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胃に優しい食べ物レシピお正月明けは薬膳でいたわろう

  • 2025.1.3

ごちそうを食べる機会が多いシーズン。胃が疲れていると感じたら、お正月明けは胃にやさしい食べ物で体をいたわりましょう。食事のコツや薬膳を取り入れた簡単レシピをご紹介します。

胃に優しい食べ物をとるコツ

胃が弱っているときは消化のよい食事を心がけましょう。食材の選び方や作り方、食べ方のポイントをまとめました。

脂質・食物繊維が少ない食べ物を選ぶ

脂質が多い食べ物は消化に時間がかかり胃の負担になりやすいため、脂質が少ないものを選びましょう。食物繊維は健康のために大切な栄養素ですが、胃腸が弱っているときにとり過ぎると消化不良を起こすことがあります。野菜は繊維のやわらかいものを少しずつとるのがおすすめです。

<消化のよい食べ物>
● 主食:ごはん、お粥、うどん、にゅうめん、パンなど
● 主菜:皮を取り除いた鶏肉、赤身の豚肉・牛肉、白身魚、ほたて、牡蠣、卵、豆腐など
● 野菜:かぶ、大根、にんじん、キャベツ、かぼちゃ、じゃがいも、ほうれんそうなど
● 果物:バナナ、りんご、桃など

<消化の悪い食べ物>
● 主食:玄米、ラーメン、焼きそばなど
● 主菜:バラ肉、ベーコン、うなぎ、サバ、いか、たこなど
● 野菜:ごぼう、たけのこ、こんにゃく、しらたき、コーン、きのこなど
● 果物:パイナップル、ドライフルーツなど

細かく刻む・やわらかくする

調理するときは食材を細かく刻んだり、やわらかく煮たりすることで、より消化しやすくなります。肉を細切れにしたひき肉も消化しやすい食べ物です。

温かいものを食べる

冷たいものをとり過ぎると胃腸の刺激になったり、胃腸の機能が低下したりすることがあります。胃が弱っているときは常温や温かいものを食べましょう。食材を加熱するときは油で揚げる、炒めるよりも、ゆでる、煮る、蒸すなどあまり油を使わない方法がおすすめです。

薄味にする

香辛料が多いもの、食塩が多いもの、酸味が強いもの、甘みが多いものは胃の負担になります。料理は薄味を心がけましょう。

よく噛んでゆっくり食べる

食べ物はよく噛むことで細かくなり、唾液の分泌が増えて消化を促します。よく噛んでゆっくり食べると満腹感が得られるため、食べ過ぎの防止にもつながります。おかゆやスープなどはのどごしがよいですが、早食いは避けてよく噛んで食べましょう。

香辛料・カフェイン・アルコールを控える

唐辛子など刺激の強い香辛料や、アルコール、カフェインは胃を刺激するので気をつけましょう。カフェインはコーヒーや紅茶、緑茶などに含まれています。胃が弱っているときにこれらを飲みたいときはカフェインレスタイプを選ぶのも手です。

卵とみつばのしょうがスープ

薬膳では、寒い冬は体を温めて生命力を補う食材がよいとされています。お腹を温めて胃の調子を整えるしょうが、滋養強壮効果のある卵、巡りをよくして食欲を促すみつばを組み合わせたスープです。

【材料(2人分)】
みつば…1/2束、卵…2個、水…2カップ、しょうが(すりおろし)…1かけ、鶏ガラスープの素…小さじ1/2、しょうゆ…小さじ1/5、塩…少々
 
【作り方】
① みつばは1cmの長さに切る。
② 鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したらみつば、しょうが、鶏ガラスープの素、しょうゆ、塩を入れる。
③ 溶き卵をまわし入れて、半熟状になったら火を止めて器に盛りつける。

アップルシナモンティー

りんごの自然な香りや甘さを楽しめるフレッシュアップルティーです。りんごは胃腸の調子を整えるほか、体の余分な熱を冷ます作用があり、二日酔いにもよいとされています。りんごは体を冷やす食材のため、薬膳では体を温めるシナモンを一緒に用いることがあります。紅茶も体を温める食材です。カフェインの刺激が気になるときはカフェインレス紅茶を選びましょう。

【材料(2人分)】
ティーパック…2個、りんご…1/2個、シナモンスティック…2本
 
【作り方】
① ティーポットに400mLの熱湯とティーパックを入れて、ふたをして3分蒸らす。
② りんごは皮つきのまま芯を取り、スライスしてほかのティーポットに入れる。
③ ②のティーポットに紅茶を注いで10分以上置く。
④ カップに紅茶を注ぎ、シナモンスティックを添える。

かぶの鶏そぼろあんかけ

かぶは体を温める温性の食材。お腹を温めるので冷えからくる消化不良にもよいとされています。鶏肉はお腹を温めて気を補うので、食欲がないときにもおすすめです。ここでは消化のよい鶏ひき肉を使います。

【材料(2人分)】
かぶ…3個、鶏ひき肉…100g、だし汁…1と1/2カップ、しょうが(すりおろし)、酒・みりん…各大さじ1、しょうゆ…小さじ2、A〈片栗粉…小さじ1、水…大さじ1〉
 
【作り方】
① かぶは皮をむいて4等分する。
② 鍋にだし汁、しょうが、酒、みりん、しょうゆを入れて煮立て、ひき肉を加えてほぐしながら煮る。
③ ひき肉に火が通ったらかぶを加えて、やわらかくなるまで10分ほど煮る。
④ Aを加えて混ぜ、とろみをつける。

ほたてとにんじんの炊き込みごはん

ほたてとにんじんはどちらも消化吸収力を高める食材。ミネラルが豊富で滋養によいほたてと、ビタミンが豊富なにんじんの炊き込みごはんです。

【材料(米2合分)】
米…2合、ほたて…100g、にんじん…1/3本、酒…大さじ1、みりん・しょうゆ…各大さじ1と1/2、和風だし(顆粒)…小さじ1
 
【作り方】
① にんじんは細切りにする。
② 炊飯器の内釜に米とすべての調味料を入れて、2合の目盛りまで水を入れる。
③ ほたてとにんじんをのせて通常通りに炊く。

(まとめ)
会食が続くなどして胃が疲れているときは、消化のよい食事で胃の負担を減らしましょう。体の状態に合わせた食事をとることで調子を整えて、新年を元気に過ごしたいものですね。

この記事を書いた人

作りおき料理コーディネーター・薬膳マイスター かみはらえりこ

かみはらえりこ

「女性が生きやすい社会づくりへの貢献」をモットーに、食や健康、美容など女性が笑顔になれる情報を発信中。

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