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「救急車を呼んで!」突然苦しみ出した娘。大人が目を離した隙に起きていた大事件

  • 2025.1.8

生後8カ月の娘を連れて、私の実家に帰省したときのお話です。孫に会うのが心から楽しみな私の両親は、娘と会った途端に満面の笑みを見せました。その日の夜、幸せな家族団らんの時間を過ごしていたとき、起こしてはいけない出来事が起きたのです。

娘が突然むせて、苦しみ、大泣き

夜7時。娘の食事とお風呂を済ませ、娘は父の膝に乗せられて、市販の乳児用のお菓子をおいしそうに食べていて、父はテレビを見ながら娘の頭を撫でたりしていました。母は食事の片づけ。私はスマホで買いものに夢中でした。

そのとき、娘が突然「オ゛エッ」と何度もむせ始めました。何事かと慌てる私。娘は今まで見たことがないむせ方をして、とても苦しそうでした。

娘の手にはお菓子の袋。その袋の端の約1cmほどが妙な形に破られており、「娘が噛みちぎって食べた!?」と思いました。

顔が真っ赤になり始め、大声で泣く娘。父は声が出ないほど焦り、膝に乗っていた娘を私に差し出します。私は娘の口の中を確認しましたが、何も見えませんでした。

お菓子の袋を食べた!? 救急車を呼んで……

「救急車!」と母が叫びました。私は冷静さを保つ努力をしながら119番通報(※)し、7分後に救急車が到着。そのころには、娘は落ち着きを取り戻していました。私は救急隊員に状況を説明し、娘は救急車の中へ。

10分後、「呼吸などを確認してみましたが異常はありません。そのお菓子の袋が便で出てくると思いますが、念のため病院に行きますか?」と車外に出てきた救急隊員に言われ、私は心の底から安堵しました。

娘はいつも通りの表情をしていたこともあり、その日は病院には行かず、そのまま実家で様子を見ることにしました。それからいつものように元気に過ごし、いつものように眠る娘。翌朝、娘の便と一緒にお菓子の袋の切れ端が出てきたのでした。

結果的に何事もなく済んでよかったと思います。私はこの出来事をキッカケに、地域でおこなわれている赤ちゃんのための救命講習を受けに行き、誤嚥の対処法を学びました。今後はお菓子の袋を娘の手に持たせないことに気をつけ、万が一このようなことが起こっても冷静に対応できるようにしたいと思います。

(※)救急車を呼ぶべきか、病院へ行くべきか判断に迷ったときは、電話で「救急安心センター事業(#7119)」や、「子ども医療電話相談事業(#8000)」に相談しましょう。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

著者:下園ひかり/女性・ライター。2019年生まれの娘、2021年生まれの息子、夫との4人暮らし。バックパッカーとして2年間で25カ国を周遊した経験あり。さまざまな国で生活した経験から、常識に捉われない育児を実践中。自身の育児経験をおもしろ話にして情報発信するブロガー兼ライター。

イラスト:森田家

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています


監修者・著者:助産師 松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

ベビーカレンダー編集部

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