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冬の温泉旅で心と身体を癒して労る──大人の好奇心を刺激する湯宿7選

  • 2025.1.2

静寂に包まれる冬山で心身をリフレッシュ

「その瞬間の特等席へ。」をコンセプトに、各施設が独創的なテーマで、圧倒的⾮⽇常を提供する星のや。その始まりの地である星のや軽井沢が、今冬も2025年2月28日(金)まで、「軽井沢 森閑(しんかん)逗留」を実施している。

森の動物の多くが冬眠し、静寂に包まれる冬の軽井沢。そのなかに身を置き全身で自然と向き合うことで、忘れかけていた豊かな感性を取り戻し、心身をリフレッシュすることを目的としたプランだ。今回は、ハイキングの前日に動植物にくわしい「ピッキオ」による冬の森の見どころツアーと栄養バランスの取れた特別夕食、さらにハイキング後に身体を緩めるウォームストーントリートメントが加わり、より充実したプランが完成した。

星のや軽井沢に到着後は、野生動植物にくわしい「ピッキオ」のスタッフが施設に隣接する国設「軽井沢 野鳥の森」を案内。ゲスト自身の普段の運動量や体調をヒアリングし最適なハイキングコースを提案する。

プランのハイライトとなるのは冬山ハイキングだ。スタッフとともに、約1時間半かけて小浅間山を登る。小浅間山は、浅間山を間近に眺められる山として知られ、登山口から山頂までの高低差が約250m、所要時間は約1時間半と冬でも登りやすい山。道中では、スタッフが、クマの冬眠や動物の痕跡について解説。冬の森に暮らす動物たちの気配を感じながら登ることができる。

ハイキングの後は、源泉かけ流しの「星野温泉 トンボの湯」を貸し切りで利用できる。同プラン限定で営業前にオープンするため、目の前に広がる冬景色や露天風呂を独り占めしながら、滑らかな泉質の美肌の湯に身を委ねて。その後の朝食は、メインダイニング「日本料理 嘉助」にて、花豆や大豆、金時豆など数種類の豆のほくほくとした食感に心が緩む特別朝食「豆糀粥」を提供。お粥の他にも、出汁巻き玉子、旬の野菜を使用した小鉢や味噌汁など、栄養バランスの整った品々を用意した。冬景色を愛でながら楽しむ朝食の後は、心身をほぐす、ウォームストーントリートメントに身を委ねることができる。

そのほか、プランには、国家資格を持つ専属のあんま指圧マッサージ師によるマッサージ、客室での「冬鰻と牡丹の調え鍋」、日本料理 嘉助「山の懐石」、日本料理 嘉助「山の朝食」も。冬の軽井沢の森と共に楽しさまざまなプログラムで、心と体を解きほぐす時間を過ごして。

星のや軽井沢 軽井沢 森閑(しんかん)逗留

期間/~2025年2月28日(金)

料金/1名 2泊3日155,000円(税・サービス料込)、宿泊料別

場所/星のや軽井沢 ⻑野県軽井沢町星野

含まれるもの/冬山ハイキング、指圧マッサージ1回、ウォームストーントリートメント1回、「星野温泉 トンボの湯」貸し切り入浴、特別昼食「豆糀粥」1回、特別夕食「冬鰻と牡丹の調え鍋」1回、日本料理 嘉助朝食1回、夕食1回

定員/1日1組(1名まで)

予約/公式サイトにて2週間前まで受付

対象/星のや軽井沢宿泊者

Tel./050-3134-8091(星のや総合予約)

https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyakaruizawa/

開業10周年を迎えた、「ほっとし丸くなれる」温泉宿

箱根・強羅の円かの杜が2024年12月、開業10周年を迎えた。「大切な人と集える、力を抜いてほっとし丸くなれる場所であり続けたい」というコンセプトのもと、次の10年でも未来へと続く日本の伝統文化である温泉旅館として選ばれる宿を目指していく。

20室すべての客室に源泉掛け流しの露天風呂を完備、岩盤浴施設も備える。蔵をモチーフにしたバー「こだま」では、強羅の森からインスパイアされたオリジナルカクテルや、厳選されたジャパニーズウイスキー、葉巻などを用意。館内には音楽ディレクター立川直樹が選曲する上質な音楽が流れ、随所にブックディレクター幅允孝がセレクトした本棚が設置されている。それぞれ、「心と体を落ち着ける本棚」や「深夜の本棚」など、テーマごとに選ばれた本が並び、食事処でも「日本の食文化」や「未来の食」など、その場にふさわしい本を手に取ることができる。

料理に使用する食材は総料理長の柴尾良太が全国から厳選。近江牛や京都・河北農園の賀茂茄子など、生産者にこだわった食材を提供している。2023年夏には「水素コンロ」を導入。サステナビリティと美食の両立を目指す。

Ⓒ Kei Sugimoto
Ⓒ Kei Sugimoto

円かの杜

住所/神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-862

https://gorahanaougi.com/madokanomori/

推しグッズお清めも。修善寺の温泉宿で推しロスを癒す

2025年2月28日(金)まで伊豆マリオットホテル修善寺では、推しの熱愛や結婚、グループの脱退などにより感じる喪失感=“推しロス”を癒す宿泊プラン「Healing Journey(ヒーリングジャーニー)」を販売している。

“推し”それは、何にも変え難い尊いもの。「推しがいるから仕事を頑張れる」という方も少なくないのでは。そんな推しの変化による喪失感を抱いたとき、きっと仕事どころではなくなってしまうのではないだろうか。実際、推し活をしている人を対象とした調査によると、2.5人に1人が既に推しロスを経験していることがわかった。

修善寺は、首都圏から電車で約2時間とアクセスが良好で、1200年の歴史を誇る温泉とノスタルジックな街並みが印象的な観光地だ。そんな場所で、川のせせらぎと豊かな緑、古き良き寺院や古道は日常を忘れさせてくれる。SNSの喧騒から離れてのんびり静かな時間に身を置きたい、そんな旅にぴったりのデスティネーションだ。

同プランでは、推しロスで推しグッズを手放したいが、ただ処分するのは忍びないという人に向け、大仁神社にて「推しグッズお清め祓い」を実施。また、温泉露天風呂が楽しめる客室には、伊豆名産のわさびを使用した「わさびモナカ」と大人も泣ける絵本を用意。誰の目も気にすることなく、思いっきり涙を流すことができる。突然のショックな状況に検索が止まらず、心が休まらないゲストには、スマートフォンを格納するBOXを貸出し。デジタル機器から離れて自分を労わる休息の時間を過ごせる。

Fsziz Izu Marriott Hotel
Fsziz Izu Marriott Hotel

伊豆マリオットホテル修善寺 宿泊プラン「Healing Journey」

期間/~2025年2月28日(金)

・除外日12月28日(土)~2025年1月4日(土)、2025年1月20日(月)~1月24日(金)

・3日前までの事前予約制

住所/伊豆マリオットホテル修善寺 静岡県伊豆市大平1529

料金/1名32,097円~(2名1室利用時)

・税・サービス料込、入湯税別

内容/温泉露天風呂付デラックスルームでの宿泊、レストランでの夕食「IZU Grill Dinner ~Winter~」、レストランでの朝食(ブッフェスタイル)、14時アーリーチェックイン、大仁神社 推しグッズお清め祓い、旅のしおり「推しロス旅の心得」、すりたて伊豆生わさびモナカ(1人1点)、泣ける絵本 レンタル、デジタル機器の格納BOXレンタル

・推しグッズお清め実施は、1月11日(土)、2月8日(土) 各15:00~。該当日以外はホテルで預かりお清めを実施。返却不可

https://www.izu-marriott.com/rooms/oshi-loss/index.html

別邸もオープン! サウナーが集う登録有形文化財の老舗宿

明治7年創業の老舗旅館おちあいろうは、伊豆・天城湯ヶ島温泉に佇む、国の登録有形文化財に登録されている温泉宿。その名前は、旧幕臣・山岡鉄舟が名付けたもので、田山花袋、島崎藤村、川端康成、北原白秋など、多くの文人墨客に愛されてきた。2019年にはリニューアルオープンを迎え、歴史と伝統を残しつつ現代的な快適性を備えた宿として生まれ変わった。

全16室の客室は、露天風呂付きや源泉かけ流しの内風呂付きなど、それぞれ趣の異なる意匠が凝らされている。滞在中、自由にドリンクや軽食を楽しむことができる、オールインクルーシブのラウンジも魅力だ。

滞在のハイライトとなるのは、美肌の湯として知られるカルシウム・ナトリウム―硫酸塩泉の温泉と、サウナブームの仕掛け人・ととのえ親方として知られる松尾大が監修したサウナだ。大浴場は2つ。「月の湯」には茶室をイメージした「茶室サウナ」が、「天狗の湯」には金山の採掘場をモチーフにした「天狗サウナ」があり、いずれもサウナシュランにランクインしている。男女入れ替え制なので両方楽しめるのがうれしい。

歴史と伝統を感じさせる建築美と伊豆の豊かな自然、そして心身を癒す温泉とサウナを心ゆくまで満喫したい。なお、創業家が住んでいた一軒家(登録有形文化財)を改修し、2024年12月、一棟貸し切り別邸「石楠花(しゃくなげ)」としてオープンした。

おちあいろう

住所/静岡県伊豆市湯ヶ島1887-1

https://www.ochiairo.co.jp/topics/shakunage-makuake/

9周年を記念して、シャンパーニュフリーフローを実施

瀬戸内リトリート青凪 by 温故知新は、一部美術館として公開されていた名建築を、2015年12月に設計者・安藤忠雄氏監修のもとリノベーションし誕生した、全7室オールスイートのスモールラグジュアリーホテルだ。新開発のフルフラット寝湯を備えた「半露天温泉スイート」を設けるほか、一年を通して遊泳可能な温水プール、温泉ジャグジー、庭の見えるサウナを貸切(有料)で利用できる。

さらに、2024年12月20日(金)の開業9周年を記念し、四季の移ろいとともに瀬戸内の豊かな自然の恵みを盛り込んだ9品の贅沢なコースを用意。瀬戸内産の伊勢海老とトラフグのソテーをメインに、愛媛県産和牛や鯛めしなど、地元食材中心に郷土料理も盛り込んだ期間限定のスペシャルコースとなる。旬の恵みを丁寧に仕上げた匠の技が光る一品一品を、愛媛県内でしか出回ることのない希少なお酒から、世界各地のワインまでユニークなペアリングに合わせ、心温まるひとときを提案する。

また、アートラウンジでは、2025年2月28日(金)まで、シャンパーニュフリーフローを実施。宿泊のゲストは無料で楽しむことができる。

安藤建築の洗練された空間にアート作品が点在する空間でしっとりとした冬時間を過ごしたい。

瀬戸内リトリート青凪 by 温故知新

住所/愛媛県松山市柳谷町794-1

https://setouchi.by-onko-chishin.com/

9周年特別プラン

予約期間/~2025年1月20日(月)

宿泊期間/~2025年2月28日(金)

・~2025年1月5日(日)

料金/2名1室利用時 1泊2食付き 1名あたり90,500円~

・公式サイトより予約の場合は、「屋内プライベートプール1時間貸切無料」「部屋にフルボトルスパークリングワイン1本サービス」付き

アートラウンジでのシャンパーニュフリーフロー

期間/~2025年2月28日(金)

・除外日12月28日(土)~2025年1月5日(日)

時間/20:00~24:00

自社農園を持つ美食のオーベルジュが大分に

ENOWA YUFUINは、2023年6月に大分・由布院にオープンしたオーベルジュだ。「ボタニカル・リトリート」をコンセプトとし、豊かな自然のなかに佇む全19室の隠れ家のような宿で、五感を満たす美食体験と癒やしの温泉ステイを叶えてくれる。

最大の魅力は、エノワファーム産の旬野菜を主役にしたイノベーティブキュイジーヌ。タシ・ジャムツォが、その日一番の食材を見極め、独創的な料理を創造する。野菜の本来の力強さ、旨味を最大限に引き出した料理は驚きと感動の連続!

全室に温泉が引かれている、とろみのあるお湯は美肌効果も期待大。ヴィラタイプにはインフィニティプールと温泉露天風呂を完備している。施設内の高台には、由布院の絶景を見渡せる天空のサウナもあり、薪火サウナでしっかり汗をかいた後は、水風呂と外気浴で整うことができるのもうれしい。

由布院の雄大な自然を眺めながら、五感を研ぎ澄まされるような、かけがえのない時間を過ごして。

ENOWA YUFUIN

住所/大分県由布市湯布院町川上丸尾 544

https://enowa-yufuin.jp/

自分に向き合うひとり旅プランの販売をスタート!

2022年11月に開業した界 雲仙が、2泊3日の「雲仙ひとり温泉満喫プラン」の販売をスタートした。長崎の和華蘭文化に触れながら、個性的で歴史のある共同浴場で温泉三昧できる環境を活かした、ひとり旅のためのプランを提案。

館内そして51室すべての客室に、さまざまな人や文化が行き交うなかで発展してきた、和(日本)、華(中国)、蘭(オランダ)の要素が混ざり合った長崎の文化の意匠を取り入れている。色鮮やかなステンドグラスのパーティションや長崎ビードロを使用した照明、長崎凧をモチーフにした波佐見焼き(はさみやき)──。和華蘭の要素が混ざり合った長崎文化から着想を得た多くの設えのなか、異国情緒を感じる滞在を満喫して。

「雲仙ひとり温泉満喫プラン」では、「客室付き露天風呂」を用意。“露天風呂付き客室”ではなく、あえて“客室付き露天風呂”と名付けた客室は、滞在スペースの半分以上が露天風呂スペース。自分の好きなタイミングで何度でも湯浴みが楽しめる。目の前に立ち込める湯けむりや自然に囲まれた景色を眺めながら湯船に浸かることで、自分自身と向き合い、日頃の疲れを癒したい。

食事は夕食、朝食ともに、ご当地の食文化を生かした料理を提供。1泊目の夕食は和華蘭文化の1つである卓袱(しっぽく)料理に欠かせない「豚角煮」をリエットにした先付でスタート。卓袱料理の丸い円卓をイメージした鮮やかな朱色の器で提供する宝楽盛りなど目にも楽しい会席料理だ。メインの台の物は「あご出汁しゃぶしゃぶ」を用意。ひとりで気ままに鍋を味わう贅沢な時間を演出する。

雲仙温泉の個性的で歴史のある共同浴場で、「界 雲仙」の泉質とは異なる泉質の温泉を楽しむのも一興。「雲仙ビードロ美術館」では、界 雲仙の「客室付き露天風呂」に設えに取り入れている「長崎ビードロ」のルーツを学べるほか、ガラス工芸体験に没頭することもできる。

なお、当日朝まで予約でき、1泊2日で気軽に楽しめる「おひとり様プラン」も販売している。異国情緒あふれた華やかな文化に触れ、地獄からの大地のエネルギーに触れることができる界 雲仙で、自分と向き合う時間、没頭する時間、自由気ままに過ごす時間を謳歌しよう。

界 雲仙 雲仙ひとり温泉満喫プラン

販売期間/通年

場所/界 雲仙 長崎県雲仙市小浜町雲仙321

料金/2泊3日 98,580円〜(1名1室利用時1名あたり、税・サービス料込、夕朝食付)

プランに含まれるもの/宿泊(客室付き露天風呂)、2日間の夕食(1泊目の夕食は特別会席)、2日間の朝食

予約/公式サイトにて5日前まで予約https://hoshinoresorts.com/plans/JA/0000000131/0000000043

Tel./050-3134-8092(界予約センター)

https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiunzen/

Text: Aya Hasegawa

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