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木村拓哉、『グランメゾン・パリ』上映後の熱い反応に感無量!鈴木京香は「皆さんも夢を諦めずに」と涙

  • 2024.12.30

2019年にTBSの日曜劇場枠で放送されたテレビドラマの劇場版作品『グランメゾン・パリ』の初日舞台挨拶が12月30日にTOHOシネマズ日比谷で行われ、木村拓哉、鈴木京香、及川光博、沢村一樹、正門良規、塚原あゆ子監督、料理監修を手がける小林圭シェフが登壇した。

【写真を見る】会場の熱い反応に涙を流した鈴木京香

『グランメゾン・パリ』の初日舞台挨拶が開催された
『グランメゾン・パリ』の初日舞台挨拶が開催された

型破りなフランス料理シェフの尾花(木村)と、絶対的な味覚を持つシェフの倫子(鈴木)を中心に、レストラン「グランメゾン東京」のメンバーが世界最高の“三つ星レストラン”を目指して奮闘する姿を描いたドラマの劇場版。ドラマの続きを描いた本作では、尾花たちがフランス料理の本場であるパリを舞台に、アジア人初となるミシュランガイド“三つ星”に挑む道のりを映し出す。木村をはじめとした主要キャストは、劇中で日本語のセリフと変わらない量のフランス語での芝居にも挑戦した。

木村拓哉、「おいしいものは、そのおいしさが皆さんにちゃんと届くんじゃないかと強く感じる」
木村拓哉、「おいしいものは、そのおいしさが皆さんにちゃんと届くんじゃないかと強く感じる」

上映後の会場から大きな拍手を浴びながら、客席の間を通って登壇したメンバー。万雷の拍手と観客の笑顔にそれぞれが感無量の面持ちを見せた。「本編が終わったと同時に、客席の皆さんが熱い拍手をしてくださっていたのが伝わってきた。とてもうれしかったです」と扉の外にいる段階から拍手を耳にしていたという木村は、「一度とは言わずに、お腹が空いた時には何度でもこのコースを召し上がっていただけたら」とオススメ。会場を見渡しながら「女性だけでなく、男性も客席にいてくれる。年齢の壁もまったくない。音楽とか料理って、男女関係ないし、年齢も関係なく、おいしいものは、そのおいしさが皆さんにちゃんと届くんじゃないかと強く感じる」と胸を熱くしていた。

【写真を見る】会場の熱い反応に涙を流した鈴木京香
【写真を見る】会場の熱い反応に涙を流した鈴木京香

ステージに上がるなり目に光るものがあった鈴木は、「お腹は空いていませんか?」と呼びかけて会場の笑いを誘い、「私もこの映画を観終わった後は、美しいお料理に魅了されました。私ごとではありますが、体力に不安がある時があった。木村さんはじめステキなキャストの皆さんに気を使ってもらいながら、撮影を進めた映画でした」と告白。「それが本当にいい作品になって、いまこうやって皆さんが笑顔で迎えてくださるのが本当にうれしいです」と声を震わせた。「皆さんも夢を諦めずに…夢を諦めないために、なにか辛いことがあったらまたこの映画を見返してもらえるようなものになったじゃないかなと思っています」と涙を流した。

 及川光博、お手上げ!?
及川光博、お手上げ!?

すると京野陸太郎役の沢村が「ちょっと待ってくださいね」と前置きして、相沢瓶人役を演じた及川のポケットチーフを拝借。そのハンカチを鈴木に渡すと、及川がお手上げといった感じで両手をあげて「俺、やろうと思っていたのに!」と訴えるなど、絶妙なチームワークに会場も大笑いだった。

コミ(見習い)として働く愛されキャラの小暮佑役を演じた正門良規
コミ(見習い)として働く愛されキャラの小暮佑役を演じた正門良規

最初の関係者用の試写を「(今日の登壇者の)皆さんと一緒に観ることができた」という小暮佑役の正門は、「その時も熱い拍手が起こっていたのが印象的で。今日また、ここにいらっしゃる皆さん、中継先の皆さんの劇場でも、同じ熱量で熱い景色が広がっているのかなと思うと改めてすごいパワーのある作品だなと感じています」としみじみ。調理やフランス語の練習に奮闘した1年を振り返り、「2024年を漢字一文字で表すとしたら、“仏”です」と満面の笑みで発表した。木村は、ドラマの撮影からチームワークを育んできたメンバーだけに、それぞれがフランス語と格闘している姿をみんなで見守るようにして乗り越えたと話した。フランス語の長いセリフがあった及川は、言い終えて拍手をもらった瞬間に「涙が出そうだった。というか泣いてた!」と苦笑い。木村は「完成した台本を受け取ったら、表紙が逆の開き方で、ワードがフランス語で表記されていた。1回置いた(笑)」と続き、「フランス語の指導の皆さんが、諦めずにいてくれた」とサポートしてくれたスタッフにお礼を述べていた。

「Restaurant KEI」の小林圭シェフ
「Restaurant KEI」の小林圭シェフ

料理監修を手がけたのは、実際にアジア人初となるフランスのミシュランガイド三つ星を獲得した「Restaurant KEI」の小林圭シェフだ。小林は「このオファーをもらった時はコロナ明けだった」と切り出し、飲食業界にとっては「辛い時期だった」と回顧。「自分たちも前を向いて、皆さんに笑顔を届けられたらいいなと思ってオファーを受けた。いい作品になって、大人の本気を見せていただいた。本当に感謝です」と心を込める。撮影ではキャストやスタッフが必死に作品に取り組んでいる姿を目にしていたといい、「すごく刺激があった」「ありがとうという言葉しかない」とお互いに高め合うような時間だった様子だ。

木村は「圭の実在、存在。アジア人としてパリで初めて三つ星を獲得した、ノンフィクションとして彼がいてくれる。その事実があるだけで、僕らは『こっちに進んでいいんだ』という指針が保てた」と小林の存在がとても大きなものだったとコメント。「小林圭という実在のシェフがいてくれると、僕らが積み上げていたものは発泡スチロールのレンガかもしれないけれど、彼がいてくれることによって発泡スチロールのはずのレンガが本物に見える」と力説した。

沢村一樹、木村拓哉の料理さばきに惚れ惚れ
沢村一樹、木村拓哉の料理さばきに惚れ惚れ

沢村は、初めて木村が演じる尾花が料理を作る場面を間近で見た時に、木村と小林の動きが「似ている」と惚れ惚れとしたそう。「(木村は)20年くらいずっと料理をやっていたじゃないですか。どこか料理人になっている。盛り付けやナイフを入れるところなど、圭くんの動きとそっくり。さすがだなと思います」と腕前を称えると、木村は「20年以上、バラエティ番組で料理を作っていたので」と認めながら、「その時に自分に対してナイフの持ち方、野菜、肉、魚介への向き合い方などいろいろ教えてくださっていた方に、今回もずっとサポートしていただきました。お亡くなりになった服部(幸應)さんも、ずっとサポートしてくれていた。この作品も観てくださって『すばらしいものができましたね』と言ってくださったのがうれしかった」と喜びを滲ませていた。

特製のエッフェル塔ケーキがお目見え!
特製のエッフェル塔ケーキがお目見え!

自身が監修を務め、オープン1年目にして「ミシュランガイド東京2025」で初の一つ星を獲得した「Heritage by Kei Kobayashi(エリタージュ バイ ケイ コバヤシ)」特製のエッフェル塔ケーキで公開初日をお祝いするひと幕もあった。みんなで「すごい!」と見惚れながら、木村は「こういうものを作ってくれることに対しても、手を抜かない。こういうところも、自分の作業に反映させたいと思わせてくれる。すっげえなあ…」と改めて小林の仕事への向き合い方に感服していた。

取材・文/成田おり枝

※「Heritage by Kei Kobayashi」はHeritageの最初のeにアクサン・テギュが正式表記

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