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極上のおもてなし郷土料理「しゅんかん」作ってみた!面取り・油抜き・下茹で…ひと手間に心込めて♡【農家直伝】

  • 2025.1.1

鹿児島の郷土料理に「しゅんかん」という煮しめ料理があるのをご存じですか?お正月やお祝いの席などで振舞われたもので、当時は貴重だったたけのこやいのしし肉を用いて作ったんだとか。今回は家庭でも作れるように、豚バラ肉と厚揚げを使った簡単バージョンをご紹介します。簡単に作れるとは言ってもおもてなし料理なので、1つ1つの工程は丁寧に。ひと手間ひと手間に心を込めて作ると、その分だけおいしくなる一品です♪



丁寧な下処理が大事!「しゅんかん」



材料(4人分)
豚バラ肉(ブロック)…200g
大根…400g
にんじん…280g
ささがきごぼうの水煮(市販)※…100g
たけのこ水煮(市販)※…100g
厚揚げ…200g
ゆで卵(お好みの硬さより少し柔らかめに茹でておく)…4個
こんにゃく…300g
干ししいたけ…8g
めんつゆ(3倍濃縮)…200ml
水…800ml
酒…大さじ4

※今回はお手軽にカット、調理済みのものを使いました。もちろん、生のごぼうやたけのこを下ごしらえしてもOKです。

作り方
1.まずは下ごしらえをします。しいたけを水300ml(分量外)で戻す。小鍋に湯を沸騰させて、ゆで卵を作る。



2.豚肉はかたまりのまま、塩大さじ1(分量外)を全体にまぶして30分ほどおく。沸騰したお湯(分量外)の中に豚肉を入れて、表面が白くなったら取り出す。鍋に新しく水(分量外)を入れ、水からさらに20分煮る。



2度に分けて煮ることで余分な脂が抜けて、豚肉が柔らかくなります。



3.大根とにんじんは長さ約5cm、厚さ約2cmに切って面取りをする。大根は味が染みやすいように沸騰したお湯(分量外)で下茹でしておく。


画像は面取り前のもの。



4.たけのこ、こんにゃく、厚揚げは一口サイズに切る。






5.鍋にめんつゆ、水、酒を入れる。その中にごぼう、しいたけ(戻し汁も入れる)、たけのこ、大根、にんじん、こんにゃく、ゆで卵、豚肉をかたまりのまま入れる。





6.厚揚げを加えたら、落としブタをして中火で煮詰める。野菜に火が通ったら豚肉をいったん取り出して8等分に切って、鍋に戻す。食材に火が通るまで煮たら、お皿に盛り付けて完成。





8種類もの具材が入った「しゅんかん」の完成です!
ゆっくり煮込んだ甲斐あって、野菜のだしが染みわたりやさしい味わいに。
また、しっかり油抜きしたお肉は、肉厚でありながらさっぱりしたコクを味わえます。
今回は卵と厚揚げ、こんにゃくを入れたのでボリューム満点です。

身近に手に入る材料を使って、めんつゆや水煮の野菜で時短しているので、伝統料理をより手軽に作ることができます。
みなさんも毎日の献立にぜひ、取り入れてみてくださいね。
最後になりますが、具材の下茹でや面取りは丁寧にお願いしますね♪その心遣いが極上の味わいに変わってくれますよ♡

今後も、畑のこと、加工のこと、そして宿のことを色々と発信していきます。

〈参考文献〉
鹿児島の郷土料理「しゅんかん」
https://www.city.kagoshima.lg.jp/syokuiku/recipes/kyodo/fuyu/shunkan.html

★「畑旅」についてはこちら
ご利用案内 - 鹿児島県南九州市頴娃町の暮らしの宿 福のや、
https://www.fukunoya-ei.com/guide/

頴娃のお福分け

瀬川知香(せがわ ちか)さん

鹿児島生まれ、鹿児島育ち。高校卒業後、旅行業界を志し、大阪の旅行系専門学校に進学。大阪の旅行代理店、高知県の観光協会、鹿児島県内の観光系NPO法人勤務を経て2015年に南九州市頴娃町に移住。これまでの観光業での経験を活かし、宿泊施設の運営や農業体験プログラム「畑旅(はたたび)」の企画等を行う。2018年にとうもろこし農家に嫁ぎ農業にも従事するようになる。農業と観光の連携に邁進する。

★暮らしの宿 福のや、(宿泊施設案内)
https://www.fukunoya-ei.com/
★大野岳の麓 茶や、(宿泊施設案内)
https://chaya-ei.jimdofree.com/
★頴娃のお福分け(畑の様子や農産物の案内)
https://eino-ofukuwake.jimdofree.com/

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