1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「お年玉、銀行に入れておくからね」約20年後「えっ? ないわよ」一気に母が信じられなくなった瞬間

「お年玉、銀行に入れておくからね」約20年後「えっ? ないわよ」一気に母が信じられなくなった瞬間

  • 2025.1.2

自分が親になって初めて、親の気持ちがわかると言いますが、筆者の場合はどうしても納得がいかなかった出来事があります。そのことを確認したときの親の態度も微妙で……。自分の子どもには絶対にしないと誓ったエピソードをご紹介します。

画像: 「お年玉、銀行に入れておくからね」約20年後「えっ? ないわよ」一気に母が信じられなくなった瞬間

お年玉

筆者の両親は2人とも4人兄弟(姉妹)で、私には6人の叔父・叔母がいました。
比較的交流が多く、ずいぶん可愛がってもらった記憶があります。

なにより楽しみだったのはお正月のお年玉。
祖父母と合わせると、8ヶ所からお年玉がもらえるため、かなりの金額になっていました。

しかし、私の両親は「銀行に入れておくからね。」と言って、お年玉を使わせてくれることは一切なく、お年玉袋ごと親に預けるのが暗黙の了解となっていたのです。

え?

筆者が20歳になった頃、最初のボーナスを原資にようやく念願の車の免許を取得しました。
運転が大好きだった筆者は、さっそく車を買おうと思ったため、両親に「今まで貯めてたお年玉っていくらある?車の頭金にしたいんだけど。」と聞いてみたのです。

すると、母はまったく悪びれる様子もなく「え?ないわよ?」と言い出しました。
物心ついた頃からすべて預けていたお年玉がない?
私は思わず両親の顔をジッと見つめてしまいました。

理由

話を聞くと、貯めていたお年玉は、体調を崩して入退院を繰り返していた父の医療費や、生活費に消えているということでした。
確かに、その頃は父が大病を患っていて、母も看病に大変だった時期。
父の仕事も不安定だったため、生活は大変だったんだと思います。

せめて一言、「使わせてもらっても良い?」と聞いてほしかった!
あまりにもあっけらかんと開き直られたため、私は両親に不信感を抱いてしまいました。

苦笑い

筆者が親になってからは、自分の経験を活かして、お年玉だけは子どもに自由に使わせることにしています。
子ども達は、年に1回だけでも自分の好きな物を買えることを楽しみにしている様子。
貯金の大切さも教えつつ「楽しい!」という体験をさせてあげたいという、夫の意向もあります。

かなりの金額だっただろうお年玉を貯めているならまだしも、使ってしまっていた両親には、苦笑いしか出て来ません。
すでに2人とも他界していますが、同じ思いをした妹とは、未だにこの話で盛り上がることがあります。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

元記事で読む
の記事をもっとみる