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ジャガー・ルクルトのアーカイブ「コレクタブルズ」とは?

  • 2025.1.5

価値があるからこそ、一度購入した持ち主の手を離れて市場に戻る時計やジュエリーがある。作り手であるメゾンに買い戻された逸品は、新たな持ち主へ受け継がれる。高い技術と誇りを持つメゾンだけができる、アーカイブ販売の物語。

Jaeger-LeCoultre

1920〜70年代の黄金時代を薫らせる名品を腕に。

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小指の爪ほどの大きさで厚さ3.4mmのケースに98個の部品を収めた、1929年誕生の世界最小手巻きキャリバー「101」を搭載。極小サイズでジュエリーウォッチの可能性を広げた偉業である。なめらかに沿うイエローゴールドのブレスレットが鮮やか。(YG、H31×W11mm、手巻き)¥7,084,000(参考価格)/ジャガー・ルクルト

スイスの名門ウォッチブランドである、ジャガー・ルクルト。1833年に創業した老舗のマニュファクチュールである同社もまた、ヘリテージの継承へと積極的に取り組んできた。その証となるのが、創立190周年の際に創設されたカプセルコレクション「コレクタブルズ」である。愛好家からの高評価を受け、今年も第3弾のコレクションが発表されたばかりだ。主軸となるのは、腕時計の"黄金期"とされる1920年代~70年代に制作されたタイムピース。1931年誕生の「レベルソ」はもちろん、マニュファクチュールの歴史を綴る象徴的なピースが集められている。レディスモデルも非常に豊富で、写真のように1929年に登場した世界最小の手巻きムーブメント「101」や、ジャガー社とルクルト社によるブランドの黎明期に登場した2平面構造の「デュオプラン」を搭載したジュエリーウォッチなどの華麗な作品が目を奪う。専門家によって収集されたアーカイブはすべて自社で修復され、オリジナルの状態を保持するために当時の設計図や部品を用い、時には同一の部品を一から手がけることもある。そうして新たに生命を宿した時計に付属するのが、大型本の『コレクタブルズ』だ。製造年やムーブメント、ケース素材、ダイヤルに関する各モデルのデータが記載されている書物は、まさにコレクター必携の品。時を超えて受け継がれる名品を通し、誕生時の息吹もが、手にする人の心に訴えかけるだろう。

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ジャガー・ルクルトの歴史的なムーブメント「デュオプラン」を搭載したジュエリーウォッチ。ダイヤモンドとブラックダイアルのモノトーンを基調とした、アールデコのデザインが美しい。1932年製。(SS×ダイヤモンド、H31×W11mm、手巻き)¥4,972,000(参考価格)/ジャガー・ルクルト
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アラーム機能を備えた「メモボックス」は同社のアイコン的存在。1968年製のカレンダー付き自動巻きモデルは、鮮やかなブルーラッカーの仕上げから別名「ラピスラズリ」とも呼ばれている。(SS、φ37mm、自動巻き)¥5,764,000(参考価格)/ジャガー・ルクルト

 

問い合わせ先:
ジャガー・ルクルト
0120-79-1833(フリーダイヤル)
https://www.jaeger-lecoultre.com/jp-ja

*「フィガロジャポン」2025年1月号より抜粋

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