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【40年越しの勘違い】長年連れ添う夫婦が「話してみないとわからないものね」と感じた出来事

  • 2025.1.2

「わざわざ口にしなくても、気持ちは伝わっているだろう。」と、思いを言葉にせず誤解や勘違いをまねいてしまった経験はありませんか? 今回は結婚歴40年越えの60代女性から聞いた、夫婦のエピソードを紹介します。

画像: 【40年越しの勘違い】長年連れ添う夫婦が「話してみないとわからないものね」と感じた出来事

熱々のコーヒー

私が主人と結婚して、早くも40数年の年月が経ちました。

結婚当初は、まだまだ家事や育児は女性の仕事だという風潮がある時代。私も当然のように、妻は台所に立ち、夫の一歩後ろを歩いていくものだと考えていました。

いまから40年以上前、結婚したばかりだった私たち夫婦ですが、主人から「俺は熱々のコーヒーが好きだから、毎朝熱々のコーヒーを出してくれると嬉しい。」と言われました。

その日から今日まで、実に40年以上、コーヒーカップを温め、熱々のコーヒーの注ぎ、主人に提供するのが私の毎朝のルーティンになっています。

疑問

そんな風に毎朝、熱々のコーヒーを飲む主人ですが、私は常々疑問に感じていることがあります。

それはお茶の温度についてです。

熱々のコーヒーを好む主人ですが、食事のときにはお湯を注いでから時間の経ったぬるめのお茶を飲むのです。

食事のとき、ぬるめのお茶を飲む主人のために、配膳前に茶器にお湯を注ぐたびに「どうしてお茶はぬるめなんだろう?」と感じていました。

結婚40年以上経って

結婚から40数年が経った現在、いつも疑問に感じていたお茶の温度について、主人に「○○さん(夫の名前)はコーヒーは熱いのが好きなのに、どうしてお茶はぬるめで飲むの?」と尋ねてみました。

すると、驚くべき真実が明らかになったのです。

「俺はお茶も熱々が好きだけど、君がぬるめが好みでそうしているんだろう?」

主人は主人で、ぬるめのお茶は私の好みだと思っていたことが判明しました。

コーヒーについては、結婚当初に好みを伝えてくれたのですが、よく考えてみるとお茶の温度については主人は言葉にしていません。

夫婦になってから40年以上の年月が流れてから、お互いの思い込みだったと知れました。

どれだけ一緒にいても、口にしなければわからないこともあるのだと感じたエピソードです。

【体験者:60代・女性主婦、回答時期:2024年10月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。

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