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恐怖と笑いの合わせ技で感情がグチャグチャに!? 「緊張と緩和」が味わえるホラーギャグ漫画3選

  • 2025.1.4

幽霊や妖怪は本来恐怖感を与えるものだが、近年はそうした存在を題材にしたコメディ作品も多い。怖いけど笑えてしまう……本稿では、そんな「緊張と緩和」が楽しめるホラーギャグ漫画を3作ピックアップ。テレビアニメ化や実写映画化を控えている話題作もラインナップされているので、ぜひ作品選びの参考にしてみてはいかがだろうか。

まとめ記事の目次

●見える子ちゃん

●売れない漫画家と世話焼きの怨霊さん

●100%除霊する男

見える子ちゃん

2018年にX(旧Twitter)上で話題を集め、2021年にテレビアニメ化された『見える子ちゃん』。同作は、ある日突如として“異形なヤバイやつ”が見えるようになった主人公・四谷みこが、ヤツらを“見て見ぬふり”してやり過ごしていく新感覚のホラーコメディ作品だ。

みこは異形の存在が見える以外は、至って普通の女子高校生。祓う力を持っているわけではないため、危害を加えられないように平常心を装いながらシカトを決め込んでいる。一方で、無自覚に化け物を引き寄せてしまう体質の友人・百合川ハナと会う時には、さりげなくヤツらを遠ざけようと奮闘したことも。

いつ見えているとバレてもおかしくない状況の中、スレスレのところで発覚を回避していくみこ。そんなハラハラドキドキ感を味わえるのが、同作の大きな魅力となっている。2025年には実写映画の公開が予定されているので、予習も兼ねて原作を読んでみてはいかがだろうか?

売れない漫画家と世話焼きの怨霊さん

家賃はなるべく安いにこしたことはないが、心霊現象が起きる部屋に率先して住みたいと思う人は少ないはず。ただ、もし居着く幽霊が友好的で身の回りの世話までしてくれたら……。『売れない漫画家と世話焼きの怨霊さん』は、そんな物件で暮らす青年・左江内夜郎が「怨霊さん」とドキドキの共同生活を送っていく作品だ。

夜郎は売れない漫画家で金銭的な余裕もないことから、女性の幽霊が出るボロアパートで暮らしている。締め切りに追われ続けているため、気にしている余裕がないからだ。対する幽霊こと「怨霊さん」は見た目こそ怖いが、どうやら夜郎のことを気に入っているようでフレンドリーな態度を見せている。

例えば夜郎から原稿の感想を求められたら「最&高」とダイイングメッセージ調で壁に書いたり、盛り塩で味付けしたフライドポテトを用意したり……まるで初々しいカップルのようだ。とはいえ相手が幽霊であることを忘れてはならない。いろいろな意味でドキッとさせられるので、興味のある人はチェックしてみては?

100%除霊する男

悪霊は災いをもたらす存在とされるため、古くから日本では陰陽師や除霊師などによって祓われてきた。しかし、『100%除霊する男』を読んだら、その印象が少し変わるかもしれない。

同作の主人公・霊這匠は、除霊率100%を誇る現代の除霊師。なぜか異様なほど霊からモテモテで、デートと称した除霊は男性だろうが女性だろうが、どんな霊でも口説き落としてしまう。本来は敵対するべき存在を癒して祓う、異質な除霊師と言えるだろう。

また同作に登場する悪霊はユニークに描かれており、忌むべき存在どころか愛着が湧いてきてしまうはず。面白おかしい匠の“モテテクニック”を楽しんでいるうちに、もしかしたら悪霊に対する認識や価値観が180度変わっているかも?

ホラーギャグ漫画だからこそ味わえる「緊張と緩和」。恐怖と笑いを同時に味わいたい人は、本稿で紹介した作品たちをチェックしてみてほしい。

文=ハララ書房

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