「非常に危険なニシコリ」錦織圭、躍進の35歳を世界4位に導いた恩師も評価　世界ランク上昇確実で復活に太鼓判「トップ50に入るのは楽勝」

男子テニスの香港オープンは1日、シングルス2回戦が行われ、ワイルドカードで出場している世界ランキング106位の錦織圭は、同19位で第3シードのカレン・ハチャノフ（ロシア）と対戦。フルセットの末に2－1で勝利し、ベスト8進出を決めた。
トップ100入りを確実にしている錦織。元コーチであるマイケル・チャン氏も復活に太鼓判を押している。

■2014年からコーチを務めたチャン氏

ワイルドカード（主催者推薦）で今大会にエントリーしている錦織は、2回戦で対したハチャノフとの戦いで、第1セットを4－6で落とすも、第2セットを6－3で奪い、フルセットに持ち込んだ。切れの良い動きと的確なショットで押し込み、第3ゲームを7－5で奪取し、8強入りを果たした。
トップ100復帰を確実にした錦織の復活に太鼓判を押すのが、元世界ランキング2位のマイケル・チャン氏。2014年から錦織のコーチを務め、世界ランキング4位のトップ選手に育て上げたレジェンドは今の錦織に対し、「彼はとてもボールを綺麗に打ち、動きもとてもよく、素晴らしいテニスをしている」と分析。
さらに、「私はいつも、健康なケイ・ニシコリは非常に危険なケイ・ニシコリだと言っている」とその実力を認めており、2024年シーズン終盤にはチャレンジャー大会で優勝した愛弟子について、「彼が今のようなプレーを続ければ、トップ50に入るのは楽勝だと思っている」と、再びトップ選手として戦うことも可能だと見ている。
錦織は3日に準々決勝で世界ランキング49位のキャメロン・ノリー（イギリス）と顔を合わせる。2025年の初陣を鮮やかな逆転勝ちで飾った35歳が健在ぶりを見せつけるか。