1. トップ
  2. おでかけ
  3. 【日本三大ダム】富山県「黒部ダム」・岐阜県「御母衣ダム」もう一箇所は?規模や構造、周辺の観光スポット

【日本三大ダム】富山県「黒部ダム」・岐阜県「御母衣ダム」もう一箇所は?規模や構造、周辺の観光スポット

  • 2024.12.31

日本には、その壮大なスケールや技術力、そして美しい自然と調和した景観で人々を魅了するダムが数多く存在します。そんななかで、日本三大ダムに数えられるのは、富山県の「黒部ダム」、岐阜県の「御母衣ダム」、新潟県・福島県の「奥只見ダム」です。それぞれのダムの規模や構造のほか、周辺観光地もご紹介します。

圧倒的な存在感! 過酷な工事を経て約7年で完成した「黒部ダム」(富山県中新川郡)

「黒部ダム」は、高さ186m、幅492mの黒部川にそびえ立つ、日本最大のアーチ式コンクリートダムです。1963年に完成して以来、訪れる人々を圧倒し続けています。

工期当時の日本は高度経済成長期の真っただ中で、黒部ダムの建設はエネルギー供給の要として、国家的プロジェクトの一環で建設されました。

その工事は過酷を極め、約7年の歳月をかけて完成しました。

「黒部ダム」の見どころは、6月下旬から10月中旬に行われる「観光放水」。毎秒10トン以上の水が放水される観光放水が行われており、霧状の水しぶきと虹が織りなす幻想的を楽しめます。

黒部ダムの歴史を知りたいのなら、ダム内の「新展望広場特設会場」へ。建設記録や貴重な映像から、黒部ダムの建設過程を学ぶことができます。

また、黒部ダムを訪れる際に欠かせないのが「立山黒部アルペンルート」。日本屈指の山岳観光ルートとして知られ、ケーブルカーやロープウェイ、トロリーバスを乗り継ぎながら雄大な北アルプスを堪能できますよ。室堂エリアでは、高山植物や雷鳥と出会えることも!

黒部ダムを訪れた際は、ぜひ見るだけではなく、その背景にある物語や大自然の力強さを感じてみてくださいね!

黒部ダム

住所:富山県中新川郡立山町芦峅寺

電話:0261-22-0804

営業時間:7:30~17:00(関電トンネル電気バス 黒部ダム行運行時間による)

休業日:12月1日~4月14日

交通アクセス:関西電力関電トンネル電気バス「扇沢駅」から電気バスで約16分、「黒部ダム駅」下車、徒歩約5分

完成当時は、その巨大さから“20世紀のピラミッド”ともいわれていた「御母衣ダム」(岐阜県大野郡)

岐阜県の奥深い山々に抱かれた「御母衣(みぼろ)ダム」は、日本初のロックフィル式ダム(石や土を積み上げて築かれるダム)です。高さ131m、幅405mの規模を誇り、雄大な自然の中に佇んでいます。1961年の完成当時はその巨大さから「20世紀のピラミッド」ともいわれていました。

ダム湖である「御母衣湖」は、豊かな水を蓄え、現在でもロックフィルダムとしては総貯水容量が徳山ダムに次ぎ、日本第2位です。

堰堤の一部が展望台になっており、10月下旬~11月上旬には、大きな湖と紅葉が織りなす絶景を眺めることができます。

また、御母衣ダムを語る上で欠かせないのが「荘川桜」です。ダムの建設に伴い、当時水没する予定だった集落の2つのお寺から2本の古木の桜が移植されました。以来、2本の桜は荘川桜と呼ばれ、かつての故郷のシンボルとして、御母衣湖畔で見事な花を咲かせています。

御母衣ダムの近隣には、世界遺産に登録された「白川郷」の合掌造り集落も! 急勾配の茅葺き屋根が特徴の伝統家屋が四季折々の自然と調和して存在しており、日本の原風景である農村文化や生活、暮らしを深く感じることができますよ。

「御母衣湖」を訪れる際は、ぜひ「白川郷」にも立ち寄ってみてくださいね。

御母衣ダム

住所:岐阜県大野郡白川村御母衣

電話:05769-5-2012

営業時間:9:00~16:00(MIBOROダムサイドパーク)

休館日:水曜日、12月16日~3月14日 ※GW・夏休み・10月10日~11月10日は原則無休

交通アクセス:東海北陸自動車道荘川ICから車で約25分、白川郷ICから約30分

重力式コンクリートダムとして日本一の高さを誇る「奥只見ダム」(新潟県・福島県)

新潟県と福島県の境に位置する「奥只見ダム」は、高さ157m、全長480mの重力式コンクリートダムです。同形式のダムでは日本一の高さを誇ります。

1960年に戦後の電力不足を補うため、只見川電源開発の一環として建設されました。現在、奥只見発電所の出力は一般水力(揚水発電を除く)では国内最大の56万kWを発電。

また、奥只見ダムによって生まれた「奥只見湖」は、四季の移り変わりを楽しめるスポットとして人気です。紅葉シーズンは、湖を囲む山々が鮮やかな赤や黄色に染まり、その景色が湖面に映り込む絶景を拝むことができます。

奥只見ダムを建設するために、資材運搬専用道路としてつくられた「奥只見シルバーライン」も必見です。19ものトンネルが続き、全長22kmのうち18kmがトンネルという全国でも珍しい道路となっており、一度は通ってみたい道といわれていますよ。

また、奥只見ダムは「尾瀬国立公園」への玄関口。尾瀬は、日本最大級の湿原と高山植物が広がる絶景スポットです。初夏にはニッコウキスゲやミズバショウの花が咲き誇ります。

奥只見ダムと尾瀬をあわせて観光するのも良いですね。

奥只見ダム

住所:新潟県魚沼市・福島県南会津郡

電話:025-795-2059

交通アクセス:JR上越新幹線「浦佐駅」からバスで60~75分

[参考]

とやま観光ナビ

飛騨高山旅ガイド

奥只見観光

にいがた観光ナビ

[All photos by pixta]

元記事で読む
の記事をもっとみる