【その飲み物、糖質のかたまりです！】見落としがちな【NG糖質】とは？

＼【とるべき糖質】もあわせてチェック！／

教えてくれたのは…

管理栄養士／公認スポーツ栄養士

吉谷佳代さん

管理栄養士、公認スポーツ栄養士。食品メーカーで、健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発にたずさわった後、2015年より、阪神タイガースの栄養アドバイザーとして、選手たちに筋肉強化や増量、減量など、パフォーマンス向上のための栄養指導を行う。また、栄養士として男子バレーボール日本代表にも同行している。著書は『阪神タイガース認定レシピ集 トラめし 強い体、疲れない体をつくる！』（講談社）。

体重を減らしたいなら「まずは飲み物にメスを入れて」！

実はお菓子より太りやすい甘いドリンク。その理由は？

吉谷佳代さん

糖質をオフして体重を減らしたいという人には、いつも「まず飲み物を見直すことから始めましょう」とお伝えしています。甘い飲み物に入っている糖質は吸収が早く、血糖値を急激に上げる単糖類や二糖類。さらに固形のスイーツのようにかむ必要がなく飲み込めるドリンクは吸収がとても早く、太りやすい糖質です。毎日、甘い飲み物が習慣になっていたら、市販のドリンクを無糖に変えたり、自分で淹れた紅茶やコーヒーに砂糖を少なめに加えたりしてみましょう。これだけでも体重のコントロールがしやすくなると思います。

---

クリームをONしたドリンクは大盛りごはん並みの糖質量！

吉谷佳代さん

最も注意したいのは、甘い飲み物の上にクリームが乗ったスイーツのようなドリンク。砂糖がたっぷり入った高糖質の飲み物に脂質たっぷりのクリームが乗った組み合わせは危険です。コップ１杯でお茶碗に大盛りごはん１杯分の糖質を含んでいる場合も！？ 大盛りごはんはなかなか一度に食べられませんが、コップ１杯のドリンクならすんなり飲めてしまいますよね。たっぷりの糖質が簡単にとれてしまって、それに気づかないのが甘い飲み物の怖いところです。

---

ほかにも注意したい糖質たっぷりの市販ドリンク
●果物ジュース、野菜ジュース
●炭酸飲料
●スポーツドリンク
●ロイヤルミルクティー
●カフェラテ
など

飲み物以外でも、脂質×糖質は一番太りやすい！

「脂質だけ」よりも「脂質×糖質」のほうが太りやすい。その理由は？

吉谷佳代さん

脂質はダイレクトに油として体に入り、とりすぎればすぐに体脂肪に変わる栄養素。さらに、糖質をとることで血糖値が上昇してインスリンが分泌されると、糖質も脂肪に代わって体脂肪として蓄えられます。つまり、ダブルで脂肪を蓄えてしまうということ。例えば、菓子パンのように炭水化物の糖質とバターたっぷりの脂質の組み合わせは、太りやすい食品の代表。やせたいなら避けるのが無難です。

---

洋菓子よりは和菓子を選んで

吉谷佳代さん

ダイエット中どうしても甘いものが食べたいとき、洋菓子と和菓子どちらを選んだほうがよいのか迷う人も多いと思います。アスリートなら迷わず和菓子。脂質が少なく、小さなサイズでたっぷりの糖質（＝エネルギー源）がとれる“エネルギー凝縮食”として、一気にパワーを出したい試合前には和菓子をすすめます。
一方でクッキーやケーキなどの洋菓子は、さきほどお話しした最も太りやすい組み合わせである糖質×脂質の食品。脂質は糖質がエネルギーに変わる力をおさえてしまう作用もあるので、そういう点でも和菓子に軍配が上がります。
ただし、和菓子はGI値が高いものが多いので、食べるときには血糖値を急激に上がらないような工夫を！ 血糖値の急上昇をおさえる濃い緑茶や無糖のコーヒー、紅茶と一緒に食べることで血糖値の上昇をゆるやかにして、脂肪をつきづらくしてくれます。

---

＼【とるべき糖質】もあわせてチェック！／

カレーライスも要注意！

吉谷佳代さん

クリーム系のパスタ等がダイエットによくなさそうなのは分かりやすいと思いますが、実はカレーライスも要注意。
カレーのルーは高脂質なので、カレーライスは糖質×脂質のメニュー。「カレーは飲み物」なんて言う人もいるくらい早食いになってしまうし、カレーと一緒だと普段は食べられないような大盛りのごはんもスルリと食べられてしまいます。そのため、カレーライスを食べたときの血糖値の上がり方はとても急激で、脂肪を溜め込みやすくなってしまいます。

---

無理して主食を減らすより、意外に糖質がたっぷり含まれたドリンクを控えるのがダイエットの近道という事実！ 糖質をとるときに血糖値の上昇をおさえるお茶を飲む、脂質と糖質の組み合わせになっていないかを意識する、などの工夫でも健康的にダイエットが実践できます。改めて、いつも口にしている飲み物や食べ物を見直してヘルシーBODYを目指しましょう。

＼【とるべき糖質】もあわせてチェック！／