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無職夫「ATMお疲れさん」嘘でセレブ婚を勝ち取った夫の連れ子。騙された新郎と蔑ろにされた私の敵討ち!

  • 2025.1.5

私が結婚したのは6年前。夫は再婚、私は初婚でした。当時夫には、高校生の娘がいました。いきなり思春期の子どもができることに多少の戸惑いはあったものの、「ママができてうれしい♡」と喜んでくれる義娘の姿に、ついうれしくなってしまって。成人した今の今まで、甘やかして育ててしまったかもしれません……。

現在23歳の義娘は仕事もせず、遊びに出かけると言っては私にお金を無心してきます。

バイトでもして小遣いを稼いだらどうかと提案してみましたが、それを聞いた夫は「ケチケチするな」と……。小遣いくらい渡してやれと言ってきますが、実は、夫もリストラされて現在は実質無職の身。一家の大黒柱は私なのです。

何をしても続かない義娘

義娘のことを思ったら、甘やかしてはいけないのですが、再婚相手であるという引け目から、いまだ厳しくできずにいる私。その結果、とんでもないモンスターを産み出してしまったかもしれません。高校卒業後、専門学校に進みたいという願いを叶えましたが、たった3日で退学してしまいました。

義娘は、日に日にお金をせびる回数が増えています。さすがに私も、このままではいけないと思い始めました。家のことをしたらお金を渡すようにするのはどうかと夫に相談してみましたが、家政婦あつかいするなと言って怒ってしまって……。いくらあの子のためだと言ってもダメでした。

何もせずフラフラ遊び歩く日が続き、どうしたものかと思っていたところ、今度は突然留学したいと言いだした義娘。そうなると、費用を負担するのは私です。このままのんべんだらりと家にいられるだけの人生よりもマシなのかな。そう思ってしまった私は、留学を支援することにしたのです。ちょうど弟が海外に住んでいたので、学校や住むところを手配してもらいました。

しかし、この留学も長く続きませんでした。1カ月後、帰国予定だった友だちと一緒に帰ってきてしまったのです。

そうして帰国した義娘でしたが、心を入れ替えた様子。毎日のようにスーツを着て、お弁当を持ってでかけるようになりました。やっと就職する気になってくれたと喜んだのもつかの間、今度は永久就職先を見つけてきたのです。

私をないがしろにする夫と義娘

義娘は、留学先で出会った御曹司に猛烈アプローチしていたのでした。あの、一緒に帰ってきた友だちというのが彼だったのです。

義娘はスーツを着てキャリアウーマン風のできる女を演じ、私が作ったお弁当を彼に差し入れして、女子力をアピール。なんと義娘は、嘘でセレブ婚を勝ち取ったのです。結婚したらすぐにバレるような嘘ばかりついていて、大丈夫なのでしょうか。そんな心配する私の言葉を、義娘と夫は軽く受け流します。

さらにそのとき、ショックなことが判明。実はすでに両家顔合わせは終わっており、結婚式はなんと明後日! 自分がどちらにも呼ばれていないことに、私はがく然としました。義娘いわく、セレブ婚をすればもうお金に困らない、ATM代わりのニセの母親は不要だと……。夫までも、これからは娘が自分を世話してくれる、安泰だと浮かれています。そして私に、「今までご苦労さん」と用なし宣言。

今まで家族のために頑張ってきたのに、こんな仕打ちをされるとは……。ショックで、現実を受け入れられずにいた私のもとに、ちょうど弟から連絡が入りました。一時帰国したとの報告でした。なんと義娘の結婚式に参列するために帰ってきたと言うのです。

私は、弟に自分の受けた仕打ちを話しました。それを聞いた弟は、自分に任せてほしいと言ってくれたのです。

最後まで嘘を重ねるも失敗?

結婚式当日。私は呼ばれていませんが、こっそり向かったところ、何だか式場が騒がしい。どうやら義娘が、新郎と私の弟が友人関係だと知り、焦っているようです。そもそも、私が義娘の留学のことを弟にお願いしたことで、弟は友人である新郎に義娘のことをお願いしたのです。彼らの関係に想像がついていなかったのでしょうか。

今日も私は来ないのかと、新郎側の親族から聞かれて義娘は口を閉ざします。弟は新郎の家族とビジネスでも繋がっていて、以前危機にひんした新郎の実家を弟が助けたことから、弟を絶大に支持しているのです。そんな恩人の姉である私のことも、とても良く思ってくれています。

弟の口から、夫と義娘の素顔を聞いた新郎。義娘に騙されていたと知り、傷ついていました。そして、そんな義娘を信用することはできないと、その場で婚約を破棄。継母のことをATMだなんて言っていた人です。信用してもらえなくて当然でしょう。そろそろ出番かなと思い、私はみんなの前に出ていきました。私が現れ、義娘は何だホッとしています。

それにしても、うちの義娘はさすがです。そこからまた、小芝居を始めました。私をないがしろにしていたのは、夫に指示されたからだと言います。これまで生活を支えてきた私に感謝している、ママのことが大好きだと、語り出したのです。私の料理はおいしいから、見習って新郎にも作ってあげたいだなんて、アピールまで……。

新郎は、結婚が決まった直後から義娘の態度が変わっていったことに不信感を抱き、疑っていたと告白しました。そのため、弟の話を聞いて腑に落ちたようです。入籍する前に知らせることができて、本当に良かったです。

その後、私たち夫婦は離婚。私は新たな人生を歩みだしました。私が作ったお弁当を気に入っていたと元新郎から聞いて、弟がお弁当屋さんをプロデュースしてくれたのです。元新郎には、共同経営者として関わってもらえることになりました。なんだか、うそみたいな展開です。人生、何があるかわからないものですね。

◇ ◇ ◇

どのような関係性も、信頼の上に成り立つものなのではないでしょうか。心から信頼できる人と家族になりたいと願うことは当然。そう望んで選んだ人から裏切られていたと知った彼の気持ちを考えるとつらいですが、入籍前に義娘の本性が判明して良かったです。義娘には、今回のことを反省し心を入れ替え、信頼できるパートナーと嘘のない人生を歩んでいってほしいですね。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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