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時任三郎“平さん”と山口智子“茶子先生”の穏やかな会話に救われる 「監察医 朝顔」を支える2人の心に沁みる共演シーン

  • 2025.1.2
「監察医 朝顔」第1シーズンの順次無料公開を開催中 「監察医 朝顔」(2019)(C)香川まさひと・木村直巳・佐藤喜宣/実業之日本社(C)フジテレビジョン
「監察医 朝顔」第1シーズンの順次無料公開を開催中 「監察医 朝顔」(2019)(C)香川まさひと・木村直巳・佐藤喜宣/実業之日本社(C)フジテレビジョン

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1月3日(金)にSPドラマ「監察医 朝顔2025新春スペシャル」が放送されることでも注目を集める「監察医 朝顔」シリーズ。2019年と2020年に連続ドラマが放送され、その後2021年と2022年にSPドラマも作られた人気作だ。そんな同作を深みのある演技で支えてきたのが主人公の父・万木平を演じる時任三郎と、法医学教室の主任教授・夏目茶子を演じる山口智子。現在TVer・FODで無料公開中の第1シーズン8話には、そんな2人のしみじみと味わい深い共演シーンが登場する。(以下、第1シーズンのネタバレがあります)

朝顔、鑑定証人として法廷に立つ

「監察医 朝顔」(2019年)は、作・香川まさひと、画・木村直巳、監修・佐藤喜宣の同名漫画を原作に、上野樹里が「のだめカンタービレ」(2006年)以来13年ぶりに“月9”枠で主演を務めたヒューマンドラマ。法医学者の朝顔(上野)と、その父でベテラン刑事の平、平の後輩刑事であり朝顔の夫でもある桑原(風間俊介)らが遺体の謎を解き明かしていく物語だ。

同作は現在、FOD・TVerで開催中の「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」で順次無料公開中。1月6日(月)まで無料公開中の第7話では朝顔が鑑定証人として法廷に立つエピソードが、1月8日(水)まで無料公開中の第8話では解剖しても死因が特定できない遺体をめぐるエピソードが描かれている。

母・里子がしていた手袋が発見される

そんな第7・8話では、朝顔の母・里子(石田ひかり)をめぐる物語も動きを見せる。東日本大震災で津波に巻き込まれ、行方がわからないままの里子の手袋が見つかったのだ。そしてその中には、骨のようなものも…。

平は休日のたびに一人被災地に向かい、黙々と里子を探し続けてきた。まるで、里子を探すことで心の安定を保っているかのように。知らせを聞いた平はすぐに東北へと向かったが、骨は里子のものではなかった。帰路、車を走らせる平は車内でひとり、悲しみとも寂しさとも安堵ともつかない涙を流す(第7話)。

続く第8話では、平と茶子が穏やかな表情で交わす会話が沁みる。

「今日、孫とデートしてきました」と語りはじめた平。幼いつぐみと手をつないで歩いたことを思い出しながら「幸せです。幸せすぎて、里子に申し訳ないです」とうつむき、里子の手袋が見つかったことにもふれて「やっと見つけた手がかりです。その近くを探せばいいんですけど、突然どうしていいかわからなくなりました。だから無理やり仕事して、向こうに行けない言い訳を作って…情けないです」と肩を落とす。

そんな平を、茶子は「私は、平さんのこと情けないなんて思いません。たまには、立ち止まることぐらいありますよ」と大らかな笑顔で受け止める。震災直後からずっと平・朝顔親子を間近で見てきた茶子だからこそできる心のこもった励ましにふれ、平はふたたび穏やかな笑顔を取り戻すのだった。

ふと向かうべき道を見失ってしまったとき、おおらかに受け止めてくれる存在がどれほど心強いものか――。見ているこちらまでも救われる、実力派俳優2人による味わい深い名シーンだ。

「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」では人気ドラマを順次、FOD・TVerにて無料公開中。1月は「監察医朝顔」のほか、香取慎吾主演の“月9”ドラマ「人にやさしく」(2002年)・「西遊記」(2006年)・「薔薇のない花屋」(2008年)、深田恭子が金髪の19歳を演じた「Fighting Girl」(2001年)、瀬戸康史主演のミステリー「ロストデイズ」(2014年)などがラインナップされている。

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