分の好きな自分に近づいている。

■春風凜のプロフィール
エッセイにどハマり中の24歳女。読む専から書き手にシフトチェンジしていきたい今日この頃。

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