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ОLは“元・忍者”。得意の変身術で社内の危機を乗り切れ!新ジャンルお仕事ラブコメに刮目せよ

  • 2024.12.31

戦国の世が終わり、姿を消したはずの忍者たち。しかし、現代社会のさまざまな場所に彼らは潜んでいるかもしれない…。

大人気小説のコミカライズ『忍者だけど、OLやってます』(原作:橘もも、漫画:iko/講談社)は、「元忍者」がOLとして奮闘する姿を描く、新感覚お仕事ラブコメディだ。

主人公の望月陽菜子は、28歳のOL。陽菜子は厳格な掟に支配される忍びの里出身なのだが、その里を出て一般企業で働く道を選んだ。

「忍者がOL!?」という意外な設定だが、読み進めると不思議としっくりくるから面白い。

忍びの世界で過酷な修行をしてきた陽菜子は仕事も人付き合いも真剣に取り組み、仲間からも認められている。「元忍者」である陽菜子の、一社会人としての日々が眩しい。

自由がなく、掟に支配される里から解放されたかった陽菜子にとって、周りを大切にし感謝する社風の会社は何よりも大切な居場所。だからこそ、その会社や仲間たちを守るためなら、封印していた忍術を使う覚悟をする。彼女の決断と行動力を発端に、物語は胸が熱くなる展開が続く。

見どころは、陽菜子の得意技「変身術」が存分に活かされるシーン。社内の危機を乗り切るため、見た目だけでなく、しゃべり方に至るまで相手に染まる様子は必見である。陽菜子の「変身術」を文字ではなく絵で見られるのはコミカライズだからこその楽しみだ。きっと原作ファンにも新たな発見があるはず。

本作の面白さは、忍術を駆使したスリリングな展開だけにとどまらない。仕事に真摯に向き合い、さまざまな経験を重ねながら自身の道を選んでいく陽菜子の姿は、多くの読者が自分を投影できる。

また、職場の仲間や同郷の忍者たちなど、それぞれのキャラクターも魅力的だ。現代に違和感なく溶け込んでいる忍者たち。「この同僚も実は忍者なのかも?」なんて想像しながら読むと、何気ない日常シーンまでドキドキしてしまう。

「忍者×OL」という新ジャンルを切り開いた意欲作。みんなが楽しめる新感覚のお仕事ラブコメに刮目せよ!

文=ネゴト/ Ato Hiromi

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