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エイドリアン・ブロディ、『戦場のピアニスト』役作りの減量で摂食障害とPTSDを発症していた

  • 2024.12.31
THE PIANIST - Adrien Brody, 2002.

2003年公開の『戦場のピアニスト』でホロコーストを生き抜いた実在のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンを演じたエイドリアン・ブロディ。本作でアカデミー賞主演男優賞に輝いたが、実は役作りのための減量で、摂食障害やPTSDの発症していたという。

「少なくとも1年は摂食障害を患った。その後も一生とは言わないけれど、1年はうつ状態だった」と『ヴァルチャー』のインタビューで語る。「冗談だよ」と濁したが、役作りのために絶食に近い食事制限を行い、撮影が始まる頃には「ほとんど水も飲んでいなかった」そうだ。結果、体重のおよそ19%にもあたる30ポンド(約13.6キロ)減量し、129ポンド(約58.5キロ)まで落として撮影に臨んだという。

しかし、役柄の状況に自分自身を落とし込むメソッド演技法を実践するエイドリアンにとって、この減量は過酷ではあったものの、役立ったそうだ。「体つきを変えるのは、ストーリーを語る上で必要なことだった。それだけでなく、精神的にも変化をもたらし、僕がそれまで知りえなかった空虚や飢餓を深く理解するのに役立った」と明かしている。

THE PIANIST - Adrien Brody, 2002.

そんな彼は、ブラディ・コーベット監督の最新作『ブルータリスト』で再びホロコーストのサバイバーを熱演。ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映され、銀獅⼦賞を受賞した今作は、ハンガリーからアメリカへ渡ったユダヤ⼈建築家、ラースロー・トートの30年にわたる数奇な半⽣を描く。ゴールデン・グローブ賞クリティクス・チョイス・アワード(放送映画批評家協会賞)で主演男優賞にノミネートされたほか、12月5日に開催されたニューヨーク映画批評家協会賞では、主演男優賞に輝いている。

Text: Tae Terai

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