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今どきの《お年玉の相場》ってどうなの? この習慣はいつから、渡し方のマナーもおさらい!

  • 2024.12.31

昔のお年玉はお餅だった!

昔のお年玉はお餅だった!
昔のお年玉はお餅だった!

子どもにお年玉を渡す光景はお正月の風物詩といってもいいのかもしれません。お正月には子どもはお年玉をもらい、大人は子どもにお年玉を渡すことが当たり前のようになっていますが、そもそもこの習慣はいつから始まったものなのか?

子どもにとっては、お正月の行事の中でもいちばんの楽しみですが、一方の大人は渡す金額に悩んだり、煩わしさを感じたりすることもあると思います。お年玉の歴史に加えて、最近の“お年玉の相場”を年代別に紹介します。また、渡すときのルールもあるので併せて解説します!

はじめに、お年玉の習慣がいつからスタートしたのかを解説していきます。お年玉の原型は、「御年魂(おとしだま)」という言葉だと言われています。お正月には新しい年の福徳をもたらしてくれる歳神様が各家庭を訪ねると言われていますが、御年魂はその歳神様をおもてなしするために供えられた丸い鏡餅のこと。歳神様はお正月期間、この餅を依代(よりしろ)とすると考えられていました。鎌倉時代になると、お供え後は餅を家長が家族全員に切り分け、食べる風習が始まったそう。餅を食べることでその年の魂を頂くことができ、新しい一年を健康で過ごせると考えたようです。

室町時代になると御年魂は正月にお世話になった人などに贈るもの全般を指すようになり、お餅ではなく、下駄や茶碗、羽子板、太刀、酒なども御年魂として送られるようになりました。そして江戸時代になるとお年玉を渡す風習は市民にも浸透し、品物以外にもお金を渡すようになりました。そして、ライフスタイルが変った高度成長期になると、手軽さから現金を渡すことが主流になったようです。

年齢別《お年玉の平均額》ってどれくらい?

年齢別《お年玉の平均額》ってどれくらい?
年齢別《お年玉の平均額》ってどれくらい?

お年玉を渡す際に迷ってしまうのが、金額ですよね。多ければ子どもは喜びますが、その子の両親からいい顔をされないなど、親戚間で足並みをそろえないとその後にトラブルが勃発する可能性も……。そこで、子どもたちに渡すお年玉の金額の目安としてもらうよう、お年玉ひと袋あたりの年齢層別平均金額を紹介します。

情報メディア「いこーよ総研」が行った「子どもがもらうお年玉ひと袋あたりの金額」に関する調査データを参考にして紹介していきます。調査は2024年12月、ユーザー328人を対象にしたものです。

「子どもがもらうお年玉一袋あたりの金額」の結果を見ていくと、「0〜2歳」のボリュームゾーンは、「500〜1000円」28%でした。続く、「3〜5歳」では「500〜1000円」25%、「6〜8歳」では「1000〜2000円」29%、「9〜12歳」では「1000〜2000円」「5000円〜1万円」それぞれ25%、「13歳以上」では「4000〜5000円」「5000円〜1万円」「1万円以上」それぞれ28%が最多回答という結果でした。

この結果から“一袋あたりの金額”を平均すると、0〜2歳で2897円、3〜5歳で3197円、6〜8歳で3195円、9〜12歳で4212円、13歳以上で6535円となりました。ポチ袋に入れる金額に迷ったときは、こちらの調査結果を参考にしてみてくださいね!

お年玉を渡す際のマナー

お年玉を渡す際のマナー
お年玉を渡す際のマナー

子どもに渡すお年玉ですが、マナーを守って渡すのが鉄則です。特に気をつけたい4点について紹介します。

【新札で渡す】お年玉として渡すお金は新札のほうが良いとされています。新札を準備することは面倒ですが、その代わり相手のこと思う気持ちが伝わります。もし新札を用意できなかった場合は、「用意できなくてごめんね」と一言伝えましょう。

【ポチ袋に入れる】お金を裸のまま渡すのは絶対にやめましょう。必ずポチ袋を用意し、表に渡す相手の名前を書き、裏に自分の名前を書くのが一般的です。ポチ袋の持ち合わせがない場合は、ティッシュでもいいので紙や布に包んで渡すようにしましょう。

ポチ袋に入れる際の折り方にも決まり事があります。肖像がプリントされた面が表を向くように置き、肖像が内側になるように左から3分の1を折ります、続いて右側3分の1を折ります。三つ折りしたお札の右上がポチ袋の表面になるようにして入れます。肖像が上下逆にならないように気をつけてください。また、硬貨を入れる際もポチ袋から出した際、表が向くように入れましょう。ちなみに、絵柄がメインになった面が表で、金額が刻印されている側が裏です。

【喪中の相手に渡す】お年玉は新年をお祝いするために渡すもの。そのため、喪中期間中は渡すのはあまり良くありません。ただ、最近ではあまり気にしない人も増えているのも事実。反対に渡さないことで揉め事になる可能性もあるため、「お年玉」としてではなく、名目を「おこづかい」「書籍代」などとして渡すといいでしょう。その際、「明けましておめでとう」といいう挨拶も避けたほうが無難です。

【目上の人に渡す】お年玉は目上の人から目下の人へと渡すもの。そのため、上司や両親など目上の人にお年玉を渡すことは失礼になることもあります。たとえ渡す相手が子どもだったとしても、その子の親が目上の人に当たる場合はこの例に当てはまります。もし何かを渡したいと思うなら、喪中のときと同じように、名目を「書籍代」「文具代」「玩具代」などとするといいでしょう。また、子どもから親にお年玉をあげるのはNGです。このケースの場合は、名目を「お年賀」としてください。

渡す側の大人からすると、なにかと煩わしさを感じお年玉。渡す金額で悩む場合は、親戚間で金額を一律にしたりするといいかもしれません。

(水浦裕美)

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