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「裏の言葉が透けて見えるのは私が病んでるから?」神様が育てられるママを選んだと言われた女性「自分が卑屈すぎて嫌になる」

  • 2025.1.1

インスタグラムで「障害児の親に捧げる創作漫画」を描かれている千尋あささん(@chihiro_asa_)。知的障害を伴う自閉症のお子さんを育てているママですが、自身の経験を交えながら描かれた漫画『障害児のママは神様に選ばれたと言われて』が「とても考えさせられる」「涙涙で読みました」と反響を呼びました。

『障害児のママは神様に選ばれたと言われて』第3話

自閉スペクトラム症・中度知的障害を持つ4歳の娘と発達支援センターを訪れた母・あやこさん。面談のなかであやこさんが語った「障害児のママは神様に選ばれた」という言葉について、保育士の花田さんが相談支援専門員の茂木さんに質問を投げかけます。

「ママは神様に選ばれた」。この言葉がきっかけで子育てに前向きになれたお母さんがいる反面、角度や立場が違えば苦しく感じる人もいると自身の経験談を語る、相談支援専門員の茂木さん。障害児の親の立場を想定して話を続けます。

「我が子の障害がわかったとき、親はまずそれまで持っていた我が子への期待が打ち砕かれます。でも大事なのはその後どうするか。選ばれたかどうかを考えるより、期待どおりじゃなかったとしても向き合い、受け入れていく『過程』を我々は支援すべきではないでしょうか?」

一方で、あやこさんは「障害児のママは強い」「尊敬する」「私には無理」など、周囲から投げかけられる言葉に思い悩んでいきます。

「その言葉に悪意はないってわかっている。だけど裏の言葉が透けて見えるのは私のせい?私はそんなに強くない」

周囲の言葉にいつも卑屈になってしまうあやこさん。しかし本当は、周囲の励ましの気持ちが素直に受け取れない自分のことがいちばん嫌なのでした。

「余裕があれば受け止められる言葉でも、ときと場合によっては苦しく感じるときもあります。励ます側も相手を苦しめるのは本意ではないと思うので『自分がつらいときはどうしてほしい?何て言ってほしい?』を日頃からシミュレーションしておかなきゃな~なんて考えてます」(千尋さん)

※この作品は、実体験を踏まえて描かれた創作漫画です。タイトルの『障害児のママは神様に選ばれたと言われて』は、千尋あささんが子育てを通してよく耳にしてきた言葉です。よかれと思って投げかけられた言葉で言い表せない気持ちになってしまった当事者の葛藤が作品の主題であり、決してこの言葉の是非を問う作品ではありません。

作/千尋あさ 文/可児純奈

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