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「あなたなら分かってくれるよね?」私を“ルール”で縛りつける友人。リアルな恐怖を味わえる「本当にあった怖い話」を描いた漫画4選

  • 2025.1.3

昨今、大きな注目を集めているホラー系作品。とりわけ実話をもとにした心霊体験や人怖(ヒトコワ)は、ホラー好きのみならず幅広い層から人気がある。本稿では、「本当にあった怖い話」をテーマにした漫画作品を4つご紹介!

まとめ記事の目次

●身の毛がよだつゾッとした話

●友達のドッペルゲンガー

●その物件、告知事項アリ 建築デザイナーが明かす怖い部屋

●東京怪奇酒

身の毛がよだつゾッとした話

人気イラストレーターでもあるしばたま氏が、自身のSNSに寄せられた“ゾッと”する体験談を漫画化した『身の毛がよだつゾッとした話』。同作では犯罪や人間トラブル、身近な心霊現象など背筋の凍るような恐ろしいエピソードの数々が展開されていく。

その中の一つである「友人の話」は、しばたま氏自身の体験に基づいて作られたセミフィクションで、生きづらさを抱える女性の小春が、ネットゲーム仲間の佳奈子との友情を育んでいく物語だ。ある時、「一緒に泊まる時は私の生活リズムに合わせてほしい」「私を否定しない。反対意見を言わない」などと自身の“トリセツ”を語った小春。それを真剣に聞いてくれた佳奈子にどんどん心を開いていく彼女だったが、ちょっとした出来事をキッカケに関係が破綻していき……。

物語は前半が小春の視点、後半が佳奈子の視点で描かれており、読み進めていくとまるで他人事とは思えない人間関係における“深い闇”が垣間見えてくる。いずれのエピソードも実体験を基にしているということもあり、日常に潜む“リアルな恐怖”を疑似体験してみたい人にオススメだ。

友達のドッペルゲンガー

SNSで大きな注目を集めた『友達のドッペルゲンガー』は、著者の友人の身に降りかかった恐怖体験に基づいて描かれたホラー漫画。「ちょん」と「ゆう」と「あお」は仲良し3人組の高校生で、ゆうだけ別の学校だったが、放課後にはよく一緒に遊んでいた。

夏休みに恋人と海に行ったゆう。実はその日、海辺では一家心中の自殺事件が発生していた。ゆうと同い年の17歳の女子高生が、父親の心中に巻き込まれて殺されたという。その事件現場で、軽い気持ちから「死にたい」と口にしたゆうは、死んだ女子高生の霊に取り憑かれてしまったのだった。

霊感のあるあおは、久しぶり会ったゆうに何かが取り憑いていることを察知する。そこであおは、より霊感の強い母親に相談することに。幸い簡単なお清めに成功し、取り憑いていた霊は見えなくなるのだが、それから多くの人がゆうの「ドッペルゲンガー」を目撃する不可解な現象が起こりはじめていた……。

ありがちな心霊体験かと思いきや、まさかのドッペルゲンガーの出現。物語を読めば読むほど、じわじわとした恐怖が迫ってくるだろう。

その物件、告知事項アリ 建築デザイナーが明かす怖い部屋

『その物件、告知事項アリ 建築デザイナーが明かす怖い部屋』は、建築デザイナーとして働く著者の宮本ぺるみ氏が実際に関わった物件と、その周辺で起きた出来事を漫画化したもの。はじめに紹介されているのは、とある古民家のフルリノベーションを請け負った時の物語だ。

現地を訪れたぺるみは、前の住人が使った家具もそのまま、畳がカビて腐っている酷い現状を目の当たりにする。さらに家の外には墓地があり、そこに白い人影が……。実は霊感があるぺるみは、ほかにも家の中で走り回る黒い人影も目撃していたが、住人に言うこともできず、そのままリノベーションを進めるのだった。

無事に完成までこぎつけたものの、のちに家主から「あんたんとこの設計ミスのせいで変なことばかり起こる」という怒りの電話が入る。そこで顧問弁護士を連れて再び問題の家へ出向いて調査してみると、この物件がとある“告知義務”を怠っていたことが発覚する――。

物件の告知義務など知っておいて損のない情報も紹介されていく同作。ホラーとしてもお仕事漫画としても楽しめるので、興味のある人はぜひチェックしてみてほしい。

東京怪奇酒

累計発行部数20万部超の話題作「東京都北区赤羽」シリーズを手がけた漫画家の清野とおるさん。一癖も二癖もある赤羽の人々をユーモラスに描いたエッセイ漫画で、2015年には山田孝之を主演に据えたテレビドラマも放送された。

そんな清野さんが赤羽の次なるターゲットに選んだのが、心霊現象。2020年に刊行された『東京怪奇酒』では、一度でいいから「オバケ」を見たいという清野さんが、知人友人から直接聞いた怪奇現場に足を運んで酒を飲む「怪奇酒」を実践した記録が描かれていく。

幽霊がいるかもしれないという恐怖感を抱えながら、飲酒することで生じるドキドキ感とゾクゾク感が次第に快感へと変わっていくという「怪奇酒」。実録ということでリアルな怪談が味わえる上に、清野さんによる秀逸なお酒のチョイスやツマミも紹介されているためグルメ漫画としても楽しめる。作者しか知らない極上の快楽を、ぜひご覧あれ。

生々しいリアルな恐怖を味わいたなら、実体験をベースとしたホラーが最適。ただし、夜に一人でトイレに行けなくなるかもしれないので、注意が必要だ。

文=ハララ書房

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