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逆効果だった!夕方の小腹に「甘いもの」がNGなワケ

  • 2016.4.6
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すっかり春めいて心地よく過ごしやすい季節になったと同時に、コンビニやショップには春限定のスイーツがずらり。

朝から忙しく動き回る女性は、夕方に小腹が空いてくるとついつい甘いものに目が行ってしまいますよね。たしかに、食べた時はホッと一息ついて疲れが取れたような気がして「もうひと頑張り!」とやる気が出ます。しかし、もしもこの感覚が錯覚だったとしたら?

そこで今回は、健康管理士の筆者が、夕方の小腹にスイーツがNGな理由と小腹が空いたら食べてほしいオススメ食品をご紹介します。

 

■スイーツを食べると元気なった「気がする」ワケ

甘いものを食べるとホッとしたり、元気になった“気がする”のは、甘いものに含まれている大量の砂糖のおかげ。この砂糖は糖類の中でも二糖類と呼ばれる分解・吸収の早い糖類です。

糖類が一気に体に吸収されると血糖値が急激に上がり、脳からはアドレナリンやドーパミンといった物質が分泌されます。アドレナリンは脳を興奮させる物質、ドーパミンは快楽物質です。この2つが同時に分泌されることで、疲れが取れ頭がスッキリした“錯覚”が起こるのです。

この感覚はあくまでも“錯覚”に過ぎないので、血糖値が下がりアドレナリンやドーパミンの作用が落ち着くと、かえってひどい疲労感に襲われることもあります。

 

■「あとひと踏ん張り!」にオススメの食品3つ

(1)チーズ

https://pixta.jp

手軽にタンパク質を摂れる代表的な食品ですね。

タンパク質はアミノ酸の集合体。肉体的な疲労だけでなく、精神的な疲労にも効果が期待できます。ちなみに、夕方食べておくと就寝時には睡眠の質を良くするメラトニンとなって翌日に疲れが残りにくくなりますよ。

(2)ナッツ類

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ナッツ類の中でもおススメなのはアーモンド、ピーナツ、ピスタチオ。これらに含まれるビタミンB群は、脂質や糖質、タンパク質をエネルギーに変えてくれます。

(3)梅干し

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梅干しやキウイ、かんきつ類に多く含まれるクエン酸は、疲労の回復には欠かせない栄養素です。

酸味の刺激で気分もスッキリ! エネルギー代謝も高まって、本当の意味での「あとひと踏ん張り」には効果があります。

 

もちろん、ときにはスイーツもいいでしょう。しかし、習慣化してしまうとせっかくの週末に疲れがドッと出て動けなくなってしまう可能性も。心当たりがあるなら、少し甘いものを控えてみるといいかもしれませんね。

【筆者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ Africa Studio / shutterstock

※ Digifoodstock、grasshopper、gontabunta / PIXTA

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