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【40代からの挑戦】「子どもを持たない代わりに動物を助けたかった」大日方久美子さんインタビュー

  • 2024.12.30

子育て、仕事、パートナーとの関係など、いろんなことで立ち止まり、揺れ動く40代の女性たち。それでも未来を見据えて進むGLOW世代にインタビュー。今回は大日方久美子さん。


大日方久美子さんINTERVIEW

殺処分される野良犬との出会いが活動のきっかけ

大日方さんが動物保護を本格的に始めるきっかけとなったのが、2018年、保健所で殺処分目前だった野犬(ロウ)との出会いだった。
「飼育放棄や迷子で野生化した犬たちは、病気があったり、人を恐れていたりして、人慣れして家族犬として譲渡できるまですごく手間がかかります。そういった野犬たちを助けたいと思ったんです。当時、わたしは44才で子どもを持つかどうかで揺れていた時期。放っておいたら殺処分されてしまうこの犬を救うことで、気持ちに踏ん切りをつける、みたいな感覚もありました。夫に相談したらすぐに理解を示してくれたのも、心強かったですね」

譲渡先から失踪した元野犬のラッキー。長期間の捜索活動の末に無事保護し、この笑顔。

「動物が遊べる美術館」のような家を建設中

それ以来、夫婦が暮らす東京の自宅で野犬や猫の保護活動を継続。スペース的な限界を迎えたことで、現在〝動物が遊べる美術館〞をテーマにした家を建設中だそう。
「人生で一番高いアートを買うつもりで、若手建築家の方に依頼しました。犬たちのトレーニングをしやすい環境を作りたかったので、家よりも庭の方が広いんですよ。こだわったのは、野犬がパニックになって飛び跳ねても絶対に越えられないであろう高さと傾斜のある壁です」。
保護犬の譲渡先とは、犬を介し家族のような強い絆で結ばれている。「ペットショップだったら得られない温かい関係性は、まさに親戚のよう。活動をしていて孤独を感じたことはないですし、本当に支えてもらっているな、と思いますね」

☑犬に続き、猫の保護活動もスタート

猫の保護活動も2年前にスタート。健康に不安のある子は譲渡せず自身で育てる選択も。

おびなたくみこ:1976年生まれ。ファッションアドバイザー/パーソナルスタイリスト。2018年、山口県の保健所から野犬を引き取ったことから、夫婦で保護した犬猫の飼育・譲渡活動をスタート。動物保護のためのチャリティフリーマーケットも主催。インスタグラム @kumi511976


取材・文=土谷沙織 ※GLOW2024年12月号より

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