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【箱根駅伝】青学大、大会新記録で連覇達成 最近11年で8度の優勝……「原メソッド」が効果発揮

  • 2025.1.3
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SPREAD : (C)Getty Images

第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は3日に復路が行われ、青学大が2年連続8度目の総合優勝を果たした。総合タイムは10時間41分19秒で、大会新記録を樹立しての栄冠となった。2位に駒大、3位に国学院大が続き、戦前の下馬評通り「3強」が地力を発揮し、上位に名を連ねた。

■山上り・山下りを完全制圧

往路優勝の青学大が復路でも安定した強さを発揮した。まずは復路スタートの山下り6区で、野村昭夢(4年)が史上初の56分台(56分47秒)をマークし、後続をいきなり突き放した。
青学大は往路5区の山上りでも若林宏樹(4年)が区間新記録を叩き出しており、山区間の完全制圧が勝利を引き寄せる要因となった。
6区を終えて2位・中大との差は3分49秒。7区で白石光星(4年)が、駒大の“怪物”こと佐藤圭汰(3年)に追い上げられたものの、2位に浮上した駒大との差を1分40秒にとどめ、大崩れすることなくタスキをつないだ。
8区の塩出翔太(3年)が2年連続区間賞の快走を見せ、駒大との差を1分57秒に広げると、9区の田中悠登(4年)も区間2位の走りを披露。ここで駒大とは2分21秒差となり、独走状態に入った。

■アンカーに1年生を初抜擢

ラスト10区を託されたのは、原体制になって初めての1年生アンカー小河原陽琉。大学3大駅伝におけるデビュー戦にもかかわらず、緊張することなく軽快にピッチを刻み、ゴールテープを切った。
往路1区でいきなり10位と出遅れたものの、その後のレース運びは万全。これで10年前の91回大会で初制覇して以来、11回中8回優勝となり、強さが際立つ結果となった。
原晋監督はレース後、総合連覇について「いやあ、うれしいですね」と素直な思いを吐露。そして「最近は私がガミガミ言わなくても、学生たちが自らトレーニング、寮生活をしっかりやってくれている。学生たちにありがとうと言いたい」と労った。
総合記録を更新したことについては「ギリギリのラインかなと思っていた。小河原、1年生が本当に快走してくれた」と話し、抜擢した1年生アンカーの走りを称えた。
ここ11年で8度優勝。「色々な研究をし、学問的なことにも取り組んで、いわゆる原メソッドというものを作り上げたが、それに各大学も挑戦し、昨今はメソッド対決になっている。各大学の指導者も一生懸命やっているし、学生たちも寮生活やトレーニングに一生懸命取り組んでいる。各大学のメソッド対決の中で、記録が更新されていっていると思う」と分析した。

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