J1連覇チームで続く戦力流出…28歳の大型DFが大躍進チームへ完全移籍 「みなさん大好きです」

Text by 奥崎覚(編集部)

FC町田ゼルビアは4日、ヴィッセル神戸からDF菊池流帆が完全移籍で加入することが決まったと発表した。

菊池は1996年12月9日生まれの28歳。岩手県釜石市の出身で、高校から青森山田へ進学。大阪体育大学を経て、2019年にレノファ山口FCでプロ入りした。

1年目から35試合に出場して3ゴールを挙げると、2年目にはヴィッセル神戸へステップアップ。身長188cmの高いフィジカル能力と闘志あふれる守備を武器に、2021シーズンにはセンターバックの主力として活躍し、日本代表入りを望む声も高まった。

その後は体調不良や怪我などで戦列を離れることが増え、2023年3月には左膝前十字靭帯を損傷。ただ復帰した今季は途中出場を中心にリーグ戦20試合に出場し、チームのJ1連覇に貢献していた。

以下は、昨季優勝を争った町田への移籍が決まった菊池のコメント。

FC町田ゼルビア公式

「みなさん初めまして。ヴィッセル神戸から移籍してきたダビドリューホです。町田のために死ぬ気で全力で闘います。言葉ではなく、ピッチの上で語ろうと思っています。タイトルをたくさん取って、強い町田の歴史を作り続けていきましょう。よろしくお願いします」

ヴィッセル神戸公式

「加入から5年が経ち、神戸を離れることになりました。神戸のみなさん、5年間ありがとうございました。神戸の全てが大好きになりました。

夢を持ってここに来ましたが、最後はこのような形で出ていってしまうことになり、悔しいです。多くを語るのは性に合わないのでこれ以上は控えさせてもらいますが、ひとつ確かに言えることは、ヴィッセル神戸に関わる全ての方に感謝しかないということです。

幸せで楽しい5年間を本当にありがとうございました。次に会う時は、みなさんに大きなブーイングをされるくらい成長した姿を見せられたらと思います。

みなさん大好きです」

昨季、初挑戦のJ1で3位に入り、このオフもMF前寛之（アビスパ福岡）、FW西村拓真（横浜F・マリノス）、DF中村帆高（FC東京）など精力的な補強を行っている町田。

一方の神戸は、キャプテンの元日本代表MF山口蛍（V・ファーレン長崎）に続く戦力流出となる。