BLファンにおすすめの青春ストーリー5選！ ＜2024年配信・公開作品から厳選＞

2024年のBL系作品群から青春ものをセレクト！

テレビドラマも盛んに制作され、勢いが衰えることないBL系作品。2025年も竹内涼真＆町田啓太W主演の『10DANCE』、伊藤あさひ＆武藤潤W主演の『ふったらどしゃぶり』、森崎ウィン＆向井康二W主演の『（LOVE SONG）』、吉沢亮＆板垣李光人共演の『ババンババンバンバンパイア』、また磯村勇斗＆オク・テギョン共演の『ソウルメイト』や板垣李光人＆中島裕翔W主演の『秘密～THE TOP SECRET～』など、BLファンが注目する作品が目白押しとなっている。

配信や公開が待ち遠しいという方は、豊作だった2024年配信・公開作品を見て期待を高めてみてはいかがだろう。今回はなかでもおすすめの青春ストーリー5選を紹介する。

執着愛にゾクゾク！『映画 ギヴン 柊 mix』

アニメシリーズやアニメ映画、舞台、実写ドラマとメディアミックス展開してきた大人気シリーズ「ギヴン」の劇場版。キヅナツキによる同名コミックを原作に、バンドメンバーたちの恋と音楽と青春を描いている。

本作ではメインとなるバンド・ギヴンのライバル的なバンド・syh（シー）のメンバー、柊と玄純にスポットを当てて展開。毎度のことながらかっこいい音楽とエモーショナルなラブストーリーのコラボレーションにしびれてしまう。玄純の柊に対する重い執着愛にゾクゾクすること間違いない。

清涼剤のようなBL『彼のいる生活』

青春BLの名手・宮田トヲルによる同名人気コミックを佐藤瑠雅と坂井翔共演で実写ドラマ化。平凡男子の夏川涼太は大学進学を機に家を出て、疎遠だった幼なじみの田中一仁と同居することに。長身で性格もいい一仁にはなぜか彼女が居なかったが、ひょんなことから一仁の好きな人は夏川だと判明する。

お互いに意識する二人に見ているほうもドキドキ。図らずとも一仁を振り回してしまう夏川も、ポーカーフェイスから溺愛がダダ漏れの一仁も萌えさせてくれる。一服の清涼剤のような一作。

ずーっと見ていたい！『タカラのびいどろ』

非常に人気高い作家・鈴丸みんた原作による同名BLコミックを実写ドラマ化した青春ラブストーリー。福岡から上京して大学に入学した中野大進は、以前泣いている自分を慰めてくれた先輩の志賀宝と再会し、2人の距離は少しずつ縮まっていく。

素朴で健気な方言男子の大進と、クールななかに時おりデレを見せる宝先輩、好きな人にはたまらない属性のキャラクター同士のバランスがいい。ドラマチックな大きな事件はなくても、小西詠斗演じる大進のかわいらしさと岩瀬洋志演じる宝先輩のかっこよさでずーっと見ていたくなってしまう。

成長する姿に感動『ひだまりが聴こえる』

2017年に映画化もされたことのある名作同名コミックを中沢元紀＆小林虎之介W主演で実写ドラマ化。難聴によって人と距離を置いてきた大学生の杉原航平と、明るくてまっすぐな同級生・太一を描いている。

正反対な性格の二人だけど、聴覚に障がいのある生徒に講義内容を伝えるボランティア“ノートテイク”を太一が引き受けたことをきっかけに交流してゆく。二人の思いやすれ違いが切なく、それぞれに事情を抱えながらも成長する姿は感動的。

男子高校生たち三組三様の恋『黄昏アウトフォーカス』

じゃのめによる同名人気コミックのアニメ化。寮もある男子校の映画部を舞台に3組の恋愛模様が繰り広げられていく。『メタモルフォーゼの縁側』の劇中漫画も担当したじゃのめの美しいイラストが動き、詩的なセリフが流れてきてうっとりとしてしまう。

個性的な部員だらけの映画部の恋は三組三様。不器用な高校生たちが恋に映画製作に一生懸命な姿はキラキラと眩しい。まっただなかの人も、とうの昔になった大人も、「青春っていいなぁ」って思えるときめきいっぱいのラブストーリー。

（文：牧島史佳／BLライター）