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「食べすぎて気持ち悪い…」→嘘みたいにスッキリ!?薬剤師が教える対処法

  • 2024.12.30

年末年始は、忘年会や新年会などでつい食べ過ぎ・飲み過ぎに陥りがちな時期。胃がもたれて重く感じたり、消化がうまくいかずにつらい思いをしたりすることもあるでしょう。そこで今回はあんしん漢方の薬剤師・山形ゆかりさんに、疲れた胃腸を優しくいたわる方法を伺いました。

暴飲暴食をした胃の状態は?

胃腸に不調を感じる原因

食べ過ぎて不調を感じたとき、胃腸では何が起きているのでしょうか。
普段、胃は食べ物を消化するためにリズムよく収縮しながら、消化液を分泌し、食べ物を少しずつ腸に送り出しています。腸は胃から運ばれてきた食べ物をさらに消化・吸収し、栄養を全身に運びます。
このそれぞれの働きのバランスが崩れると、消化がうまく行かず、不調を引き起こしてしまうのです。

暴飲暴食による胃への負担

たくさんの食べ物が一度に胃に入ると、胃腸はいつも以上に働かなければならず、消化が追いつかなくなります。長い時間食べ物が胃の中に滞在することになり「胃もたれ」と呼ばれる状態に。
とくに、揚げ物や濃い味付けの料理は胃に負担をかけてしまいます。

消化不良や胃もたれを起こすとどうなる?

消化不良が起きると胃が重く感じたり、むかむかしたり、場合によっては痛みを感じたりすることもあります。こうした状態が続くと、胃の不調が慢性化する可能性も。暴飲暴食はできるだけ避けるのが理想ですが、そうはいっても、飲み会や外食の機会にはつい食べ過ぎてしまうこともありますよね。

胃腸を回復するおすすめの方法3選

食べ過ぎてしまったら、疲れた胃を休ませるために、以下の方法を試してみましょう。

白湯を飲む

胃がもたれているときは、まずコップ1杯の白湯を飲んでみましょう。温度は40℃くらいがおすすめです。胃腸を温めて消化をサポートする効果が期待できます。

ガムを噛む

食べ過ぎたときは、ガムを噛むことも胃もたれ対策のひとつです。唾液がたくさん分泌され、胃に入った唾液が胃酸を中和したり、消化を助けたりする効果が期待できます。

からだの右側を下にして横になる

胃がもたれたら、からだの右側を下にして横になるのもおすすめです。これには胃の構造が関係しています。胃で消化した食べ物を十二指腸に送り出すのに最適な姿勢が右側を下にして横になる状態なのです。

胃腸を回復させる食材と薬膳レシピ

疲れた胃を回復させるために、胃腸に優しい食材や、簡単にできる薬膳レシピを紹介します。

冬に食べ過ぎたときにおすすめの食材

冬が旬の食材にも、胃腸を回復させる期待ができるものがあります。

・かぶ 胃腸を温め、消化を助ける
・ブロッコリー 胃酸の分泌を抑えて、胃粘膜の修復を助ける
・生姜 胃を温めて、消化を促す

簡単薬膳レシピ:生姜とかぶのスープ(1人前)

材料

  • かぶ・・・1個
  • 生姜(すりおろし)・・・少量
  • 鶏ガラスープの素・・・小さじ1
  • 水・・・300ml

作り方

  1. かぶを薄く切り、水と鶏ガラスープの素、生姜を入れて加熱します。
  2. かぶが柔らかくなったら、完成です。

胃腸の回復には漢方薬も役立つ

胃腸の調子を整えるのに役立つ漢方薬もあります。胃腸トラブルには、次のような働きを持つ漢方薬を選びましょう。
・胃腸の消化吸収機能を回復させる
・自律神経の乱れを整えて胃もたれを軽減する
・からだを温めて、胃の働きを改善する
漢方薬は、西洋薬のような対症療法ではなく、根本からの体質改善が目指せます。胃腸の不調を治し、不調が起きにくいからだへと導いてくれます。

胃腸の回復におすすめの漢方薬

・六君子湯(りっくんしとう)
胃腸の働きをよくして、胃の不快感に働きかけます。胃腸が弱く、疲れやすい人におすすめです。

・安中散(あんちゅうさん)
胃を温めて胸やけ、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、吐き気、嘔吐などの不快な症状を改善します。胃痛や腹痛を感じる人に適した漢方薬です。

漢方薬は自分の体質に合ったものを選ぶのが症状改善のポイントです。からだに合っていない漢方薬を選んだり、間違った組み合わせで服用したりすると、効果が薄まったり副作用が生じたりする可能性があります。必ず漢方薬に詳しい医師や薬剤師に相談してから試すようにしてください。

胃腸をいたわる方法を取り入れて、健やかな年末年始を

年末年始の暴飲暴食で荒れた胃腸をいたわるために、ご紹介した方法で胃腸を休ませてあげましょう。さらに、かぶや生姜などの食材を使った薬膳レシピや漢方の力も借りながらからだを整えて、新年を元気にお迎えくださいね。

writer / Sheage編集部

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