1. トップ
  2. 恋愛
  3. 神社にお参りするのはなぜ? 「八百万の神」の意味は?/毎日雑学

神社にお参りするのはなぜ? 「八百万の神」の意味は?/毎日雑学

  • 2024.12.31

神社にお参りするのはなぜ?

「八百万の神」という言葉をご存じですか?

農耕民族の日本人は、春には神様を迎えて豊作を祈願し、秋には収穫をもたらしてくれた神様に感謝します。それ以外にも季節の変わり目や田植えなど、農作業の節目、節目には祭りが行われていましたが、それらはすべて自然への畏敬の念から生まれたもので、いわば神様への“おもてなし”のようなものでした。

また祖先はすべて「産土神(うぶすながみ)」となって子孫の暮らしを見守ってくれるとされ、ご先祖様への感謝も怠りませんでした。このようにかつての日本人にとって、「神様」は身近に数知れず存在することから、八百万(やおよろず)と言われたのです。そしてこれが、「神道」の教えであり、その象徴が全国に点在する約8万8千基の「神社」です。

このように神社は人々の生活の中心であり、季節の節目だけでなく人生の節目にも神社に参拝し、神様への感謝を伝えていました。

現代の日本では、神様の存在が希薄になる一方で、地球温暖化の影響で自然の脅威に対する認識は非常に高くなっています。昔の人々が持っていた、自然や祖先などに“見守られ、生かされている”という感覚を、今一度思い出すことが大切なのかもしれませんね。

文=明石伸子

明石伸子(あかしのぶこ) NPO法人日本マナー・プロトコール協会 理事長

青山学院大学卒業後、日本航空室乗務員、会社役員秘書などを経て独立。2003年NPO法人日本マナー・プロトコール協会を設立し、文部科学省後援「マナー・プロトコール検定」や「コミュニケーションマナー検定」の開発、運営を実施。講演や研修などを通じて、それらの啓発・普及に力を注いでいる。 その他の役職:NHK経営委員、一般社団法人日本ホテル・レストランサービス技能協会理事。学習院女子大学非常勤講師など(2025年1月現在)。 主な著書、監修:「間違いやすい順 社会人のマナー大全」(宝島社)、「この1冊でOK!一生使えるマナーと作法」(ナツメ社)、その他、連載多数。

■日本マナー・プロトコール協会 https://www.e-manner.info ■コミュニケーションマナー検定 https://e-manner.net/ ■マナー・プロトコール検定 https://mp-kentei.info/

※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。

元記事で読む
の記事をもっとみる