ビストロ「ORCHESTRA荻窪」で、フレンチのコースをワンプレートでカジュアルに堪能

2024年10月、荻窪にオープンした「ORCHESTRA荻窪（おーけすとらおぎくぼ）」は、フレンチを気軽に味わえるカジュアルビストロ。特に、フレンチのコースをワンプレートで楽しめる、ランチタイム限定の「ワンプレートフレンチ」が話題です。

駅近のカジュアルビストロ「ORCHESTRA荻窪」

JR荻窪駅の南口から2分ほど歩くと、ビルの2階にある「ORCHESTRA荻窪」が見えてきます。

広々とした店内は大きなガラス窓から光が差し込み、開放的な空間。テーブル席やカウンター席、小上がりのお座敷席や完全個室もあるので、女子会やちょっとしたパーティー、記念日デートなど、あらゆるシーンで利用できるカジュアルビストロです。

本物の額縁を使用した華やかな「ワンプレートフレンチ」

「ORCHESTRA荻窪」で人気なのが、ランチタイム限定の「ワンプレートフレンチ」。

「ワンプレートでフレンチを。おいしい感動を、もっと気軽に。」というコンセプトのもと、フレンチのコースをワンプレートに盛り込んだ、アート作品のように美しいビジュアルが話題です。

特注だという本物の額縁を使用したプレートは、まずその大きさにびっくり。色鮮やかな12種類の料理が並ぶさまは壮観です。

どれから食べればいいか迷ってしまいますが、順番など気にせず、食べたいものから自由に味わってほしいそう。使用するカトラリーもナイフとフォークにこだわらず、箸や手でつまむのもアリだとか。

野菜スティックと6種のアミューズ

「野菜スティック」は、その季節のおすすめの野菜が5、6つほど。容器の底に赤パプリカやナッツを使用した「ロメスコソース」が入っているので、ディップして味わいます。

アミューズ（ひと口大のオードブル）は6種類。

「牛蒡のムース 南部煎餅のクランブル」は、なめらか＆ふんわりなゴボウのムースと、砕いた南部せんべいのザクザク食感の違いが楽しい！ 南部せんべいのゴマの香ばしさもいいアクセントになっています。

茨城県の「ひたち農園」が生産するブランド卵「奥久慈卵」を使用した「奥久慈卵のウフマヨ」は、卵黄の濃厚なコクとオーロラソースがマッチ。

「焼き茄子のタルタル最中」は、焼きナスをタルタルにしてもなかの皮にのせた遊び心のある一品。手でカジュアルにつまめるサイズなのもうれしいポイントです。

最近はジビエとしても注目を集めるエゾシカのうま味を、ぎゅっとひと口サイズに凝縮して揚げた「蝦夷鹿のクロケット ビーツのケチャップ」は、カリッと香ばしい食感と、ビーツの鮮烈な赤色が目にも楽しいアミューズ。

「金華鯖のポテサラパセリソース」は、宮城県石巻のブランド鯖「金華鯖」を使用したしめ鯖と、ポテトサラダを合わせた一品。なめらかなポテトサラダと上質な脂がのった「金華鯖」の組み合わせが新鮮です。

「生雲丹 カリフラワー コンソメジュレ」は、濃厚な生ウニとさわやかなカリフラワーのソース、ぷるんとしたコンソメのジュレが合わさり、絶妙な味わいが楽しめるオードブル。最後に残る生ウニの余韻がたまりません。

カジュアルに楽しめるとうたいながら、どれも存在感のある本格的なアミューズで感動。繊細でていねいな仕事と、新鮮なアイデアが光ります。

選べる前菜と選べるメイン

冷たい前菜は、「甘海老と旬魚のタルタル 赤ピーマンムース」、「鴨と豚肉のテリーヌ 赤キャベツマリネと葡萄のソース」、「米澤豚のリエット とうもろこしのモンブラン仕立て カラスミ」の3種類から選べます。

今回は「甘海老と旬魚のタルタル 赤ピーマンムース」をチョイスしました。取材時（2024年12月）の旬の魚はサーモン。赤ピーマンのムースにプリプリ食感の甘エビ、サーモンを合わせたタルタルは、ほのかな甘さがおいしくて、あっという間に完食してしまったほど。

温かい前菜も、「カレイのフリット 緑オリーブ ベアルネーズソース」、「美桜鶏のトリュフ入りバロティーヌ 黒舞茸と押麦のリゾット」、「やわらか人参の仔羊巻き焼き 柚子胡椒とたまり醤油のソース」の3種類から選べます。

こちらは「美桜鶏のトリュフ入りバロティーヌ 黒舞茸と押麦のリゾット」をセレクトしました。山梨県、長野県、静岡県で育てられたブランド鶏「美桜鶏」のジューシーなうま味と、トリュフの芳醇な香りがぜいたくなメニュー。押麦のリゾットの、ぷちぷちとした食感も楽しい！

メインはなんと5種類から選べます。ラインナップは「大山鶏胸肉のロティ オマールビスクソース」、「米澤豚肩ロースのロティ マデラソース 黒七味」、「真鯛と魚介ムースのパイ包み焼き 根セロリのソース」、「金目鯛のカツレツ デュグレレソース」、「黒毛和牛肩三角のロティ」。 ※「黒毛和牛肩三角のロティ」のみプラス600円

迷いましたが今回は、「真鯛と魚介ムースのパイ包み焼き 根セロリのソース」をチョイスしました。
サクサクのパイの中の熱々の真鯛を楽しみたいなら、コースの順番を気にせず早めにナイフを入れるのがおすすめです。

ふっくらとしたうま味が広がる真鯛をなめらかな魚介のムースが引き立て、頰張ると口の中に幸せがあふれます。ほのかな酸味の根セロリのソースも、おいしさを底上げしてくれる大満足のメインディッシュです。

おかわり自由のハヤシライスとデザートも

サフランライスの色彩が目を引く「欧風ハヤシライス」は、じっくり煮込んだ濃厚なハヤシソースがクセになる一皿。なんとおかわり自由だというから驚き。

品数も多くボリューミーな「ワンプレートフレンチ」ですが、意外とおかわりする人がいるというのも納得のおいしさです。

デザートは「レモンのパウンドケーキ」。スポンジだけでなくクリームにもさわやかな酸味があり、甘さも控えめなので、口の中をさっばりさせてくれます。

以上、全12種類の「ワンプレートフレンチ」は、本当に大満足のプレートでした。

ソムリエ厳選の多彩なワインや、自家製のノンアルコールドリンクも豊富に揃う「ORCHESTRA荻窪」。ぜひ訪れて、カジュアルにフレンチを楽しんでみてください。

■ORCHESTRA荻窪（おーけすとらおぎくぼ）
住所：東京都杉並区荻窪5-29-10 本橋ビル2F
TEL：03-6383-6039
営業時間：11時30分〜15時30分（14時30分LO）、17〜22時（フード 21時LO、ドリンク 21時30分LO）
定休日：不定休

Text・Photo：小山亮子（vivace）

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