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セックスの誘いをはぐらかされて気づいた、夫婦の危険信号。毒親育ちで“ワンオペ症候群”の私が、夫との危機を乗り越えた方法とは

  • 2024.12.31

ワンオペの辛さや、夫婦での平行線の話し合い。そんなしんどい時間に覚えがある人も多いのではないだろうか。

母からの虐待、歴代彼氏のDVを経験してきた作者が、セックスレスから始まる夫婦の危機とその乗り越え方を描いたのが『レスから始まる“ワンオペ症候群”〜毒親育ちのわたしが離婚の危機を乗り越えた話〜』(ポメ/KADOKAWA)だ。

作者・ポメさんと夫・べるさんは結婚して7年。子供2人の育児に追われる毎日だ。

ポメさんはある日、「もしかしてセックスレス?」と不安を感じるが、夫に相談してもはぐらかされてしまう。何度話し合ってもはぐらかされる負のループに、ポメさんの怒り・悲しみはつのるばかり。

誕生日を忘れられる、夫の仕事の愚痴、上の子かわいくない症候群、体調不良…さまざまな問題が積み重なり、ついに夫婦は離婚の危機に陥ってしまう。

気持ちが上手く伝わらないもどかしさや、極限の精神状態など、ポメさんの感情を中心に物語は進む。しかしふたりの出会いや過去の喧嘩、幼少期の思い出も描かれているため、そのような感情に陥った理由が理解しやすい。だからだろうか、読者も共感しながら読み進めることができる。

危機的な状況をふたりがどう乗り越え、夫婦問題を解決したのか。それらを自分ごとのように捉えられる本作。リアルな話し合いの様子や、夫婦それぞれの気持ちを、ぜひ確かめてみてほしい。

夫婦といえど他人。一緒に生活していれば必ず「わかりあえなさ」に直面する。

ポメさんたちはセックスレスがきっかけだったが、家事や介護など、どんな問題からでも同じような危機に陥る可能性はある。

価値観の違いにどう向き合い、乗り越えていくのか? 本作はそんな夫婦生活の要を、実体験をもとに丁寧に描いている。

夫婦関係や育児で悩んでいる人はもちろん、結婚を控えている、または結婚を迷っている人にもおすすめしたい。きっと、大切な家族と手を取り合い、共に暮らしていく難しさ・素晴らしさを感じられるだろう。

文=ネゴト/ fumi

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