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風間俊介、20代でついた“犯人役”イメージを自己分析「自分では結構いいやつだと思ってるんですけど」

  • 2025.1.3
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ABEMAオリジナルドラマ『警視庁麻薬取締科 MOGURA』が1月9日(木)夜11時より放送される。静岡県警の実話をベースにした物語で、ラッパーの麻薬使用を一斉摘発する為に極秘裏に警官が潜入捜査をすることになるという、これまで類を見なかった「HIPHOPエンターテイメントドラマ」だ。警察官・伊奘諾(イザナギ)を演じるのは、HIPHOP界の重鎮・般若、そして、ミステリアスな雰囲気を漂わせる市長・安堂を演じるのが、今回インタビューする風間俊介だ。一昨年をもって前事務所を退所し、現在フリーで活動する心境について聞くと、「全然変わらないんですよ」とにっこり。風間は自身をどのように捉えているのか、話を聞いてきた。

【映像】ミステリアスな市長を演じる風間俊介

「ラッパーの方には勝てない」作品で強烈な存在感

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ーー今日は市長役ということもあって、取材でもスーツ姿ですね。

風間:ええ。本当に、ただただ街の平和を願っている市長ですよ。

ーーなにか含みを感じますが(笑)。

風間:皆さんにも「そのままじゃないだろう」と思って見ていただければと思っています(笑)。1話を一足先に見させてもらったんですが、僕だったら冒頭の5分で友人に電話するなと思いました。「やべえ、超おもしれえのが始まったぞ」って。ラッパーの方が多く出演されていますが、ヒップホップに触れてきている方々も、今まで聴いてきてない人も楽しめる角度があると思っています。

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ーーこれまで相当な作品に出ている風間さんでも衝撃を受ける内容でしたか。

風間:使い古された言葉ですけど、正真正銘「見たことがないドラマ」でした。ラップの部分があるんですが、渡された台本には「こうなる予定です」と3行だけ注釈が書いてあって、完成したら想像とは全然違うものになるんだろうなと思っていたんです。実際にラッパーの皆さんたちのフィルターを通してアウトプットしたものは、想像を超えてきていたし、作品の最大の魅力になっているなと思います。

ーーラッパーの方とは撮影中も交流があったんですか?

風間:みんなと一通りは話せましたね。般若くんとは、一対一で対峙するシーンが多かったですし。普段見ている景色が、お互い違うと思うし、異業種交流ができてめちゃくちゃ面白かったです。

ーー芝居をする側から見て、演技をするラッパーはどう映りましたか?

風間:このドラマにおいて言えば「勝てない」って思いました。傲慢に聞こえてしまうんですけど、彼らを表現する言葉が見当たらないんですよ。僕とか成海(璃子)さんは演技中「役」として切り離していると思うんですけど、ラッパーの皆さんたちは、自分と役のハイブリッドと言いましょうか、シーンによって一体化する場面があるんですよね。“ただそこにいるだけ”で成立している。それって俳優からしたら一番難しいことなんです。

ーーそう聞くと期待値上がりますね。

風間:めちゃくちゃ良かったですよ(笑)。ストーリーテラーもRHYMESTERのMummy-Dさんがやってくださっているんですけど、本来ナレーションとして、無機質に聞くものが、BGMに乗っただけでラップに聞こえてくる感じが新鮮でした。

「20代はびっくりするぐらい犯人役をやっていた」

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ーー一昨年から事務所を離れてフリーで活動していますが、心境に変化などはありましたか?

風間:それが……全然変わったことがないんですよ。僕としてはそれに対して自分で「面白くないな」と思っているんですけど(笑)。

ーー風間さんは「浮き沈み」という言葉とは遠いところにいますよね。令和元年~5年を対象期間にした『ドラマ出演数ランキング』でも6位に入ってました。

風間:そのランキングのことはよくいじられます(笑)。この仕事って、誰かが「この役をあなたで見たい」って言ってくれる人がいないと始まらないわけで、コンスタントにお仕事の話をいただけるっていうのはありがたいです。

ーー俳優のキャリアがスタートしたとき「こういう俳優になりたい」とか、何か青写真を描いていましたか?

風間:まったく考えていなかったです。いま振り返ってみたら面白いなと思うのが、20代がびっくりするぐらい犯人の役をやって、30代が良きパパとか、すごく健やかな人の役が多かったんです。さて、40代はどうなるんだろうなとは思っていたところでした。

ーー昔から見ているかたは「犯人役」のインパクトが強いのかなと思います。

風間:昔から見てくれてる人たちはそうなんですよね(笑)。自分でもそれを認識していて、以前一日署長をやらせてもらったことがあって、イベントのインタビューで「警察の役はやったことがありますか?」って聞かれたときに、「警察の役はやってないですね。警察に厄介になる役は山ほどやったんですけどね」って言ったら、何人かがピリつきました(笑)。

ーーそう考えると、風間さんの柔和な見た目とは裏腹なオファーでしたね。

風間:自分自身結構いいやつだと思ってるんですけど……(笑)僕、目があまり大きくないんですけど、黒目が大きいんです。なので、微笑をたたえてないと、目が真っ黒なんですよね。見た目が素朴な印象ながら、目が笑ってないっていうのは、1周回って一番やばいやつっていう感じになるのかな(笑)。

ーーそんな自己分析を!(笑)40代のキャリアの出だしはどうですか?

風間:今のところ「ハイブリッド型」じゃないですか。新ドラマ『MOGURA』を見ていただけるとその理由が特にわかっていただけるんじゃないかと思います。

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取材・文:東田俊介
写真:You Ishii

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