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夫に髪を引きちぎられた妻「幼稚園で絵を描いたの」娘の健気な発言に胸が締め付けられて<モラ夫から脱却>

  • 2025.1.8

桜井カスミさんは専業主婦。夫・アキトさん、幼稚園へ通う娘・モモナさんと3人で暮らしています。交際当初はとてもやさしく紳士的だったアキトさん。しかし、夫からの度重なるモラハラ発言を受け、今ではなぜ彼と結婚したのかわからなくなっていました。

結婚後、モラハラな言動が目立ちだした夫。家事も育児もカスミさんに丸投げし、夜には無理やり行為に及ぶようになりました。カスミさんは夫の言動がモラハラだと認識していますが、専業主婦で金銭的な不安があり、夫と離婚できずにいました。

月日が経ち、モモナちゃんは幼稚園へ入園。アキトさんは友人を自宅へ招きました。深夜まで続いた飲み会によって室内は大荒れ。

翌日、手料理を作ったのにファストフードを買ってこいと命令され、購入して帰宅。すると、夫はいきなりモモナちゃんの分を食べ始め、おまけのおもちゃまで放り投げ壊してしまいました。

悲しそうな表情を見せるモモナちゃん。ママには「大丈夫だよ」と答えます。

その日の夜、ようやく友人は帰って行きました。

しかし、地獄のような飲み会がやっと終わったと思ったカスミさんの背後に忍び寄る影が……。

「表情が暗い」と髪を掴み、引き抜かれて…

友人が帰宅した直後、アキトさんはカスミさんの髪をつかみ、罵声を浴びせます。

「終始表情暗かったよね? どういうつもり?」

ブチブチッと髪が引き抜かれ、涙を流すカスミさん。

この人に逆らったら殺されるかもしれない……

モモナちゃんはそんな母親の様子をこっそり見ていました。

「今日ね、幼稚園で絵を描いたの!」

夕食中、モモナちゃんは突然そう話し始めました。

アキトさんは娘に対抗するかのような反応を示します。

カスミさんが反論しようとすると、今度は「このおかず、おいしい!」言い出したモモナちゃん。

聞き分けがいい彼女は、漂っている重い空気をなんとかとり払おうと必死に声をかけているようでした。

自分だけでなく、娘にも我慢させていたことに気づいたカスミさん。自分さえ我慢していれば……娘が成人するまでは……と必死の思いで我慢を続けていますが、DV夫との生活を続けることは、子どもにも悪影響でしょう。

暴力は決して許されることではありません。暴力被害から身を守るために、まずは地域や警察の相談窓口に連絡してください。内閣府の「DV相談ナビ#8008(はれれば)」に電話をかけると最寄りの配偶者暴力相談支援センターにつながります。匿名でも相談できるので、ひとりで悩まずにまずは話してみてくださいね。


著者:マンガ家・イラストレーター しろみ

ベビーカレンダー編集部

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