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カナダの保育園で追い詰められた…→親としてもう逃げ場がなくなりました【こんなとこだよカナダ(32)】

  • 2025.1.3

<カナダの保育園で追い詰められた…→親としてもう逃げ場がなくなりました>こんなとこだよカナダ[#32]

(前回の続き)子供が通うカナダの保育園から「ヘルシーなお弁当」を作るように言い渡された私。

日本風の卵焼きや胡麻和えなど入れたお弁当を作ってもって行かせたのですが、他の子のお弁当が「シリアルと生のキュウリ」、「サンドイッチとビタミングミ」など独特すぎるヘルシー弁当だった事に衝撃を受けたのでした。

そんなのでいいなら、うちもちょっと気楽なお弁当にしよう…と思った矢先、保育園の先生に突然呼び止められたのです。
何事かと思い話を聞くと「皆であなたのお弁当を開けるのをいつも楽しみにしてるのよ!Instagramのインフルエンサーみたい!」とキラキラした目でかたりかけてくるじゃないですか…!

まさか「明日からサンドイッチにしようと思ってたんです!」とは言えず、結局保育園を卒業するまで毎朝それなりにきちんとしたお弁当を作らざるを得なくなり、 自分で自分の首を絞めることになってしまいました…。

特にカナダでのお弁当作りが辛かった理由の一つが、「お弁当の禁止食材が多すぎること」。
アレルギー持ちの子が食べられない食材を、他の子も持ってこないように配慮しようとした結果、あれもこれも弁当に入れられない…という日本のお役所顔負けのがんじがらめの制度になっていたのです。

基本的にどの保育園でもナッツ類は全て禁止で、なんと栗もナッツ扱いでダメ!
北米のお弁当の定番だったピーナッツバター&ジェリーサンドも今やどこの学校でも見られなくなりました。(グレープやイチゴジャムを裏ごししたジェリーとピーナッツバターを塗ったサンドイッチ)

その代わりに、台頭したのがひまわり油でつくられたサンフラワーバターでしたが、サンフラワーバターの栄光も長くはもたず、多くの学校でサンフラワーバターが禁止食材に追加されることになりました。

その理由は「ピーナッツバターではないと見た目から判断できないため」という、規則やルールが大好きな日本人からですら笑われそうな理由…。
「これはサンフラワーバターです」とメモ書きをお弁当につけて持って行ったとしても学校では食べられないのです。

その他にも、魚介類禁止、海苔を含む海藻も禁止など、学校によってはかなり細かく禁止食材があり、特に「海苔禁止」は海苔巻きやおにぎりなどにもよく使うアジア系の親御さんたちが悲鳴を上げていました。

そして、禁止食材のアレルギーを持った生徒が卒業したり転校したり学年が上がったとしても、NG食材のルールだけがそのまま学校や学年のルールとして残っていたことが後から判明し、学校に親からクレームが殺到した…なんて事件もありました。

子供を育てる親御さんの苦労はどこの国もあまり変わりないのかもしれませんね!

次回、日本人が発狂してしまうカナダの単位のお話は下の関連記事からチェック!

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