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月3千円台で日々の気分を良くしてくれる、このサロンについていく

  • 2025.1.3

数ヶ月前からネイルサロンに通い始めた。
なかなか良い。私の仕事はデスクワークなので、作業中は常に自分の手元が目に入る。ふとしたとき見える爪が可愛いというのは、やはり気分が良い。

何年もセルフでマニキュアを塗る暮らしをしていたのだけれど、これ以上それを続けるには私はズボラ過ぎた。剥げてきても直さず放置してしまうから、もはや塗らない方がキレイなのでは……という状態によく陥っていた。
スティック式の簡単なジェルを使っていた時期もあったのだが、あれはあれでペロリと丸ごと剥がれてくる。中途半端に剥げたマニキュアよりはマシかもしれないが、とはいえ1本だけ何も塗られていない爪がある、というのも奇妙である。

なんにせよこまめに塗り直せばいい話なのだが、私にはそれは出来なかった。

◎ ◎

それでも頑固にマニキュア生活を続けていたのは、価格がネックだったからだ。
ネイルサロンというのは非常にお金がかかる。SNSやホットペッパービューティーを見た感じだと、1万円を超えるメニューは当たり前にある。好きなパーツやキャラクターを施した内容なら、もっともっとする。

仕方ない、とは思う。身体のごくごく小さな面積の部分を、他人様に彩っていただくのだから。それもただ色を塗ってもらうだけじゃない。ちょうど良い長さに爪を切って、形を整えて、甘皮を除去して、表面にやすりをかけて、ベースのジェルを塗って……。色をのせ始める前の段階だけで、気が遠くなるような工程がある。納得の価格設定だ、とは思う。

それでも、私の多くはないお給料から捻出するには大きすぎる出費だ。ネイル以前にお金を使うべき部分があるだろう、という意識もあった。

ネイルサロンに行くことで整うのは爪先だけだ。髪型や服、化粧品と比べると、ビジュアルレベルを向上する効果が薄いのではないか、と思った。

あとは、爪が傷むのがいやだった、というのもある。
実は大学在学中、一瞬だけネイルサロンに通っていたことがある。就活が本格化する前にオフしたのだが、だいぶペラッペラの爪になってしまった。例えるなら、紙石けんのような薄さだった。

◎ ◎

しかし、この2つの障壁を取っ払ってくれるサロンを見つけた。全国チェーンのサロンだ。
まず、価格がかなり安い。決められた数種類のデザインから選べるメニューだと、3千円台でオフまでやってくれる。それ以外のデザインをオーダーすることは出来ないが、価格重視の私にとっては大きな問題ではない。他のサロンなら単色でも5千円程度はかかることを考えると、ありがたさしかない。

そして、この値段設定であるにもかかわらずフィルインを導入しているのだ。フィルインとは、新たなジェルをのせるためオフする際、古いジェルを全て除去せず一層残すことで爪を痛めない方法だ。そのおかげか、薄くなっている感覚があまりない。さすがにサロンに通い始める前よりはダメージを受けているのだろうが、それほど感じない。
欠けやすかったり、グラデーションの深さが均一じゃなかったり、安いなりのクオリティだなと思う点もある。でも、自分で塗っていたマニキュアに比べたら全然キレイだ。

月3千円ちょっとで、日々のご機嫌の土台を作ってくれる。しばらくはこのサロンについていこう、と心に決めている。

■田道間ハヤシのプロフィール
1998年生まれ。札幌の会社員。

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