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乃木坂46・櫻坂46・日向坂46「坂道グループ」 メンバーの卒業、世代交代…激動の2024年を振り返る

  • 2024.12.30
「坂道グループ」のキャプテン(左から)櫻坂46・松田里奈、乃木坂46・梅澤美波、日向坂46・佐々木久美 クランクイン! width=
「坂道グループ」のキャプテン(左から)櫻坂46・松田里奈、乃木坂46・梅澤美波、日向坂46・佐々木久美 クランクイン!

今年も残すところわずか、世の中ではさまざまな変化が見られた。アイドル界の一大勢力、乃木坂46、櫻坂46、日向坂46からなる「坂道グループ」も同様だ。メンバーの卒業や体制の変化などで、一部では“世代交代”の声も。坂道グループ“激動の2024年”を振り返る。

【写真】山下美月、小林由依、齊藤京子…「坂道グループ」2024年の卒業メンバーを振り返り

■菅原咲月の副キャプテン就任に象徴される5期生の飛躍

3〜5期生のみの“新体制”とうたわれた昨年を経て、グループ力がより強固となった乃木坂46。1月開催の「34thSGアンダーライブ」を皮切りに各期がステージで力を合わせた。

デビュー12周年を祝う3月の「12th YEAR BIRTHDAY LIVE」では4日間にわたり各日とも披露曲が異なる、年代を追った全123曲のセットリストで躍動。5月には、女優としての活躍も目立っていた3期生・山下美月の卒業公演を開催し、東京ドームのステージで2日間にわたって、メンバーと共に思い入れある楽曲を次々と披露した。

グループの風物詩「真夏の全国ツアー2024」は5年ぶりのドームツアーとなり、7〜9月にかけて大阪、愛知、そして、恒例の最終地である東京・明治神宮野球場を巡り、全7公演で26.5万人を動員した。

年内のシングルリリースは3枚で、4月リリースの35thシングル「チャンスは平等」では、自身のラストシングルとなった山下をセンターに据えて、3期生全員が選抜メンバーに。吉田綾乃クリスティーが2016年9月に3期生として加入して以来、初の選抜入りを果たした。

8月リリースの36thシングル「チートデイ」では、5期生の井上和が自身2度目の表題曲センターに抜てき。12月リリースの37thシングル「歩道橋」では、4期生の遠藤さくらが通算4作目の表題曲センターを射止め、2021年6月リリースの27thシングル「ごめんねFingers crossed」以来となる約3年半ぶりの単独センターに驚きの声も上がった。

各シングルでは小川彩と奥田いろはが初選抜入りを果たし、5期生もいっそう飛躍した。2月発売の5期生による写真集『乃木坂46 5期生写真集 あの頃、乃木坂にいた』(マガジンハウス)は、オリコン発表の「年間“本”ランキング 2024」で写真集部門の1位を獲得。12月には、菅原咲月の副キャプテン就任が発表されて話題を集めた。

3期生の山下、阪口珠美、向井葉月。そして、4期生の清宮レイや掛橋沙耶香と、卒業メンバーへの寂しさは募るが、グループ史上初となる“春夏”に分かれたオーディションを勝ち抜いた6期生加入への期待も。10年連続10度目の出場となる年末の「第75回NHK紅白歌合戦」では「きっかけ」を歌い上げ、さらに絆を深める。

■ステージを中心に一〜三期生が結束力を高めた櫻坂46

情熱的なパフォーマンスで、ファン“Buddies”を魅了する櫻坂46。7thシングル「承認欲求」のBACKSメンバーによる1月の公演「7th Single BACKS LIVE!!」を皮切りにスタートした活動では、一期生から三期生がステージを中心に結束力を高めた。

3月に福岡、大阪、愛知、神奈川のアリーナを巡ったツアー「4th ARENA TOUR 2024 新・櫻前線 -Go on back?-」を経て、6月にはツアーファイナルとなった追加公演で現体制初となるグループ2度目の東京ドームへ。2日間合計で、11万人の動員を達成した。

精力的にシングルもリリースし、年内第1弾となった2月リリースの8thシングル「何歳の頃に戻りたいのか?」で、二期生の山崎天(崎の正式表記は「たつさき」)が自身2度目の表題曲センターに抜てき。グループの新たな潮流として、6月リリースの9thシングル「自業自得」では山下瞳月が三期生初の表題曲センターを託され、10月リリースの10thシングル「I want tomorrow to come」で2作連続のセンターを務めた。

山下を中心に個々の存在感も強まる三期生は、9月に東京・代々木第一体育館、10月に大阪城ホールで「三期生ライブ」を開催。1stシングル「Nobody's fault」リリースから4周年を記念した11月の「4th YEAR ANNIVERSARY LIVE」では、先輩たちとの経験の差を縮めた三期生の成長が垣間見えた。

グループでは世代交代の声もささやかれる。年内には小林由依、上村莉菜、齋藤冬優花が卒業し、残る一期生は小池美波ただ1人に。2年連続4度目の出場となる「第75回NHK紅白歌合戦」では先の「自業自得」を披露するが、年内開催のオーディションで選ばれる四期生の加入も見据えて、変わりゆくグループは力強さを増す。

■選抜制導入でライブに広がりが生まれた日向坂46

櫻坂46と同様に世代交代の流れがいっそう加速する日向坂46。変化の激しかった2024年は四期生を中心として、グループの新たな礎を築いた。

4月には、グループの聖地とする神奈川・横浜スタジアムでデビュー5周年記念の「5回目のひな誕祭」を開催。6月のYouTube生配信番組「ひなたフェス開催決定記念! 日向坂46時間TV ~全国おひさま化計画~」を経た、9月の「ひなたフェス 2024」ではグループにゆかりある開催地の宮崎県と連携した公演を作り上げ、九州全体で43.3億円(公益財団法人九州経済調査協会調べ)にのぼる経済効果をもたらした。

シングルリリースに象徴されるのは、体制の変化だ。昨年まで一〜三期生が表題曲を担う体制で活動していたグループは、5月リリースの11thシングル「君はハニーデュー」から選抜制を導入。同作では正源司陽子が四期生初の表題曲センターを託され、続く、9月リリースの12thシングル「絶対的第六感」では同期の藤嶌果歩と共に表題曲のWセンターを務めた。

体制の変化で、ライブのバリエーションに広がりも。7月にはグループのアンダーメンバーとなる“ひなた坂46”として初の単独公演「11th Single ひなた坂46 LIVE」を2日間にわたり開催し、全体でのライブとは異なるパフォーマンスでファン“おひさま”の心をつかんだ。

メンバーの卒業も相次ぎ、4月の「5回目のひな誕祭」前日には会場を同じくして、一期生の齊藤京子の卒業公演を開催。7月の「11th Single ひなた坂46 LIVE」最終日には、高本彩花がラストステージに立った。

8月には一期生の加藤史帆と東村芽依、二期生の丹生明里と濱岸ひよりが4人同時に、12thシングル「絶対的第六感」の活動をもっての卒業を発表して話題に。11月30日、12月1日には丹生の卒業をフィーチャーした公演を開催し、濱岸、加藤はそれぞれ11〜12月にかけて巡ったツアー「Happy Magical Tour 2024」のステージで卒業セレモニーを行った。

ツアーファイナルの2日間にわたった東京ドーム公演最終日には、加藤、丹生、そして、2022年3月に行われたグループ初の東京ドーム公演を体調不良で欠席していた濱岸の3人が“卒業メンバー”としてサプライズで登場。会場には、レギュラー番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)で共演するお笑いコンビ・オードリーも駆けつけた。

卒業を発表したメンバーは残すところ1人、一期生の東村は2025年1月に自身の「卒業セレモニー」を控える。

多くのメンバーが次の人生へ進む決断してもなお、グループは歩き続ける。11月には三期生の高橋未来虹(高の正式表記は「はしごだか」)が副キャプテンへと就任し、年内開催のオーディションを経た五期生を迎え入れる体制も万全。二期生の小坂菜緒が6作ぶり6度目の表題曲センターを担うことも話題を集めた、13thシングル「卒業写真だけが知ってる」のリリースも控えるなど、先行きは明るい。(文:カネコシュウヘイ)

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