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更年期の症状も改善「50歳で始めたワークアウトが私の人生を変えてくれた」60歳でデッドリフト110kgを持ち上げる

  • 2025.1.1

シャイ・サチデヴは50歳まで運動をせずに生きてきた。でも、いまの彼女はかつてないほど強く、幸せ。より多くの中年女性に、動くことがもたらすプラスの変化を体感してほしいと思っている。イギリス版ウィメンズヘルスから詳しく見ていこう。

女性は運動をしないもの。厳しいインド人の家庭で育った私は心底そう信じていた。女の子が体操着を着るのは不適切だと思われていたので、体育の授業も受けさせてもらえなかった。その代わりに重視されたのは家事。12歳で掃除、13歳で料理を教わったけれど、運動は他人事のままだった。

Women's Health

でも、子どもの頃に動くことの価値を学ばなかった大人の生活習慣は不健康。旅行代理店で働いていた私は、長時間労働によるストレスにヘビーな喫煙で対処していた。更年期の症状が現れる前から慢性的に無気力で、不眠やブレインフォグ、不安を抱えながら苦しい日々を送っていた。

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そんな私の人生を変えたのは、50歳になる1カ月前に受けた健康診断。コレステロール値と血糖値が危険なレベルの一歩手前だったので、医師からスタチンを勧められたけれど、私は気が進まなかった。スタチンは関節痛を引き起こす可能性があることを知っていたし、私はすでにヒザの痛みに苦しんでいた。次に医師が勧めたのは食生活の改善と運動。薬を飲まなくていいのならやってみようと思った私は、禁煙をして地元のジムに通うことにした。

最大の教訓:不健康な習慣は健康な習慣で置き替えるべし。私の場合は喫煙をトレーニングで置き替えた。

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もともと私は禁煙を紅茶と結び付けていたので、紅茶をやめればタバコもやめられるような気がした。その一方で、ジムに通うのはかなりの難題。両親や親戚に隠しておかなければならないから。でも、薬は絶対に飲まないと決めていたので、英国南西部の都市バーンステープルのフィットネスジムTM Fitnessに入会し、週3回40分ずつの運動(全身筋トレのボディパンプ、HIIT、ランニングマシンによる有酸素運動)を開始した。初めてランニングマシンに乗ったときは転んだし、できるだけブカブカのレギンスと長袖のトップスを着ていたけれど、自分のコンフォートゾーンを抜け出せたことがうれしかった。

自信をつけるためのアドバイス:居心地がよく、安心して運動できる場所を見つけよう。私にとっては少人数制の女性限定グループレッスンがまさにその場所。

一度レッスンを受けてみると心が落ち着き、少し自信が湧いてきた。そして数週間、数ヶ月が経つにつれ、明らかな変化を感じるようになってきた。生まれて初めて、私は自分の人生にワクワクしている。この頃には睡眠の質が改善し、顔色が良くなって、更年期の症状も著しく軽減していた。

運動を開始したのとほぼ同じタイミングで、かかりつけ医からナチュラル(バイオアイデンティカル)ホルモン補充療法を勧められた。従来のホルモン補充療法では合成ホルモンが使われるのに対し、ナチュラルホルモン補充療法では植物由来のホルモンが使われる。一部の女性に効果があるのは知っていた。でも、私の体には合わなかったようで、メンタルヘルスの状態が急激に悪化。私を救ってくれたのは、やっぱり運動だった。ある日、泣きながら娘に電話をすると、ランニングを勧められた。いまでも私は、ストレスや不安を感じるたびに外を走る。

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あの最初のレッスンから10年が経ったいま、私は自分の人生に対して驚くほど楽観的。この年齢で、ノースリーブのトップスとショーツを履き、週5回のトレーニングを続けている。ハーフマラソンを3回走り、デッドリフトで110kg挙げられるようにもなった。いまの私は人の意見をまったく気にせず運動を楽しんでいる。他の女性にも同じように感じてほしい。

一番の強み:ハンドスタンドもプッシュアップもできるようになったけれど、私が一番誇りに思っているのはメンタルの強さ。

※この記事はイギリス版ウィメンズへルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。

Text: As told to Bridie Wilkins Translation: Ai Igamoto

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