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2025年最初にやっておいて! 片付けのプロが教える「家事ラク」0円テクニック4

  • 2025.1.1

整理収納アドバイザー1級とクリンネスト2級の資格で「家をまるごと片付ける」収納ライター伊藤まきが、お掃除の悩みを“簡単&安く”解決するコツを提案します!

目次

・古布で作る「ウエス」で家事がラクに
・【はじめに】「ウエス」って何? どんな古布が良いの?
・家事ラクテクニック1:タオルのカット方法&使う場所
・家事ラクテクニック2:Tシャツやレギンスのカット方法&使う場所
・家事ラクテクニック3:肌着のカット方法&使う場所
・家事ラクテクニック4:靴下のカット方法&使う場所
・【まとめ】1年分の「ウエス」を作って、よく使う場所に配置!

古布で作る「ウエス」で家事がラクに

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(C)maki_organize

年末の大掃除で出た「古くなったタオルや衣類」はありませんか? これらを集めて「ウエス(使い捨て雑巾)」を作っておくと、2025年の家事がラクになります。

筆者はいろいろなお宅を訪問しますが、この「ウエス」を持つ家があまりにも少ないので、今回はその魅力を詳しく紹介していきます。

【はじめに】「ウエス」って何? どんな古布が良いの?

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筆者宅の「ウエス収集ボックス」です(C)maki_organize

「ウエス」とは、英語の「Waste(廃棄物)」が語源で、不要になった衣類や布の切れ端を再利用することです。雑巾は繰り返し使うものですが、「ウエス」は使い捨て。きれいな雑巾を使うのに抵抗がある汚れにも気軽に使うことができます。

「ウエス」は以下のように、場所や用途に合わせて古布を使い分けると◎。

【1】水拭きしたい場所:タオル
【2】キッチン:Tシャツやレギンス
【3】磨き布:肌着
【4】手で触りたくない場所:靴下

次からは、【1】〜【4】それぞれの作り方と、生地の特徴を生かした使い方を解説します。

【家事ラクテクニック】タオルをカット

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切り込みと引き裂く係を分担すると楽しい!(C)maki_organize

タオルを切るのが面倒に感じる方も多いと思いますが、ちょっとしたコツで楽しく作業できます。まず「タオルの長辺」に沿って、5cmほどの切れ込みを入れます。その後、両手で切れ目の端を持ち、繊維の逆方向に勢いよく引き裂きます。この方法ならハサミで切るよりも糸くずが出にくく、ストレス発散にもつながります。

【タオルを使う場所】広範囲の「水拭き掃除」に便利

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カットしておくほうが、長くたくさん使える!(C)maki_organize

タオルは吸水性が良いので「水拭き掃除」におすすめです。1/2から1/4くらいの大きめサイズで「ウエス」を作っておくと良いでしょう。古いタオルはガサガサな質感が多いので、乾拭きに使うのは避けたほうが無難です。

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洗剤で素材を傷めたくない場所の水拭きに(C)maki_organize

水拭き掃除のなかでも、一度使うと真っ黒になるような、屋外のモノ、下駄箱、洗濯機の内側、調理家電の焦げ付きなど、頑固な汚れを落とすのに最適です。

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使い捨てなので、チリトリを出す手間も省けます(C)maki_organize

ベランダ掃除で「ウエス」を使う際は、まず、窓の外側を拭き掃除しましょう。次は裏返しにして、ベランダの手すりを拭きます。最後に、ホウキで掃いた砂埃を「ウエス」で拭き取れば完了! この順番で掃除すれば、効率的に使い切ることができます。

【家事ラクテクニック】Tシャツやレギンスをカット

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綿とポリエステルなど混紡素材のTシャツ(C)maki_organize

Tシャツやレギンスなどの「柔らかく薄い生地」は、キッチン用に。一枚の布になるように縫い目を避けてカットすると、大きめの「ウエス」として活用できます。裁ちバサミを使うとスムーズに切れるので、作業効率が上がりますよ。

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ボタンやビーズなどの装飾品は取り除く(C)maki_organize

手のひらサイズや小さめサイズなど、大小でカットしておくと便利です。Tシャツの場合、襟や袖周りは縫い目が多くて形もバラバラなので、ざっくり切り落とすだけでOK。レギンスの場合、ウエストのゴム部分は吸水性が低くほつれやすいので、切り取って廃棄することをおすすめします。

【Tシャツやレギンスを使う場所】工作やDIY作業の拭き取り

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節約上手は「ティッシュペーパー」も使わない(C)maki_organize

工作のボンドや、DIYで使うコーキング剤などのベタベタした汚れ落としに◎。キッチンペーパーやティッシュペーパーの代わりに使うと、エコで経済的です。生地の種類によって吸水性や耐久性が異なるため、用途に合わせて使い分けると、より効率的に活用できます。

【Tシャツやレギンスを使う場所】ベタベタになった鍋や食器

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排水口の詰まりや汚れも防止できる(C)maki_organize

カレーやトマトソースがこびりついた鍋や、ドレッシングでベタベタになった食器汚れに「ウエス」が大活躍。こびりついた汚れをサッと拭き取れるので、洗剤の使用量も減らせます。キッチンスクレーパーを洗う手間が省けるのもうれしいポイントです。

【注意】「自然発火」の危険性大! 油汚れは絶対NG

植物油、機械油、乾性油などを染み込ませた布は「自然発火」する恐れがあります。特に、揚げ物の油を吸収した布は非常に危険。油の吸収材として、古布を使用することは絶対にやめましょう。

【家事ラクテクニック】肌着をカット

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コットン100%の子ども用肌着(C)maki_organize

コットン(綿)100%の肌着などは、生地が柔らかいため「磨き布」におすすめ。カットするときは、できるだけ凸凹した部分を外して「平面を多くとる」ように。半端な部分は、掃除用のウエスに回します。

【肌着を使う場所】「靴」や「金属」磨きに最適

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シューケアボックスの中に、セットしておくと便利(C)maki_organize

コットン100%の布は「靴磨き」や「金属磨き」に最適です。 使い古した生地ほど柔らかく吸水性が高いので、捨てずに活用しましょう。革靴用の磨き布は高額ですが、汚れ落としだけなら「コットン100%のウエス」で十分です。

【家事ラクテクニック】靴下をカット

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棒をつければ隙間掃除に使える(C)maki_organize

子ども用の靴下は、2等分にカットして使います。つま先側が袋状になるので、もう一方側の靴下を詰めれば「布スポンジ」が完成。屋外の道具を洗ったり、隙間掃除に使ったりと幅広く活用できます。

【靴下を使う場所】排水口や換気扇、魚グリルの掃除に

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お風呂の排水口も清潔に仕上げられる(C)maki_organize

大人用の靴下はゴム手袋をした上からかぶせれば、手を汚さずに掃除できるアイテムになります。靴下のクッション性と指先の感覚を生かせば、細かい部分の汚れもキレイに! 排水口や換気扇、魚グリルを洗うときなどに便利です。

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ソックスの底面に滑り止め加工がないタイプを使う(C)maki_organize

エアコンのルーバーやブラインドの細かい隙間掃除には、ゴム手袋の上に靴下を重ねて使うのがおすすめです。靴下の素材が汚れをキャッチしやすく、細かい部分までしっかり掃除できます。

また、使い古した毛糸の手袋もルーバー掃除にぴったり! ただし、刃物や釘がある場所での使用はケガの原因になりますので注意しましょう。

【まとめ】1年分の「ウエス」を作って、よく使う場所に配置!

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カットすることで小さくなり、コンパクトに収納できます(C)maki_organize

使い古した布類を全て「ウエス」に加工しました。25年の最初に一年分をやっておくと、家事がラクになりますよ。

それぞれの収納は、「靴用ウエス」は細長い箱に入れて下駄箱に。「キッチン用ウエス」は、筒状の容器に入れるなどキッチンの引き出しに。収納空間の特徴に合わせてストックしておくと便利です。

伊藤まき(収納ライター)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。クリンネスト2級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。

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