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モラハラ夫との生活から抜け出したい!反抗期の息子と母が挑む離婚への道

  • 2024.12.30

近年よく耳にするモラハラという言葉。繰り返される人格の否定や侮辱によって、心が蝕まれていく。直接的な暴力はないため、その被害を証明することは難しいという問題がある。では、配偶者がモラハラ気質だった場合、どうすればいいのだろうか? 『モラハラ夫から助けてくれたのは反抗期の息子でした』(リアコミ:原作、はち:漫画/KADOKAWA)は、モラハラ夫と離婚するべく戦う、妻と反抗期の息子の物語だ。

夫・進次郎は、いわゆるモラハラ夫。専業主婦の妻・翼を馬鹿にし、酷い言葉を投げかけ続けてきた。「金も稼げねえくせに生意気なんだよ」「飯作っただけででかいツラすんのかよ」などの言葉に心を痛める毎日を送る翼。

さらには一人息子・つかさが反抗期に突入し、翼への暴言や無視を繰り返すように。夫の給料はキャバクラに消え、少ないお金で息子と暮らす日々。現状を変えようとパートを始めようと考えるも、頭ごなしに否定され、精神的に追い詰められてしまう。

読み始めた当初、こんな絶望的な状況からどう抜け出すのかと想像もつかず胸が苦しかった。夫だけでなく、一緒になって酷い言葉を投げかける息子に、苛立ちや悲しみが募ってしまった。

途中、翼は限界の縁で、息子の行動の原因が夫にあることに気がつき、離婚を決心する。その決意を知った息子は、翼に本心を打ち明け、夫から逃げるため手を取り合うことに。どん底にいながらも息子を思い一歩を踏み出した翼の深い愛情や、初めて知る息子の辛さや葛藤に、胸がじんわりと熱くなる。またモラハラの証拠集めを始めた2人が協力する姿には、親子の絆を感じ応援したくなってしまう。

2人は、モラハラ夫の支配から逃れて、幸せな生活を送ることができるのだろうか。勇気を出し、共に支え合う親子の物語は、多くの悩める人の背中を押してくれるだろう。モラハラ被害に苦しむ人、自分の辛さを抱えている人は本書にヒントがあるかもしれない。

文=ネゴト / fumi

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