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ねこなら一度は言ってみたい!? 有名小説の一説を飼い主に言ってみた【吾輩は猫であるというねこ】/ねこむかしばなし㉑

  • 2024.12.31

『ねこむかしばなし』(ぱんだにあ/KADOKAWA)第21回【全21回】もしも、ねこがあの物語に登場したら…? 桃太郎、シンデレラ、一休さんなどなど、誰もが知っているような有名な昔話や童話にねこが参戦! 素敵な昔話にかわいらしさ、ふてぶてしさ、愛くるしさすべてを兼ね備えたねこたちが加わることで物語は新たな展開に!? 誰もが知っているあのお話にねこが加われば笑いと癒やしが溢れ出す! とってもゆるくてやっぱりゆるい『ねこむかしばなし』にて、童話×ねこの癒やし系ねこまんがをお楽しみください。

元となったむかしばなし 吾輩は猫である

あるところに名前のない飼いねこがいました。 その飼いねこは自分のことを吾輩と呼んでいます。吾輩は失恋をきっかけに哲学するようになりました。 足が4本もあるのに2本しか使わない贅沢さ、誰のものでもない地球を分割して領土を主張するおかしさなど、人間を観察しては不思議に思っていました。ある日、飼い主の教え子が結婚することとなり、自宅で内祝いが開かれます。その席で吾輩は、どうせ死ぬことが決まっているならば自殺も賢い選択かもしれないと悟りに浸り、ビールを舐めました。酔っ払った吾輩はそのまま水瓶に落ちてしまうのですが、助からないと悟ると抵抗をやめて死を受け止め、沈んでいったのでした。

元となったむかしばなし 枕草子

枕草子は平安時代に清少納言によって書かれました。四季や周りの環境、虫などについて清少納言が思ったことを知的に書き連ねたエッセイと言ってもよいもしれません。最も有名な四季の部分は「春は夜明けが素敵です。山際の辺りが明るくなっていくさまがたまりません」「夏は夜が好きです。闇夜にホタルが飛び回るその光景こそ夏の醍醐味でしょう」「秋は夕暮れが良いですね。遠くに飛び立っていく鳥や鳴き始める虫の音が物悲しさを掻き立て、とても趣があります」「冬は早朝にかぎります。霜や雪で一面が白いのも、温まろうと火を起こそうとしている姿もこの時期しか味わえません」のように書かれています。

<続きは本書でお楽しみください>

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