価値観や金銭感覚は、パートナーを選ぶ時の欠かせないポイントです。筆者の友人・K絵は、夫との価値観には相違がなかったものの、義実家とは全く合わずに苦労しています。K絵の驚きのエピソードをご紹介しましょう。
ケチすぎる義実家
私の夫・Mの実家は、地方で会社を経営する一族の本家です。
都心部では考えられないような大きな家に住み、金銭的にも余裕のある生活をしているはずなのですが……。
私がどうも義実家と合わないと感じるのは、金銭感覚でした。
義実家の両親は考えられないほどのケチで、必要なものにさえお金を出し渋る様子を何度も見ていました。
夫はまったくケチな所がないので、今一つ理解できないままでした。
従妹の結婚式
ある時、夫の従妹が結婚することになり、義実家の両親と私たち家族も招待されました。
「手配はこちらでするから」という義父の顔を立て、私たちは全てお任せすることに。
費用も全て負担してくれると言うので、口出しはしませんでした。
出発日当日、驚いたことに義父は新幹線ではなく、ローカル線で行くと言い出しました。
「今から出れば夜には宿に着くだろう。」と新幹線なら2時間で行ける工程を5時間以上かけて行くと言うのです。
これにはさすがに夫が「うちはまだ子どもも小さいし、ローカル線はきついな。」と言うと、ブツブツ文句を言いながら何とか新幹線の切符をGET。
先が思いやられると不安になりました。
ホテル?
義父から宿泊先を聞いた時、ずいぶん古めかしい名前のホテルだと思っていたのですが、到着したのは古いビジネスホテル。
部屋も簡素なベッドが2台あるだけで、とても小さい息子と一緒に泊まるようなホテルではありませんでした。
部屋の中も掃除が行き届いておらず、宿泊プランは素泊まり。外食に出かける時間もなく、夕食は近くのコンビニで買ったおにぎり。
いくら費用を負担してくれていると言っても、あまりのケチケチぶりに私は心底驚きました。
もう二度と
夫もさすがに今回のことはビックリしていて「さすがに子ども連れでこれはないよなぁ」と呆れ顔。
費用を負担してでも、もっとちゃんとしたホテルに泊まりたかったと話していました。
あれだけケチだからこそ、財を成したのかもしれませんが、私にはどうしても理解できません。
息子がもう少し大きくなったら、家族3人だけで改めて旅行をしようと思っています。
【体験者:30代女性・主婦、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。