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牡羊座の空模様-石井ゆかりの星占い「2025年の年報」

  • 2024.12.31

2025年牡羊座の空模様

2025年は前半と後半でカラーが変わる年です。

まず前半は、2024年後半に引き続き「コミュニケーション、学び、旅の時間」です。たくさんの人と交流し、多くを学び、新しい場所に出掛けていくことになるでしょう。兄弟姉妹との関係も濃く、深くなりそうです。

6月からは約1年の「居場所を作る時間」に入ります。家族が増えたり、独立したり、引っ越したり、リフォームや建て替えをしたりと、生活を包むあらゆる条件が変化する時期となっています。あるいは、2024年半ばから2025年前半までに引っ越しを終え、2025年後半から移動先の場に「根を下ろす」プロセスに入る人もいるでしょう。あたたかく安心できる居場所を確保できます。年明けから家族との間に問題を抱えていた人、落ち着かない生活を強いられていた人も、年の半ばからはゴタゴタが収まり、ハッピーな暮らしに向けて舵を切れます。身近な人との諍いも、年の半ば以降には解決し、新たな親密さを育てていけるはずです。

年の前半の「コミュニケーション、旅、学び」というテーマは、6月で一応、一段落するのですが、7月からさらに一回りスケールの大きな展開が待っています。7月7日から約7年をかけて、非常に新しいことを学んだり、宇宙旅行のような体験をしたりできる時間となるのです。「勉強」「旅」のやりかたをガラッと変えることになるかもしれません。「勉強とはこういうもの」「旅とはこういうもの」という観念を一変させられるような出来事が起こるかもしれません。

2025年、牡羊座は星占い的にふたつの大立て者を迎えます。海王星、そして土星が貴方のもとに巡ってくるのです。海王星は約164年に一度、土星は約29年に一度巡ってきます。この2星がそろって自分のもとに巡ってくる、というイベントは、一生に一度しか経験できません。すなわち「一生に一度しか起こらないようなことが起こる時」と言えるのです。土星は2年半ほど、海王星は2039年頃まで貴方のもとに滞在します。ゆえに2025年は牡羊座の人々にとって、「新しい時代が始まる年」です。

海王星は夢見る星、憧れの星です。一方の土星は努力の星、時間の星、コツコツ頑張る現実的な星です。2星が巡ってくるということは、たとえば「大きな夢を描き、それに向かって現実的な努力を始める」と読むことができます。夢が大きければ大きいほど、それを実現するには、時間が必要です。長い長い道のりの最初の一歩を踏み出すには、勇気がいります。2025年に貴方が踏み出す一歩は、その長い道のりから見ればほんのささやかなものかもしれませんが、それでも、どうしても必要なものです。最初の一歩がなければ、その先もないからです。

[時期について]

1月から4月半ばは「居場所が動く」時。2024年秋、家族や住処について変化があったなら、その「第二弾」に進む。引っ越しや家族構成の変化なども。

1月から2月頭は「愛に救われる」時。愛に守られ、愛を生きられる。優しくできるし、優しくしてもらえる。いい形で助け合える。

2月から6月頭にかけて、とても楽しくなる。足踏みや混乱もあるが、じっくり時間をかけて取り組めることがある。「自分らしくない」体験を通して多くを学べる。現実のややこしさとおもしろさの両方に向き合える。愛に強い追い風が吹く。込み入った、でもとても素敵なドラマが展開する。失ったものが戻ってくる場面も。

特に4月半ばから6月半ばにかけて、愛と情熱の季節。好きなことにとことんのめり込める。没頭できる。クリエイティブな活動にまつわる、大きなチャンス。恋愛も素晴らしい進展を見せる。2024年11月から年明けにかけて取り組んだことに、再チャレンジできる。

6月から2026年半ばにかけて「居場所を作る」時間に入る。あたたかな住処を作れる季節へ。2024年秋からゴタゴタしていたことが、ここから「大団円」に向かう。家族とケンカしていた人は、ここから1年の中でちゃんと仲直りし、新しい良い関係を作れる。引っ越しや移住、家の建て替え、リフォームなど、物理的な住環境の変化も。家族が増えたり、独立したりする人も。

6月半ばから8月頭は、非常に忙しくなりそう。自分に合わない仕事をしている人は、ここで転職活動に取り組める。心身のケアができる時でもある。生活の根本的改善に取り組める。

7月、新しいコミュニケーションが始まる。新たな会話の輪に入る。ここで旅行するなら、それがきっかけとなって新しいドラマが始まる可能性が。少し変わったテーマについて学び始める人も。

8月から9月は、人間関係に熱がこもる。特別な出会い、関わり。タフな交渉に臨む人も。摩擦や衝突があるかも。ガンガンやりあって、新しい関係を生み出せる。特に9月下旬は、対人関係におけるディープな変化、関係性の進展が起こりやすい。

9月と10月は「引き返す」ような展開があるかも。既視感のある状況の中で、現状を見つめ直せる。先に進むためにまずやっておくべきことがある。過去と向き合い、年明けくらいまでに決着をつけるべきことがある。

11月から12月半ばは、熱い冒険の季節。遠く出掛けていって得るものがある。未知の世界での素敵な邂逅。忘れものや失くしものを取り戻すような場面も。

12月後半から年明けは、チャレンジの時間。新しいことを始める人が多そう。大きなミッションが始まる。ポジションが変わり、気合いが入る。大きめのチャンスを掴む人も。

[愛について]

2025年は特に前半が、バラ色の季節となっています。貴方の星座に愛の星・金星が長期滞在し、さらに牡羊座から見て「愛の部屋」に情熱の星・火星がこれも、長期滞在してくれるのです。愛を探している人はここでアクションを起こせば必ず、望みを叶えられるでしょう。すでにパートナーがいる人は、素晴らしい愛の時間を過ごせるはずです。

2024年後半に引き続き「コミュニケーションの時間」の中にあるので、愛の世界でも対話、会話、言語化が重要になります。「何も言わなくても通じ合える」関係はひとつの理想かもしれませんが、少なくとも2025年、特に前半は、「言葉にする」ことがテーマなのです。普段伝えたくても伝えられずにいることを、2025年前半は、伝え合えるはずです。

さらに2025年後半は「居場所・家族」の時間です。愛の世界でもそのことにスポットライトが当たるでしょう。たとえば、付き合っている恋人と一緒に暮らし始めるとか、ふたりだけの暮らしの中にペットが入ったり、あるいは子どもを育てることを考え始めたりと、ふたりを包む「暮らし」が膨らみ始めます。付き合っている相手の家族に紹介される、などの展開もあるかもしれません。愛を探している人は、家族や身近な人の紹介で縁が結ばれる、といった展開もあるかもしれません。いずれにせよ、この時期の愛は刹那的なトキメキや楽しみのためのものより、「ともに暮らし、生きていく」ことに向かいやすいはずです。

愛に強い追い風が吹くのは、2月から3月、4月半ばから6月半ば(その中でも特に5月から6月頭が最強)、6月末から9月半ば、10月半ばから11月頭、12月です。3月、7月から8月頭は「愛が蘇る」ようなドラマも。

[おわりに]

突然、自分の話からで恐縮ですが、私には妹がふたりいます。ひとり目の妹はほぼ年子なので、彼女が生まれる前や直後の記憶は、まったくありません。一方、ふたり目の妹が生まれた時、私はすでに12歳で、かなり当時を覚えています。

「妹ができる」ことは、私自身には、まったくコントロールできません。でも、そこで私は「姉」「2人の妹の姉」になりました。立場が変わり、さらに少なからず、アイデンティティにも変化が起こりました。

「自分を変えたい」「人として成長したい」という人はたくさんいます。自分の意志で、内側から変化できる、と多くの人が考えます。一方「妹ができた」時のように、外部から起こる出来事が「自分」を大きく変えるシチュエーションは、とても一般的です。おそらく後者のほうが、ケースとしては多いのかもしれません。自分から変わろうとして変わるのではなく、先に環境や状況が変わって、そのあと自分が変わるのです。

2025年、牡羊座の人々の多くが、たとえば「姉になる」ような変化を経験するのではないかと思います。最初に起こるのは外部からの変化ですが、最終的には「自分はお姉ちゃんである」というふうに、アイデンティティの変化に辿り着きます。最初の変化は半ば押しつけられたものであっても、あとから自分でその変化に追い着き、変化を選択するのです。

アイデンティティの大半は、外側からしみこんだもので作られます。住んでいる地域、所属している集団、受けた教育、受け取った愛情など、外側から入ってきたものに慣れ、意識にのぼらなくなった時、それらが「私自身」になります。

スキルや知識なども、アイデンティティの一部です。自転車に乗れるようになった自分、時計が読めるようになった自分、180度開脚ができる自分、文字が美しく書ける自分、ギターが弾ける自分、ある程度英語が話せるようになった自分。最初は難しくて「もうダメだ」「自分には才能がない」と思えても、コツコツ頑張って身につけて、いつか呼吸するように、自然にできるようになります。何も考えなくても、身体が勝手に動いてくれます。それらはすべて「自分自身」で、大事なアイデンティティの一部です。

こうしたこともまた、外部から内部にしみこむものです。最初はどうにもならなくても、だんだんに「自分」に馴染みます。慣れていく、馴染んでいく、身についてゆく。そのプロセスには必ず、時間が必要です。

もちろん、初めてピアノの前に座った瞬間、ある程度以上に弾けてしまう、といった「天才」も存在します。ですがその場合でもやはり、まったく時間を割かずに「アイデンティティにピアノが入り込む」とはならないでしょう。むしろ、「天才」ほど、自分の才能を使うことに熱中し、誰よりも多くの時間を費やすのだと思います。最初はなかなか慣れず、靴ずれのような状態になっても、だんだんに履きこなしてゆくうち、身体の一部となります。ここでは「時間」が不可欠です。

妹や弟が生まれる、と知った上の子が「赤ちゃん返り」をする、という話をよく聞きます。親の愛情が弟妹に移ることを恐れて、過剰に甘えんぼうになったり、関心を惹こうとしたりする現象です。最初はそのように、慣れない事態に「抵抗」しても、徐々に「自分は兄姉である」という立場性が需要されます。慣れた、とも言えますし、本人の中でそうした価値観が「選び取られた」と言える場合もあるだろうと思います。

時間をかけて、抗い、やがて慣れ、吸収され、馴染み、選び取られていって、最終的にできあがる「自分」。牡羊座の2025年はそんな、「自分」を作る少し長い道のりの入り口となっています。新しい自分に出会い、出会った自分と仲良くなっていく、そのプロセスのスタートラインです。

 

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