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年末のスーパーで撮影した光景 北海道のおせちに「全国共通じゃないの?」

  • 2024.12.31

「北海道に移住した1年生が、年末のスーパーマーケット(以下、スーパー)で『???』となるもの」

そんな言葉と一緒に、2枚の写真をXに投稿したのは、北海道在住の咲来(@sakkurusan)さん。

年末になると、スーパーには、かまぼこや黒豆など、おせち料理の材料が並びます。

どんなおせちにも入っているような、メジャーな具は、売り場面積の多くを占めているでしょう。

北海道のスーパーも、それは変わらないのですが、並んでいる商品が他県とは違いました。

売り場の前には「これを探していたんでしょう?」といわんばかりの、目立つ幟(のぼり)が立てられていて…。

北海道だけでなく、青森県など北東北に在住の人たちも「あ~、これね!」と分かるかもしれません。

しかし、ほかの地域の人たちは『口取り』と書かれても、何か分からないはず。

『口取り』とは、エビや鯛(タイ)など、縁起のいいごちそうを模した練り切りや羊羹(ようかん)のこと。

北海道では大晦日から正月にかけて、和菓子を食べる習慣があるため、スーパーに専用のコーナーが設けられ、盛大に『口取り』が販売されるそうです。

咲来さんによると、日糧製パン株式会社という道内大手の製パンメーカーが、大量生産するのがお約束とのこと。

『口取り』はネット上で話題となり、食べたことがある人から、初めて知った人々まで、さまざまな声が集まりました。

・懐かしいな。亡き祖父がいつも買ってくれた、思い出の味だ。

・『口取り』って名前を知らなかった。たまに、サクランボ型だけお重のおせちに入っていることない?

・えっ…『口取り』って全国共通じゃないの!?親がいつも用意してくれているよ。

・北海道から引っ越した私。『口取り』なしの、初めての大晦日(おおみそか)でさびしい気持ち。

・正月に、妻の実家に行ったら当然のように出てきたな。頭を掻きむしりたくなるほど甘い。

また、「『口取り』ではないけど、東京のスーパーでは干支などを模した練り切りが販売されるので、かわいさから毎年お正月に食べている」という声も。

『口取り』に限らず、大晦日や正月に、おせちと一緒に和菓子を食べる習慣自体は、全国にじんわりと広まっているのかもしれませんね。

とはいえ、やはりエビの再現度などは、『口取り』が群を抜いているかもしれません。

本場の『口取り』を食べると、おせちに欠かせない一品となることでしょう!

[文・構成/grape編集部]

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