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【頭を空っぽにして!】風間ゆみえさんと1泊2日の小豆島旅。40代編集が、オリーブで心とからだをととのえてみた

  • 2025.1.16

風間ゆみえさんに連れられて1泊2日の小豆島オリーブリトリートTRIPへ

「忙しそうだけど、ちょっと休めない? 小豆島に素敵なホテルができたの」。植物療法士としても活躍するスタイリスト風間ゆみえさんへの取材終わり、そう声をかけてもらった。ゆみえさんからの誘いは断らないようにしている。この仕事をしていると、人に会うことも、新しい土地へ行くことも、誰とどう繋がって‟扉”を開けるかが大事だなと思う瞬間が多々あって、旅なんて、まさにそれ。誰とどこにどう滞在するかが、その土地を知る最初の尺度になるし、また来たいと思える場所になるかも、案外それ次第。長い付き合いから、ゆみえさんのセンスには絶大な信頼を置いているし、彼女が推す宿なら今までにない体験ができるかも。「あれ? ちょっと仕事になってきてないか?」と思いながらも、小豆島に行くために飛行機のチケットを取ったのです。

香川県・高松空港から高松港へ。高速艇に乗り込み、降り立ったのは小豆島・土庄港(とのしょうこう。髪を乱す瀬戸内の潮風に、すでに心はワクワク。そこからさらに車で10分。到着したのは「千年オリーブテラス for your wellness」。
 
ここは、2011年に日本を代表するプラントハンター西畠清順さんの手によってスペイン・アンダルシア地方から、長い船旅を経てやってきた樹齢千年を超えるオリーブの木があることでも有名なオリーブ農園。オーナーの‟オリーヴ兄弟”が、生命の樹と呼ばれるほど健康にも美容にも恵み豊かなオリーブと在る暮らしを、もっと多くの人に体験してもらいたいと、‟千年続くオリーブの森プロジェクト”を発起。その一環として2023年にオープンしたのが、オリーブで心とからだをととのえるウェルネスガーデン「千年オリーブテラス for your wellness」。

空から見下ろした写真をご覧いただくと分かるように「千年オリーブテラス for your wellness」は、瀬戸内にせり出す広大な敷地にいろいろな施設が点在。オリーブの森への入り口というべき「The GATE LOUNGE」の傍には、シンボルツリーである‟樹齢千年のオリーヴ大樹”が鎮座。ここではオリーブの歴史や文化、その香りや効能を知ることができるだけでなく、マインドフルネス体験やオリーブオイルティスティング講座(事前予約制・別途有料)も。

同じくウェルネスをテーマにしたコミュニティROOMYSを主宰する風間ゆみえさんは、このプロジェクトを知り共感。世界各国を旅してまわった経験やスタイリストとしてのセンス、植物療法士としての知識などを活かして、宿泊施設やスパの内装、提供されるサービスまで、いろいろとアドバイスしているのだそう。
 
そう、つまり、ただのホテルではなかった……。ここは実・葉・枝、全て捨てるところなしと言われるオリーブのすごさをさまざまな角度から体感できる、そんなウェルネスガーデンだったのです。のんきにゆみえさんについてきて、到着後に初めてちゃんと認識し、びっくりする私がまず案内されたのはメディテーションルームを備えたオリーブリトリートスパ。

1日2組限定の「ジ・オリーヴオイル」を使ったスパで凝り固まったからだと気持ちをほぐして

「早朝からの移動で疲れただろうし、まずはほぐしてもらっておいで!」と、予約を取ってくれたのが、ゆみえさんが絶対に体験したほうがいいと太鼓判を押すオリーブリトリートスパ「The SPA」。自家製のオリーブリーフティーを頂きつつカウンセリング、サウンドメディテーション後に、作家・宇野千代先生も愛用した「オリーヴの森」のアイコニックな「ジ・オリーヴオイル」を贅沢に使ったマッサージを60分。
 
東京の一流スパと遜色ないセラピストのテクニックも最高で、頭のてっぺんからつま先まで、やわやわにほぐしてもらった後、海を眺めながらテラスでくつろぐと、いろいろな要らないものがそぎ落とされたかのようにすっきり。やっとこころも解放されて、ゆっくり滞在を楽しもうという気持ちになってきます。
 
このスパのすごいところは、全コースに‟滞在プログラム90分”なるものが付いているところ。

メディテーションルームでは、‟樹齢千年のオリーブ大樹”が奏でる音を聞きつつ瞑想。照明を落とした部屋の中には、瀬戸内の景色を切り取る、掛け軸のような窓がひとつ。季節や時間帯によって全く違う絵を見せてくれるのも面白い。私はこのメディテーションルームが好き過ぎて、マッサージ後にまた入らせてもらいました。そんな風に過ごせるのも、滞在プログラム90分のおかげ。

これは何かといいますと、実際のトリートメント以外に使える時間のことで、メディテーションルームでゆっくり瞑想したり、オリーブティーを飲みつつテラスでぼんやりしたりなど、己の心赴くままにゆったり過ごせるのです。
 
よくマッサージに行くと、終わったあとにもう少しのんびりしたいとか、このまま少し眠りたいなんて思うことありますよね?  まさにそれができるのがこの滞在プログラム。トリートメント60分のコースならプラス90分で150分、120分のコースなら210分もスパにゆったり滞在できるのです。だから今は1日2組しか予約が受けられないんだとか。「よかったら少し寝て行ってください。時間になったら声かけますので」って、なんて贅沢!

瀬戸内の海を独り占めできるヴィラには最高の睡眠に誘う仕掛けが!

今回泊ったのは2人部屋の「ミッション」。モーブピンクの壁とブラウンのソファーが柔らかい印象。同じ2人部屋でも「ルッカ」はシックなライトグレーに白いソファー。3ベッドの「マンザニロ」はベージュにソファーの濃いブラウンがアクセントになったお部屋。どこも自宅のようにくつろげる、ぬくもりある空間づくりにこだわっている。

ついに今晩宿泊するヴィラに到着! (といってもスパの並びにあるので、すぐに移動できるのも嬉しいところ)。周囲の自然ともゆるやかにつながるスモールヴィラには、オリーブの名前を冠したお部屋が3つ。どの部屋も海に面した広いテラスがあり、近代地理学者の父、フォン・リヒト・ホーフェンが‟世界一美しい”と絶賛した瀬戸内海が一望できる。
 
さらに入浴しながら海を眺めることも可能。オリーブアロマのバスソルトを入れて、のんびりお風呂から月を眺めるのも最高のひととき。ボディソープやシャンプー、スキンケアセットは自社製品「オリーヴの森」。何度も深呼吸したくなるオリーブのルームスプレーは最高にいい匂い。メリノウールを使ったルームウェアの着心地は、言わすもがな。ベッドはマニフレックスのマットで、枕にいたっては低反発とふわふわの羽毛の2バージョンが最初からセットされているという至れり尽くせり具合。

閉塞感がなくモダンなインテリアのバスルーム。洗面台からも瀬戸内海が見える。ベッドの寝心地が本当に最高でした。旅先でこんなにストレスなく眠れるなんて。天気がよければ、言葉を失うような迫力あるサンセットや月の道を見ることができるそう。小豆島で作ったワインも美味しかった。夜はスピーカーからオリーブの木の睡眠音楽を流して。お部屋にはヨガマットも。ゆみえさんに朝、テラスでヨガしようと誘われたけど、まぁ爆睡でした(笑)。

オリーブの木から採取した睡眠音楽まであって、小豆島産のワインやビールなどを空けつつガールズトークで夜更かししたいのに、気づけばぐっすり、夢の国の住人に。でもね、この旅一番の感動は、翌朝のごはんにあったのです。

炊き立て土鍋ごはんに、オリーブオイルをかけて食す これは、たまごかけごはん越えの衝撃!

翌朝、小鳥のさえずりにむくりとからだを起こすと、贅沢に朝風呂へ。シャキッとしたあたまでリビングに向かうと、「おはよー! よく寝れた?」と土鍋を抱えたゆみえさん。そう、ここの朝ごはんは宿泊者が自分でごはんを炊くスタイルなんです。といっても、食材もキッチン用品も全て用意してくれるので、本当に炊くだけなんですが、これが楽しい。料理が皆目できない私は、ゆみえさんが手際よくテラスのテーブルに用意してくれる朝ごはん御膳の前に着席。
 
いざ、土鍋ご開帳! 白い湯気が、ごはんの甘い香りが食欲をそそります。お供は味噌汁に佃煮、オリーブティー。いざ、と思いきやなんと、そこに小豆島で採れたエクストラヴァージンオリーブオイルをかけるのです。軽くひとまわし。「ナニコレ!」控えめにいって最高に美味しいんですけど! あったかいごはんがオイルがをまとって、まるでたまごかけご飯みたいなまろやかさ、でもオリーブの若々しい青い苦みや香りもふわっと鼻に抜けて、少しお塩を振っても、お醤油をたらしてもグッド。もうこれだけで2膳くらいいけそう。

「オリーブってポリフェノールが豊富に含まれているから、老化の原因となる活性酸素の発生も抑えてくれるし、動脈硬化とか生活習慣の予防にもいいし。ここにいると食事やお茶、美容オリーブオイルとかいろいろな方法で少しづつ常に摂取できるから、からだにいいのよね」と、ゆみえさん。

食後はオーナーの‟オリーヴ兄弟”弟こと、副社長の柳生忠勝さんのオリーブオイルテイスティング講座(要予約・別料金)を体験。オリーブオイルテイスターやオリーブオイルソムリエの資格を持つ柳生さんが、その効能や選び方などを教えてくれます。オリーブオイルのティスティングって初めてでしたけど、説明をされながら口に含んでいくと確かに分かる! オンラインストアのみで展開している「オリーヴの森」の商品も、ここでは実際に手に取って試してみることも購入もできます。

 

帰ってきて数か月後「また、行きたいなぁ」、そうゆみえさんに電話したら、「そうだね、前に来た時とまただいぶ変わってきているよ。もうすぐサウナもできるし」と。なんですと、サウナ! あの自然とダイレクトに繋がれる場所でサウナに入るのは最高に違いない。

photo:TAKUMI OTA
cooperation:小豆島ヘルシーランド株式会社

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