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政府は少数民族を弾圧も…ミャンマー内戦地で生きる学生たちのリアル

  • 2025.1.1
【写真・画像】政府は少数民族を弾圧も…ミャンマー内戦地で生きる学生たちのリアル 1枚目
ABEMA TIMES

内戦の構図的には対立する立場である、ミャンマー人とカレン族の少年が友情を育み、一緒に登下校をする。内戦が日常に存在する学生たちの、リアルな姿をとらえた映像が公開された。

【映像】「こわっ!」「逃げて!」学生たちに近づく軍隊

12月28日、東野幸治とあのちゃんがMCを務める新番組『国境デスロード』#4が、ABEMAにて放送された。『国境デスロード』は、世界各国にある国境を命がけで越える人々の生活に密着する、ドキュメントバラエティ。本番組の企画・総合演出を手がけるのは、『不夜城はなぜ回る』(TBS系)で知られる、大前プジョルジョ健太ディレクター(以下、プジョルジョD)。プジョルジョDが各国の国境地帯に赴き、なぜ人々は危険を冒しながらも国境を越えなければいけないのか、その真実に体当たりで迫る番組だ。

今回スポットを当てたのは、ミャンマーと自称・カレン国の間に存在する、国際的には認められていない“見えない国境”。ミャンマーの主要な少数民族・カレン族は、1948 年に独立を宣言し、ミャンマーの一部地域をカレン国として占領した。ミャンマー軍とカレン民族軍による抗争は70年以上続いており、近年には1ヶ月で290回の戦闘が発生し、300人以上の兵士が命を落としたこともあるという。激化する内戦の最前線を、プジョルジョDが取材した。

【写真・画像】政府は少数民族を弾圧も…ミャンマー内戦地で生きる学生たちのリアル 2枚目
ABEMA TIMES

タイとカレン国の国境地点に到着した、プジョルジョD。全長50メートルの橋を渡った先は、いつどこが戦場になるかわからない、カレン国だ。本来であればこの後、プジョルジョD はカレン兵の療養施設を取材予定だった。しかし、橋の先にあるカレン族の村がミャンマー軍によって襲撃され、取材は中止に。タイ国境警察の男性からは、カレン国へ入国すること自体止められたが、粘り強く交渉した結果、橋を渡ったところまでは行くことが許可された。

【写真・画像】政府は少数民族を弾圧も…ミャンマー内戦地で生きる学生たちのリアル 3枚目
ABEMA TIMES

ここで暮らす地元の人々にとって、内戦は日常の一部。あるミャンマー人の少女は、この状況に「慣れてしまった」と話し、あるカレン族の男性は、内戦が起きていることについて「興味もない」と一蹴した。そんななか、プジョルジョDはカレン族とミャンマー人の少年が、一緒に下校する様子を目にする。ミャンマーの軍事政権は、カレン族を弾圧しているが、彼らの感覚からすると「民族同士は争っていないんです。政府が嫌い合っている」とのこと。「意識はまったくしない?」と尋ねると、2人の少年は「彼は友達だから」と口をそろえた。

するとその直後、緊急事態が発生。ミャンマー軍の可能性のある兵士が、取材班に近づいてきたのだ。ミャンマーは、軍が国の実権を握る軍事国家。軍隊に拘束されると、武力を行使される可能性がある。取材班はすぐさまインタビューを中止し、タイ側へと急いで橋を引き返すことに。その様子をスタジオで見守っていた東野とあのちゃんは、「こわ!」と悲鳴を上げていた。

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